「いつまでこうしていられるだろう」

最近両親と出かける度に思うこと。

 

11月3日の文化の日で

父は80歳になった。

そのお祝いで、久しぶりに家族で

旅行をした。

金婚式を過ぎた老夫婦と中年の娘2人。

2日間で最後はクタクタになりながらも

久しぶりに家族水入らずで旅行ができた。

 

母はあちこち手術したりしてるけれど、

おかげさまで両親とも大きな病気はなく

こうやって家族で好きなところにいける。

最近では、「友達は入院したり亡くなったり

ばっかりだ」と先日父がこぼしていたが、

こうして両親とも元気なことは本当に

ありがたいことだとつくづく思う。

 

おまけに父はまだ現役のサラリーマン。

高校卒業後、36年公務員として勤め

その後、数社働いて今の会社にもう

十数年。

1年更新の契約社員だそうだが、

先日の誕生日前の更新時に、また1年

契約の更新を言われたそうだ。

80歳にもなって、まだ会社から必要と

されていることを我が親ながら本当に

尊敬する。

 

大学生の頃、夏休みと春休みの長期の

休みの時、私は父の口利きで父親の

勤める省庁にバイトに行っていた。

その時お世話になった方々にのちのち

お会いした時言われたのは、「あなたの

お父さんはホントにすごいよ」

 

公務員から一般企業に移った父の仕事は

営業マン。

そしてお客様や仕事の窓口は以前の部下。

つまり、以前の勤務先とのパイプ役のため

雇われている。

ということは、元の職場にしょっちゅう顔を

だし、時によっては元部下に頭を下げたり

することもあると思う。

そんな時、勤めていた時の受けが悪いと

元部下には受けが悪いようで。。。

「でも、あなたのお父さんを悪く言う人は

誰もいない。これってすごいことだよ」

高校卒業からのたたき上げの人なので、

公務員といってもお偉いさんではなかった

わけですが、やはり30年以上仕事をとるた

めに頭をあげたことなかった人が立場が

逆転してもなかなか馴染めない人が多いの

かもしれない。

それを平気でいい意味でへらへらやれる

父だからこそだろう。

仕事だけでなくとも、なぜが受けがいい父。

母方の親戚もみんな「〇〇(父)さんが

好き」「○○さんみたいな人と結婚したい」

子供の頃、授業参観などに来ても、みんな

「優しそうなお父さん」だと言ってくれた。

 

怒る担当は全て母の我が家では、

実際、私は父に怒られた記憶がない。

叩かれた記憶もない。

甘やかされたわけではないけど、一言も

言い分を聞いてくれない母(笑)と違って

「なぜそうしたのか」という理由を聞いて

くれて、「次からはしないように」と

言われるだけだった。

そして二十歳過ぎても、「香織ちゃん」と

呼ばれていた気がする。

(今でも妹は時にちゃんづけのような)

とにかく子煩悩な父だった。

それは今でも続いており、面白いのは

昔と立場が逆転して、母は今はほぼ

細かく言わなくなったが、父がとにかく

細かく色々いうようになった。

「ちゃんと掃除してるのか」

「ちゃんと食事してるのか」

「昔みたいにもっと痩せろ」などなど

 

「小うるさいな」と思うこともあるけれど

普通ならもう安心して子供に面倒を

見てもらえると思うような年になったのに

逆にまだまだ心配をかけ続けているん

だろうなと思い申し訳ない。

でも、小言をいえるうちはまだまだ元気。

 

実家では母と妹に一日中怒られている(笑)

お父さん。

 

お誕生日おめでとう。この1年も元気で。

 

私が父との写真で一番すきなもの

 

【イベント出展】

美麗まるしぇ
日時:2017年11月19日(日)11:00〜16:00
場所:Maa´sカフェ 福岡市東区美和台3-4-4

入場は無料です。