おひなさまを飾ろう

つらいと感じた思いを

包むように



おひなさまを飾ろう

かなしいと感じた思いを

包み込むように




ずっと しまい込んでいた 思いと願い



記憶のアルバムの中へ 入れたくなかった

あなたとの思い出を

受け止めるために…




おひなさまの顔

わたしの顔に 似ていたと

ほんの束の間

うれしそうに話してくれた あなたの横顔を

胸に刻み



本当は 苦しかったと

心の中で 叫ぶ



永遠に 届くことはない

行き場のない この想いも

おひなさまへと馳せながら…



それでも まだ なお

旅立ったあなたに

届けたいと 願いを込めて