芝桜口演 | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

今年は芝桜公園の中でも
  一番人出の多いところに役場がイベントステージを作った

5Mの9Mの高さが5Mも在るようなステージなんだそうです
  そのイベントステージでするボラティアさん達が集まらなくで四苦八苦しているらしい

まっせっかくそう言った施設を作ってくれたのですから
  私達の提出した日程はきっちりと努めたいと思っています

私のメイン演目を2つばかり紹介します 

   【きつねと角豆腐】    

むかしあっだど 石並と云う所にナ
    カンさんと云う腕のええ 茅で職人がおったと
このカンさん 酒と女と云ったら もう目が無くてナ
たとえば酒屋の前なんか通ると 
 足が勝手にスルスルーって 暖簾くぐってしまうんだと
そこに 綺麗な女の人でもいれば
デレデレ デレデレしながら くっついて行ってしまう程でだったと

そんなある日のこと
いつものように仕事を終え 振る舞い酒をよばれてナ
 酒屋を何軒か はしご酒して 鼻歌混じりで帰る途中
魚屋があったと
藁包みいっぱいの秋刀魚を買って カカアの待ってる家へと急いだと

ちょうど峠に差し掛かると
 後ろから若い女が カンさんに寄り添ってきたと
見でみっと これがまだ ええ~女
 酒でええ~気分になっているところに ええ女 こりゃ~こでらんね~な~
鼻の下伸ばしながら 
 なんだね~かんだねと くっちゃべりながら歩いて居ると
庚申塚の辺りまで来たらナ 辺りが急に暗くなって来てナ
今まで寄り添ってた女が ス~っと何処かに行ってしまったと
「なんだいあの女 さんざっぱら人に気ィ持たせるだけ持たせておきやがって
       なんだっつうんだ あの女」って
ブツブツ ブツブツ言いながら
   家に着いたときはすっかり夜も更けていた
「おーい 今帰ったぞー ほれっ生きの良い秋刀魚買ってきたぞ」って
女房に手渡すなりバタンキュって寝てしまったと
女房が藁包みを開けてみっと 腐った秋刀魚が2~3匹
  残りは頭としっぽが入っているだけだったと

次の朝亭主に その話をすると
「そんな馬鹿なことあっかー お前がちゃんと閉まっておかねぇから
  猫めでも喰っちまったんじゃねぇのか?」そう言って怒り出してしまったと
ところが女房 この日ばかりは負けてなかったと
「お前さん 毎晩毎晩 飲んだくれて帰ってくるから
  女狐にでも馬鹿にされたんでね~のか
   稲荷塚辺りは 狐が出るっちゅう話だからナ」
「ん??そう言えば夕んべ あの辺りで ええ女に会ったな~ 
もしかして あの女・・・狐か?」
驚いたカンさん 村の年寄りに 相談に行ったと
「お前な カミさん貰ったばっかりだっちゅうに
  そんなに 飲んだくれてばっかしじゃ!
   女房が可哀想だと思わねぇかい! んっ!   


  これから真面目に帰りますと云って 
 お稲荷様に狐の好きな油揚げでもお供えして見ナ」
そう言われたもんだから 早速豆腐屋に行ったと
だがな油揚げは売り切れて無くなってた
そこで豆腐屋が「油揚げの元は豆腐だー豆腐だって同じ事だんべ」
そう言われてナ 豆腐をお供えして お参りしたと

すると 仕事でどんなに遅くなっても
狐にバカされることは無くなったと
それどころか、可愛い子供まで授かってナ
幸せに暮らしたと云う事だ それ聞いた村の人達は
それからのことだと このお稲荷様に四角い豆腐をお供えして願を掛け
願い事が叶ったら油揚げをお供えするという習わしが出来たんだと

そのお稲荷様は御寿田稲荷と云って
石並の経塚と云う所に残っておってナ
今でもパックに入った豆腐が供えられているんだとサ

  おしまい





   百日紅のこころ

  むかしむかしナ、駒込の名主さまんちにナ
  とっても器量のええ娘がおったんだと
  娘はナ、このあたりを収める地頭の倅 八州丸と恋仲であったと
  二人は幼い頃からナ、サルスベリの下遊んでおってナ
  ほうしていがぐ美しく成長した娘とりりしい八州丸であったがナ

  八州丸には父の言った言葉がと~ど胸に刺さっておってナ
  娘のことを思うと苦しい毎日であったと
  「のう、八州丸 この村の将来を思うとき、海を渡り都と交流せねばと
   わしは考えとるんじゃが・・・・それには海の地頭の許可がいるんじゃ
  いや!いや!許可はもろうたんじゃがナ、海の地頭は娘の[ひら〕を嫁にと
  条件を付けてきてナ~、」
  それ聞いた八州丸 顔から血の気がひくのが見えたんだと
  そんなある日のこと、娘はナ「この人はいつもの人とは違う」ちゅってナ
  「八州丸、なんか悩みがあんなら私に云って頂戴、
    あなたが選んだ道なら私はどんなことでも恨みません」
  ハッ として立ちすくむ八州丸をみて 娘は全てを悟ったと
  ほうして それから何日もしないある日事、
  サルスベリの下の井戸からは 娘が冷たくなって引き上げられたと
  「貴方のために・・・・この村の将来のために私は身を引きます・・・
     サルスベリを私だと思って、毎日会いに来てくださいネ・・・」
       書き置きを残して、

  八州丸は娘の思いを無駄ににすまいと海の地頭の娘「ひら」をめとったと
  そんなあるひのこと、
   ひらが毎日毎日サルスベリのとこさいく八州丸に気がついてナ
     その訳を知ると,心穏やかではねぐなってきてナ
  ある日、下男を呼んでナ、サルスベリを切らせたんだと
  ほうして下男がナタを振るった途端 木からバァ~と血が噴き出してきてナ
  ぶったまげちまってヨ~ 腰抜かしちゃってる男にヨ
  「男のくせに何という意気地なし!、血だって?よく見てご覧、
  相手は生の木ですよ、ただの木の汁じゃないですか、
   いいから切っておしまい!」

  ほうしてその晩ひらの寝ている枕元に
  ぐっしょりと濡れた髪の女が座って泣いてんだと、
  ひらが気配を感じてナ  フ~と目を覚ましたと

  「あなたのために、私は身を引いたのに・・・サルスベリは私の心・・・
  あなたには、まだ私の気持ちが分からないのですか・?分からないなら、
  今貴方のおなかの中にいる子は、
  けっして無事な姿では生まれてこないでしょう
  でも、あなたが今日したことを悔い改めるのでしたら、許してあげましょう」
  そう言うと娘はス~と消えたと
  次の朝 ひらはナ、八州丸にゆんべのことをぜ~んぶゆってナ、
  「あなた!私が浅はかでございした どうかお許しください、
    お腹の子のためにも
     これからは一緒に百日紅の木を お詣りさせてくださいね。」

  それからのち二人はサルスベリを大切に大切に守っていったんだとサ

                    お し ま い

やはり地元の民話を用意しておかないと
  県外からも大勢のお客様が来ますからね

時間があれば出前公演のトキに
  語っている民話を出来ますから大丈夫でしょう

問題は子供さんがたくさん来ているときですね
   その時は「こぶとり爺さん」「桃太郎」「花咲かじいさん」みたいな物でも

あるいは、大人の人も子供さんも楽しめる物


  【雨降らせた爺様】

 むかしあったど、
 あるところにじいさまとばあさまが地味に暮らしておったと、
 ある日のこと、じいさまが川へ魚とりに行ってナ
 ほんででっかいウナギを捕っつかまえたと、
 早くばあさまに見せて喜ばせてやんべと、つかんだ途端つるんて
 ウナギに逃げられちまってナ、
 「お~いうなぎ、まってくれー」っておっかけたけれども、
 うなぎはどんどん空さ登って逃げてくんだと、
 しばらくぶりのごっつぉだ 逃がしてなるものか、つうんでナ、
 じいさまも空さ追っかけていったれば、雲のうえさ出ちまったと、
 したればそこに いがい家が一軒あってナ、
 誰がこんなとこに住んでんだんべかって って
 抜き足 差し足 忍び足で そろっかと近づいてナ
  障子の穴めどから 中覗いたと、したらおっかねぇ おにがいんだと、
    ドヒャーってのけぞった拍子にバケツをガランガラン
 「誰じゃ!そこにいんのは」
 「俺ら~ただウナギ追っかけて来ただけなんじゃ」
 「そうかそれはいいところに来た、
     ほんじゃ ちょっくらわしの仕事手伝っていけ」
 「仕事?おにさんの仕事ってなんだべ!」
 「わしは、おにでねえ、
   雷さまだ、これから夕立を降らせなちゃなんね~でナ、
     忙しくて 忙しくてしぁゃんね、」っつて
 雷は七つの太鼓を担ぐと娘に火打ち石を、
 じいさまに水の入ったカメっこを渡してナ、雲に乗っかったと、
 しばらく行くとじいさまの住んでる村が見えてきてナ、
 「よ~し今日はここらでいかんべ ええか!娘が火打ち石を打ち、
   わしがこの太鼓をゴロゴロって鳴らす
    したらじいさま そのカメっこの水をちょびっとまいとくれ」

 じいさまは、なんだかとっても楽しい気分になってきてナ
 「それ!」って 娘が火打ち石を打ったら稲妻がピカピカピカー、
   その途端雷さまが太鼓をたたいたら ゴロゴロゴロー
 すかさずじいさま そのカメっこの水を手ですくってパッと撒いたら、
   雨が滝のようんなっておっこっていぐんだと
 「こりゃ~こでらんねえ~や」って じいさまどんどん撒いたと
 ひょいっと下を覗き込むと、近所のばあさん連中が
 洗濯もんが濡れちまうちゅうんでナ
 あっちウロウロ、こっちウロウロ、大騒ぎしてんだと
 さて、「家のばあさま、なにやってんだんべか!」っつて見てみっとナ
 むしろに干してある大豆を のびねぇ腰のばしのばし
   一生懸命取り込んでとこだったと
 「あっ!しっしまった 、早く取り込め
    ほれ!婆さまなにぐずぐずしてんだ、早くしろ!」
 いがい声でぢなったら、持ってだカメっこ 手っぱずれして、
   ザザ~っと雨んなっておっこっていったと、
 「ああーばあさま、まめが・・まめが~・」
   っつた途端、誰かに頭どつかれてヨ、目さましたと、
 
 したれば、おっかねえ顔した、ばあさまが目の前にたってんだと
 「じいさま!なに寝ぼけいなさる、目ん玉開けて これ見てみなされ」
 じいさま慌てて飛び起きてみたればナ
    布団の廻りはナ・寝しょんべんだらけだったとサ


お し ま い

 
そう言う風につなぐ方法は

  出前公演をしているのでいくらでもあるから問題はないでしょう

さりとて
  最初の2つの演目だけ

    しっかりと覚え込まなくてはならぬな!!