1978年当時 小さな町のお医者さんには”風邪”としか認識されず

立ち眩みと嘔吐に悩まされ 救急車で離れた病院でも

入院中の治療と言えば 頭痛薬と点滴治療でした

 

 

〚症状-風邪みたい〛

春が終わるころ 立ち眩みが連日続いていました

突然 自分の周囲が回りだすのです

しゃべれますし ちょっといつもと違うふわふわ感

食事が喉を通らなくなり 見るだけでも嘔吐

数日で水も飲めなくなっていました

熱・吐き気と共に 首の後ろが張り 

頭がはちきれるくらいに痛いのです

 

〚病院入院-検査が不十分〛

病院のベッドで 終日 熱と頭の痛みで苦しみました

看護師さんに言っても

「痛み止めはこれしかないので どうしようも…」

と困らせる事しかできません

脊椎穿刺という検査がありますが…とお医者さんは言っていたようです

何日 病院でそうして過ごしていたのか記憶はありません

 

トイレに通うのもよろけながら やっとの状態です

口からは何も取れない状態です

そんな時 トイレで気を失い倒れてしまいました

 

声は聞こえるのです

誰かが身体を引きずって 運び出してくれているのです

倒れた時に打った箇所が とても痛い!

病室に戻っても 頭痛がひどくて

 ”頭の中身は 洗うと痛くなくなる?”

 ”あたしの頭 持って出て 側の川で洗ってきて!”

弱り切った病人になっていました

看病していた母も 飲まず食わずの状態でした

何がどうなったのか それから もう少し離れた病院に移る事になりました

 

〚転院-脊椎穿刺の検査〛

次の病院では外来で 脊椎穿刺の検査から始まりました

脳の周りはくも膜と言う薄い膜で包まれています

くも膜の中には脳脊髄液と呼ばれる液体が満たされています

脳は脊髄とつながっていて 腰の下あたりから髄液を採取して

髄液の圧(脳圧)の高さと成分を調べる事が出来るそうです

何らかの感染が認められたようでした

 

検査中にも声がよく聞こえていました

「脳圧が高いですね 頭痛はそこからでしょう」

「菌に弱いのでしょうか?」

「濁りも見えますね」

検査後 入院病棟に移されました

ようやく 原因が判明したのです

 

風邪と間違えられる症状です

頭部 ことに頸から痛み出す頭痛が特徴です

頭全体が割れるように 痛み続けるのです

 

細菌感染ですが

どこから髄液に侵入したのかは不明でした

 

 

〚髄膜炎治療-絶対安静〛

脊髄穿刺-ルンバール検査は 1回/週 毎に行われ

初回の腰部麻酔で湿疹が出たために

2回目以降は 麻酔なしです

血液採取の針とは違い 少し太めの針と注射器です

姿勢を丸くして横たわり 背中に針を入れて脊椎液を採取します

針を刺すときと深部まで針が進むときに 背中を押される感じがします

検査後は1~2時間の間は仰向けと伏臥位です

 

治療は内服薬の服用と点滴 3時間をかけて落とします

安静維持 (TV禁止・ベッドからは離れられない)

脊椎検査の結果を見ながら投薬治療です

10日後に トイレに行ける許可が降りましたが

足が立たないのです それでも壁を伝い歩きました

個室ではなかったので 買い物袋の音や移動の音に

頭がひどく痛くむのです

頭痛と熱・食欲はなかなか 元には戻りません

 

気が付くと お見舞いに来る人がいないのです

面会も断らなければならなかったと言う状態でした

 

〚退院-熱が下がらない〛

2か月経ったころ 頭痛も吐き気も薄らいでいました

歩いても ふわふわ感はありません

熱だけは治まらず 普通に生活ができるまでに戻ることができました

 

病院に来たときには15歳 小児科の年齢でした

退院後には16歳も近いので

「内科に受診してください」

という事でした


数年の間 定期的に病院に通いましたが

すぐに出る 微熱は悩みの種になりました

心電図や脳波の検査 投薬は無いので

家でおとなしく して過ごしました


 

退院後 自宅療養をして 翌年 復学できたのですが

元の同級生たちは 1年先輩になっていました

 

同じ事は大人になった時にも起きたのです

今度は膠原病内科のお世話になっています

全身の痛みで 動けなくなりました

自己の免疫細胞が関節を攻撃してきたのです

 

原因不明 症状も出たとこ勝負での治療で

耳鼻科~眼科 整形外科~神経内科

症状を訴えても 内科に回されてしまう始末です

 

最近 腰を痛めた友人と話す内容は

 ”どこにかかると 治療してもらえるのかな?”

と言う答えのない話題に戻ってしまいます

セカンドオピニオン が取りざたされますが

 ”年齢なりの症状ってありますから…”

とお医者さんに言わせる年齢は

すでに始まっています

 

あ~壊れちゃったと笑っています

 

 

今夜も寒いようです

 

この赤ちゃん ” いちご ” はすでにお布団もぐりに一生懸命です

 

温かくして 風邪を引かさないように

 

休ませましょう

 

今週末には 雪だるまマークに寒い思いをしそうですね

 

無くしたいものはありませんから

 

温かいお布団で くるんで寝かせましょう