笄(こうがい)には大きく分類すると、女性が髪飾りとして使ったものと、刀装具として使われたものの2種類があります。
髪飾りの笄は両端に装飾が施されていたり、ギヤマンすなわちガラスだったり、砂金石など、異なった素材で髪に彩りをもたらす作品が多いですね。
また、髪飾りの笄は髪を巻き付けて結い上げるのにも使われていたとか。
私もいくつか笄を持っておりますが、いずれも細工が精緻で技巧的な意匠の作品です。
髪飾りとして使われる笄の場合、中挿しとも呼ばれることがあり、日本髪の時代にはヘアアクセとして女性の髪を彩りました。
笄は櫛とセットになって売られている場合もあるので、櫛と笄を同時に使うと、ヘアアレンジに統一感が生じますね。
一方、刀装具の笄は頭部先端が耳かき状になっており、基本的には金属製で、しかも見事な彫りが施されています。
刀装具の笄は本来、文字通り刀の部品の一部だったのですが、耳かき部分は髷を結った男性が頭皮を掻くのに使ったともいわれているのですよ。
そして、wargoさんではこの刀装具の笄をなんとヘアアクセ、簪の一種として販売しています!
刀装具の笄をヘアアクセに使うことは、粋なお洒落を楽しむことが出来るし、丈夫さもあるので、ヘアアクセとして使っても申し分ないでしょう。
wargoさんは様々な種類の簪を販売しているため、刀装具の笄を簪として販売していることにも、私は実に興味深さを感じています。
実物を拝見しても、簪として十分に役に立つものだったので、目の付け所がとても良いと思われますね。
刀装具の笄を髪に挿すことは、刀剣好きな女性たちのハートを掴むのにも適しているでしょう。
笄と一口に言っても、実は2つのものがあり、それぞれ違う役割を果たしていたのです。
でも現代ではどちらもヘアアクセとして成り立っているので、ぜひ笄の存在を把握しつつ、お好きな方で髪を飾ると良いですね!
ちなみにwargoさんの笄簪はとても使いやすそうでした!
髪飾りの笄を使うのに慣れない方も、簪初心者さんも、wargoさんの笄簪を使ってみることをおすすめします。