知らない世界を知る喜び〜戦前のインテリ層の生活より | 無知を知る〜好奇心を満たす大人の勉強〜

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好奇心だけが魂の喜びを知っている。



これからの人生は、自分の好奇心を満たすことを最優先に
生きていくつもりです。

先日 正宗白鳥(まさむねはくちょう)氏の エッセーを
読む機会がありました。


戦前のものですが
ホテル住まいについて書かれてあり
とても 心惹かれました。


『以前は大磯に定住していたが
東京へ出る時は 帝国ホテルを定宿
としていたが、しまいに
大磯の田舎暮らしが嫌になり
ホテル暮らしをするようになった。
子供もなく定職もない私たちにとっては
一軒の家を維持して
家庭の雑事に追われて
煩わしい思いをするより
ホテルにいる方が便利でもあった。
〜中略〜
狭い小さな部屋で満足し
食事もなるべく安価な食べ物屋を
選べば 却って生活費が安上がりだ』
と 書かれていました。


それを読んでから
度々 自分が歳をとってから
ホテル暮らししているところを
想像すると 悪くないなーと
思って ニヤニヤしています。


都心のホテルの小さな部屋に住む。

お掃除は定期的にしてもらえるし
ご飯も 近くにお安いお店を
何軒か開拓しておいて
たまにはホテルの中の
レストランで 奮発したり。


お友達とは ロビーで会う。


スタッフと顔見知りになるので
話し相手にも困らない。
かつ みんな若い笑


都心なら 美術館もデパートも
徒歩圏内にたくさんあるし。


歳をとったら モノもたくさん
いらないし。


なんか 身軽で楽しそう。


戦前のインテリの方たちの生活って
知れば知るほど
とても豊かだったようです。


知らない世界を知る喜び。


どんどんマニアックになる
教授の宿題と格闘中の合間に見つける
奥深い世界です。