Voice Box 2023 朗読「かもめ」 〜くすぶるな恋、燃え上がれ!〜 | ゆるりとしましょ

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日々のこと、遊びのこと、なんかいろいろ。
気を張らずにいきましょ。それがイチバン♪

会場:J:COM八王子ホール

出演:小野大輔 / 羽多野渉 / 林勇 / 佐藤拓也 / 八代拓 / 豊永利行

 

小野D主催の朗読劇、第3弾にもさとたくが出ると分かって行って参りました。
(第2弾の感想はコレ
今回、両部参加で昼は一人、夜は同行者さんとという感じ。

夜の部、当初は友人と一緒だったのが、予定が合わなくなって、

急遽同行者さまを探すことに。
なんとか当日の昼の部の後、同行者さまが見つかって空席作らずにすみました。
なんでも、昼の部を見て夜の部も俄然に気になって、挙手されたという同行者さん。

分かる。あれは、夜の部も見れるなら見たいですわ。

 

題材がチェーホフの「かもめ」
戯曲だってこと、タイトルくらいしか知らない、それぐらいの知識です。
これを6人のキャストで朗読。男性キャラは当然、女性キャラもガッツリ彼らが
何役も兼ねてやってました。
このVoicBoxでは昼夜で配役が変わる仕様が常で、今回も例にもれずその感じ。
 

昼の部 主な配役

ある男:小野大輔

母:佐藤拓也
トレープレフ(見習い作家)小野大輔

ニーナ(女優):豊永利行

トリゴーリン(大作家):羽多野渉

アルカジーナ(大女優): 佐藤拓也

ソーリン:林勇

ドールン(医師):豊永利行

マーシャ:八代拓

メドヴェジェンコ(教師):佐藤拓也

シャムラーエフ(ソーリン家管理人):豊永利行

ポリーナ:林勇

女中1:小野大輔

女中2:羽多野渉

 

夜の部 主な配役

ある男:小野大輔

母:林勇
トレープレフ(見習い作家)小野大輔

ニーナ(女優):羽多野渉

トリゴーリン(大作家):佐藤拓也

アルカジーナ(大女優): 林勇

ソーリン:八代拓

ドールン(医師):豊永利行

マーシャ:豊永利行

メドヴェジェンコ(教師):林勇

シャムラーエフ(ソーリン家管理人):羽多野渉

ポリーナ:八代拓

女中1:小野大輔

女中2:佐藤拓也

 

ロシア文学だった・・・名前が横文字の上に覚えづらいやつだ。
そして、キャストの個性の強さと退出時に貰ったおのDお手製の人物相関図(A4コピー紙)の
お陰で何とかなった感はあるw

 

ステージにはいくつかの女性モノの服が掛けられたトルソーが並び、

間に椅子がいくつか分配置されてる。見る感じマイクスタンドはない。

ヘッドセットマイクを使った動きのあるステージスタイルらしい。

 

冒頭、おのDが一人でステージに現れる。カバンを手に誰かに追われながらやってきて
携帯電話でなにやら不穏なやり取りをしている。

台本をもってない。え?ストレートプレイなの?って一瞬なった。
彼の演技は続いてて、電話を一方的に切ったあと、カバンの中から、
建物に入る為のカギを取り出し開錠、シャッターを開ける仕草をして見せた。

どうやら、彼の母親の経営していたブティック「かもめ」のシャッターを開けたらしい。
セリフの文言から彼の母親は亡くなっていて店は閉店状態らしいのが知れる。
そして、彼は中央の椅子に腰かけ、バッグの中から拳銃を取り出し、

自分のこめかみに銃口を突きつけ、引き金を引こうとした、次の瞬間、

鳥の羽ばたく音と照明演出があって思わず動きを止める。

 

からの、突然の音楽
ん?このイントロ・・・もしかして、渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」では・・・?
っておもってたら大正解。センターから真っ赤なドレス(ワンピース)をきたさとたくが登場。
黒いヒールに髪も何やらパーマが掛かってて、

見ようによってはサザエさんw

ちなみに夜の部は勇くんが母親役なので青色のワンピース姿ですw
そして、その姿のまま熱唱です。
えっ?歌謡ショー?朗読劇だったはずでは?さとたくも台本もってないよ

勢いと雰囲気で圧倒されて、そして思わず手拍子してしまう客席。

よく躾けられたオタは順応性が高いのです。歌ってくれるなら全力で支持しますw

 

彼女(彼?)のワンマンショーを前に驚いてわたわたしてるおのDをしり目に2番に

突入するさとたく。
ラスト付近で他キャストがリズムに合わせて体を揺らしながら登場して、

それぞれの持ち場につくという素敵演出。

歌いながら、わっちゃのそばに行き、台本を一つ貰って、歌いながらおのDの元へ。

そして、銃と台本を交換しフィナーレ&ポーズ
粛々と席に着く他キャスト とってもシュールな画だわw

 

「これは?これはなに?母さん?!この人たちはなに?!」

色々混乱してるおのDに「彼らは朗読研究会の人たちよ。ほら、始めるわよ」

と話がどんどん進んでいく。

 

この直後から、本編「かもめ」の物語が始まる構成でした。

男と母親のやり取りがいくつかの場面転換の起点にもなっていて、長くて
難しい物語をうまく纏めてた感じ。てかよく、纏められたと思うわ。
原作のあらすじをさらっと読んだけど、ピックアップが上手くいってて、退屈することなく
進んでいってた感じだったし。

 

人間関係が、感情が入り組んでて、初手でストレートプレイで観るのはハードルが

高いかもだけど、朗読っていうのは、アリだと思う。

所々、コメディシーンというか、彼らのアドリブだったりが挟まってて、

暗い気持ちにならずに済んでたってのもある。

 

ラスト、空に向けて放たれた銃声の演出も先に静かな希望を見出せる感じでありました。

 

と、ここまで書いて二千字越えとる・・・無理だ!

 

ということで、キャストについてのこととかは、別枠で!