ばあちゃんは相変わらずである。
「ほら、向こうの方から南無妙法蓮華経が
聞こえてきよるよ」
「ここのごはんでおいしくなかとが
出てきた試しがなかよ」
「ここの看護婦さんたちは
よかひとばかりで良かったー」
「しゅわっとしたのば飲ませてくれんの」
なんて話題が中心。
後、自分の親戚自慢を始めたりして、
密かに私の反感を買っていることも
気付いてるのやら、気付いてないのやら。
ばあちゃんの親戚は大抵金持ちさんで
何かに付け家を建てただの、車を買っただのと
聞く。
優秀な甥や姪がいたりだとかそんな話されると
私は劣等感に苛まれる。
と言うことに気付いてなくって何度となく
同じ話を聞き続けた。
まあ、しょっちゅうされる訳じゃないので
それ聞いた!とかはあえて言わないで
ふうんくらいで聞き流してるけど。
そいや、今日は創○学会を親子で信じてる
ひとたちの娘とその仲間がふたりが病室に
やって来て、無理矢理、今度の選挙で出馬する
輩のDVDを見てみて!だと。
音を出すから同室のひとも居るしを口実に
ばあちゃんも私もそれとなく辞めてくれるように
遠回しに言うのだが、聞かないのである。
誰も見せて見せて!って一言だって頼んでないのに。
内心、また自慢のオンパレードかよ?と
そんなことをすればする程、
余計に学会への不信感を高めて行っていることに
全く気付いてないあたり、本当に六十を何歳か過ぎた
ひとの判断とは思わせてくれず、呆れてしまった。
まあ、終わると同時に帰ってくれたので
やれやれだったのだが。
なので私は徹底的に気の利かないひとを演じた。
どっかりとイスを占領し、座らんですか?とも
言わなかったのだ。
まあ、何をどう言われていてもいい。
私がそれを信じてないとはっきり言えるのは・・・。