未来が自殺して今年の

9月で2年経過する。


昨今のアパートでの自殺方法は、

あの有名なミュージシャンのやり方が

支持されているようで、未来も

ドアノブに針金をくくって、

首を吊った。

死にいたるまで30分は

かかったとの医者の見解が

あった。

遊ぶ30分は短いのに、

その時間は相当長かっただろう。


いのちの電話に電話して、

そのことを話したら、非常に呆れられた。


「そんな話するの恐くないですかぁ?」


だからそうゆう話をしたくなるから、

いのちの電話ってあるのではなくって???

別に作り話をして、

あなたを恐がらせてる暇人でもありませんよ。

どこの誰と繋がるかわかんない電話に

いちいちうその話をそれらしくするために

いちいち電話代つかわねーよってことだ。


なんかでも。

思ったんだよね。

死んだ直後の死に顔。

やっと安心できたとよと言わんばかりの

穏やかな表情だった。


目を閉じて口は半開き。

しろーい顔色。

鼻血が出た跡が生々しかったケド、

死ぬのってそんなにも恐くないよって

証明するために

死んだのかな?

って思ったくらいだった。


死ぬことをすごく恐いと思っていたんだけど、

未来の死に顔は

恐くなんかない、

現実のほうがよっぽど

恐いんだよ、

姉ちゃんが来たら迎えに来るよ、

って言ってるような気がした。


死んだら無になり、ひとり

宇宙をさまようイメージがあった。


子供の頃は眠りにつくまでの

時間はそんな考えにとらわれて、

恐かったんだ。


死に化粧をしてもらい、

髪も洗ってもらい、

白装束を着せてもらった未来は、

天女様のようだった。

それに淡いピンクの口紅。

生前、未来は淡い色の

口紅をつけることがあまりなかった。

と言うか、見たことがなかった。

ワインレッドが多かった。

でも、実際のところ

淡いピンクは似合っていた。

寝てるんだ、邪魔しないで。

そんな独り言が聞こえそう。


未来は恋人の初めてのキスでも

目を覚まさなかった。