戦国時代から安土桃山時代にかけての甲斐国の戦国大名。
甲斐武田家第20代当主。
信濃への領国拡大を行った武田信玄の庶子として生まれ、
諏訪氏を継ぎ高遠城主となる。武田氏の正嫡である
武田義信が廃嫡されると継嗣となり、1573年には信玄の死に
より家督を相続する。
強硬策を以て領国拡大方針を継承するが、1575年の長篠の
戦いにおいて織田・徳川連合軍に敗退したことを契機に領国
の動揺を招き、その後の上杉氏との甲越同盟、佐竹氏との
甲佐同盟で領国の再建を図り、織田氏との甲江和与も模索し、
甲斐本国では新府城への府中移転により領国維持を図るが、
織田信長の侵攻により、1582年3月11日、嫡男・信勝とともに
天目山で自害した。享年37。
これによって、甲斐武田氏は滅亡した。
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