母の愛 | 脳梗塞と民話語り

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【 母の愛 】

それは皆さんも記憶に新しい去年のことだと
 二〇一一年三月十一日午後二時四六分
   三陸沖を震源とする大地震
    M9 震度7の東日本大地震があったと

  千年に一度のあるかないかの大地震 だそうで
  この辺りでも我々が一度も経験したことがない
  6強と言う揺れに 屋根瓦は崩れ落ち、
  石塀は倒れ、地盤の弱いところは倒壊する家もあったと
  それに関東から東北に掛けて
  大津波が発生し 特に三陸沖は死者行方不明者多数出た
おまけに福島原子力発電所も津波でやられ
大規模な放射能漏れで
 30キロ圏内の人は強制避難させられたまんま
今も尚 避難生活をしていたと

これはある救助隊が救助活動していたときのことだと
地震の鎮まった後、とは言ったって
   震度4とか震度3の まだまだ余震が続く中
 救助隊が、生存者を見つけだそうと 
  つぶれた家の捜索をしていたと
 救助隊が ある若き女性の家に到着し、
 そこで瓦礫に埋もれた彼女を発見したんだと
「お~い 生存者が居るぞ~」 隊員がいっせいに駆け寄る
 だがな、瓦礫を通して見えて来たのは
  その女の人が 奇妙なことに膝立ちし
   あたかも マリア様に祈りを捧げるかのように
  身体を前方に倒しながら、
   両腕に何かを包み 守っているかのようであったと
 彼女の背中と頭にはナ 倒壊した家屋の瓦礫が
  容赦なくのしかかっているんだと。
 救助隊のリーダーが狭い壁の間へ手を入れて、
  彼女の身体になんとか触れようとするんだが
どうしても届かないんだと

 リーダーは彼女がまだ息があるものと信じてナ
「お~いガンバレ 今助けてやるぞ~」
 しかし、いくら大きな声で呼びかけても反応は なかったと
 「先ず生存者だー生存者が先だ! 生存者を見つけ出せ」
   リーダーの声が飛ぶ


 彼女の身体は冷えて、硬直した身体は、
 もうすでに亡くなっていることを物語っていたと
 そうして隊員達は、その家を後回しにすることにしてナ
 隣の倒壊したビルに向かって歩き出したと
 だがナ 
 リーダーはなぜか 後ろ髪が引かれるような気がしてならなかったと
 そこでまた彼女の家に引き返す指令を出したと
 そうして再び捜索、
  今度は瓦礫の間から 彼女の遺体の下の
   小さな隙間から手を入れて見ると
 彼は興奮して大きな声で叫ぶんだと
  「子供だ!子供が居るぞー!」
    ピーンとした緊張感が広がったと

 チーム全体が協力しあい、
  彼女の遺体のまわりの瓦礫を 必死で取り除いていったと
 するとそこにはナ 
  母の身体の下で花柄の布に包まれた
   生後三ヶ月ぐらいの小さな男の子がいたと。
 その母の姿は、
   明らかに我が子を救う為の
     究極の自己犠牲の姿であったと
 家が倒壊する時に
  彼女は自分の身を投げ打って 我が息子の命を守ったのだ

 救助隊が救い出した時、その幼い男の子は、
  静かな眠りについたままであったと
 布を開くと、そこには携帯電話がつつまれていてナ
 そのスクリーンにはこう書かれてあったと
 「もしもあなたが生き残れたら、
   私がどれだけあなたを愛していたか
     しかと覚えておいてね」
 携帯は、その場の全員に手渡されてな、
  そのメッセージにみんながむせび泣いたとサ

おしまい

こんな感じに

  話し言葉に置き換えてみたがどうでしょうか

    気に入った方がありましたら

      ぜひ語ってみては!!


私は涙もろい方なので

   こういうストーリーは苦手ですね

     ただ単に直してみたが語ることは出来ませんね