スィーツ大好きの娘、先日百貨店の特別催事場で開催される、うまいもの市の広
告を見て、「これ、行こ」と誘ってきた。
どちらかというと甘いものは苦手な私は、単に彼女の会計係兼運転手。
当日彼女の支度が遅れ、売り場に到着したのは開店10分後。
お目当ての品はすでに行列。
その時点でもうアウト~
その瞬間彼女の闘争心に火がついた。
「おかん!!! 明日出直すで!!!」
・・・・・・・・・( ̄□ ̄;)!!・・。
翌朝、開店30分前には百貨店の入口に並ぶ。すでに戦闘態勢。
娘はかなりいきり立っている。おまえは試合前のボクサーか・・?!
開店時間が近づくにつれて、人がたくさん集まり、自動扉が開くのを時計をちら
ちら見ながら今か今かと待っている。
うわぁ・・私、こんなん一番苦手やねん(x_x;)・・・でもここまできたら協力せねば・・。
中には扉の向こうに立っている警備員さんを「はよ 開けんかいっ!!」とばかりに
ガン見するおっさん、大きな声で作戦会議をするおばちゃん、喧嘩し出す熟年
夫婦・・・・、「んもぉっ~!!!じっとしときって言うたやろっ!!」と子供の首根っこ
掴んで引っ張り戻し、頭をペチッとはる若くて綺麗なお母さん・・。ざわざわざわざ
わとした空気・・。こ・・こ・・怖い
あ・・あかん・・・こ、こ、この緊張感に耐えられへん・・・逃げ出したい!
何とか持ちこたえて、オープンまであと1分。
不思議とみんな黙りこくる。
鼻息だけは荒い。
こうなると、レースでゲートが開くのを待つ馬状態だ…。
催事場は8階、私たちはエレベーターで上がることにした。
そして開店 一気に人がなだれ込む。
何とかエレベーターに乗れた・・・いちばん奥まで行って振り返る。
・・・とみんなすぐに降りれるように入口付近を奪い合う。
後から乗ろうとする人に「もう乗られへんし、押さんといてください」と言っている。
いやいや・・私の周り、ガラ空きですよ~
なんちゅう人たちや
その中に娘の姿もあった∑(-x-;)。その人、よその娘さん・・ということで・・・。
もはや、マナーだとか譲り合いというものは存在しない。
老若男女、ハンディなし、弱肉強食の世界。 野生化している。
ところが、各階でエレベーターが止まる。や・・・やばい
4階で開いた瞬間、しびれを切らした娘はすっと手を挙げ、「降りまーすっ!!!」
と叫んだかと思うと走り出す。扉が閉まる時には、エスカレーターを一段抜かしで駆
け上がって行く彼女の姿が見えた。
唖然・・・・・・・・って置いて行かれたー!!。
あの人は大阪から出んほうがええやろなo(_ _*)o。
会場に着いた。彼女は列の前の方で、勝利の笑みを讃えていた。
私は一人で後列に並んだ。ぎりぎり並べたので私も買うことにした(お一人様2本ま
で・・なので)。
ようやく買えた・・・・・娘は?・・・どこ?・・。
( ̄□ ̄;)
違う店の行列に並んでいた。
その戦闘力、もっと他で生かさんかいっ!!!!
戦利品
心の声→(ローソンのロールケーキやったらあかんの?)
心の声→(フルーツはそのままのほうが・・・・)