何がきっかけだったのかは
例の如く、覚えていない。
ただただ、この世から消えて行った
ひとつの命をどう扱っていけばいいのかと、
悩んだ。
何をするにもひとり。
こんな時、未来がいたら、
未来がこれを見たら、
きっとって思う。
お互いの好きなものは
よく被った。
「あんた、靴のセンスだけはいいねぇ」
「だけはってどうゆう意味よ?」
未来は私が靴を買って来ると、
それいいねぇと言う時期があった。
買い取ってもらうこともあれば、
もう履かないからやるよってこともあったし、
同じものを見つけてきて買って来ることもあった。
ただ洋服のセンスは???だったらしく、
「あんたがいいって言うものの反対を
選ぶといいっちゃんねぇ」
「なにゆえに反対とな?」
まあそれでケンカになったことはないが。
あんたと奄美大島行きたかった。
(オヤジと行ったらありがたみの
あの字も感じてない様子に
腹が立ち、オヤジとは二度と
旅行など行かない!と
決めたくらいだった)
あんたと天神に行きたかった。
あたしはしょっちゅう行くけど、
あんたとはこっちに帰って来て
ほとんどなかったもんね。
よく見かける
友達同士で語り合ってるひとたち見ると、
すぐ帰りたくなるよ。
ケイくんと一度会って欲しかった。
ただ電話で辛いことを言わすために
ケイくんを仲立ちさせててたもんね。
あたしが出たくないから、
ケイくんは仕方なく電話を
取ってたみたい。
ごめんね。
ごめん。
もうそれしか言えない。
それから・・・。
あんたとのメールを
あんたからの分、いつの間にか
全部消してた。
いつしたのかも覚えてない。
あんたが死ぬ直前に
何があんたとあたしの間に
あったのか、それすらももう
記憶にないよ。
あんた辛かったろうに、
言えんかったとよね・・・。
ごめんね。
ごめんね。
ごめん・・・。