朝から雨が | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

今日は昨日からして10度以上も低い

   月が逆戻りして3月ころの陽気であった


だから朝から降っている雨は冷たい

   それでもポツリポツリだったのでウオーキングに出掛けていった


ウオーキングに来ている人は少なかったが

   いつも来る人は傘を差しながらもウオーキングしているのだから凄いと思うよ



俺は歩くのに傘を差しては歩けないため

   なるべく木の下を選んでのウオーキングだが、結構濡れました


着替えてから、今日は予定が入っていないため

   何ヶ月ぶりに温泉に行っての~~んびりしてきました


何も考えないで

  ボケ~としているのも頭のリフレッシュには良いもんですよ


ボケ~~と言えば筑波山にこんな昔話が



むかし昔のことだったと、筑波山のふもとに、
   兵助という男がおったと      
  

 兵助はナ、仕事もしね~で筑波山の"がま石"をボケ~と
     眺めておったと。

   ある日のこと、筑波山の上人様が兵助の所に来て
     ガマの油を売ってこーちゅうんだと

   このがまの油"はナ、筑波山にあるお寺の上人さまが作ったと言う、
       切り傷、擦り傷によく効くと評判の塗り薬だったんだと。

   しかし、ただ売り歩ったんでは売れなかんべと考えた兵助は、
     薬をしょってナ、筑波山で捕まえた"がま"を箱に入れてナ、
       "天下の妙薬・ 筑波山のがまの油"と書いた旗を持って、

   縁日やお祭りの人ごみへ出かけていったんだと
      そのいでたちたるや紋付、袴にたすきがけでナ、頭にはハチマキ、
 

   腰には荒縄を二重三重と巻いてナ
      そこに刀を差   おかしな格好で行ったんで

   いや人が寄ってくるは、寄ってくるはで
      兵助の回りは黒山の人だかりとなっていたと


そこで兵助は


   さあさあ お立ち会い! ご用とお急ぎでない方は
      ゆっくりと聞いておいで、見ておいで

   遠出山越え笠のうち、聞かざる時は物の白黒・善悪がとんと分からない。
      山寺の鐘がゴオーン、ゴオーンと鳴ると云えども、
          法師来たって鐘に鐘木を当てざれば、とんと鐘の音色が分からない。

  

 さーて お立ち会い!
   手前ここに取りい出したるは陣中膏ガマの油。ガマと申してもそんじょ
        そこらにいるガマとはガマが違う。

  ハハーン、ガマかい ガマなら俺んとこの縁の下や流しもとに
     ゾロゾロいるよ」と言うお方があるかもしれないが、あれはガマとはいわない、

 

  何の薬石効能もない、ただのヒキガエル・イボガエルよ  お立会い。

   関東関東と言っても、関東いささか広~ござんす・

   常陸の国は筑波山の麓、おんばこと言う露草を
      くらって育った四六のガマだ。四六五六はどこで見分ける、
         前足の指が四本、後足の指が六本、これを併せてシロクのガマと言う。
 

  山越え、谷越え、山中深く分け入って捕らえたこのシロクのガマを、
       一尺三寸・四角四面・鏡張りの箱に入れると、ガマは鏡に写った
            己の醜い姿にぶったまげ タラーリ、タラーリと油汗を流す、

   これをすき取り、柳の小枝で三七、二十と一日間、
      トローリ、トローリと煮詰めましたるが、この陣中膏ガマの油でござる。


 効き目はと申されると

   手前脳梗塞で倒れまして、右半身麻痺のため


効き目はと申されると・・・左目でござる


いやいやちごうた、 

  ガマの油の効き目はと申されると、いつにガンガサ、ゆう梅毒、次にひび・
      あかぎれ・しもやけの妙薬、前に回ってインキンタムシ、後に回って出痔・
          いぼ痔・はしり痔の他、一切の切り傷。またまた後家さんの性器のかゆみに
 

  新婚さん・おじいちゃん・おばあちゃんの腰の疲れに肩の痛み。

   まだござる、大の大人が七転八倒、
       ゴロンゴロンと転げ回って苦しむ虫歯の痛みだが、
  

   だ~がご安心、このガマの油をクルリと丸めて歯のウツロに
       チョチョイのチョイと詰め込むだけで、 歯の痛みなんざあピタリと止まる。




   さーて お立ち会い!手前、次に取りい出したるは正宗が暇に空かして
      鍛えたと云う業物だ、エーイッ!抜けば玉散る氷の刃、サビ・
          刃こぼれ一つしていない見事な名刀でござる。
 

  今からこの名刀の切れ味をご覧にいれよう。
     目にも止まらぬ早業でござる故、まばたきなどをやっていると、
          見損ないまするぞ!(ハイそこの殿方くしゃみなど)   
  

 、ちょうどここに一枚の紙がござる、これを切ってご覧にいれる
      ハーイ、一枚の紙が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚、八枚が十六枚、
         十六枚が三十と二枚、三十二枚が六十四枚、六十四枚が百と二十八枚、、、
 

  これ以上は時間がござらぬ、この紙切れも、ほれこの通りふっと散らせば
       比良の暮雪か 嵐山は落下の舞でござーい!

 

  さあー お立ち会い!これなる名刀もひとたびこのガマの油をつけますると、
       たちまち切れ味がとまってござる、ほれこの通り押しても引いても切れはせぬ、
       

  と言うて、なまくらになったのではないぞ、お立ち会い!
 

  このように油をきれいに拭き取りますると元の切れ味にと戻る。
     では、手前の腕に当てて試してご覧にいれる。
         では参る、赤い血が出るか?黒い血が出るか?エイッ!ほれこのとおり、


手前も人の子腹は黒いが血は赤い 赤い血がしたたってごる
   ここにガマの油を塗ると ピタリ血はと止まる。


   サァーテ お立会い

      お立会いの中に、それ程効き目あらたかな

   このがまの油 いったい いくらだろうと言うお方があるかも
       知れないが、本日は、はるばるご当地まで出張っての大口上、
  

   男は度胸、女は愛嬌、山で鳴くのはホーホケキョ、  
       筑波山の天辺からまっ逆さまに飛び降りたと思って一貝が二百文と

   言うところ、半額の百文ではどうだ。 さあ~買った買った


ってやったもんだから

    見ていた人は手に手にお金を持ってきて

俺に二つくれ、俺に三つくれと
たちまちガマの油は 売れ切れちゃって
 

  それからの平助はガマ石を見るヒマもねえ程  忙しくなったんだとサ



筑波山に行くと こんな昔話もあるんだとさ

   今は電車が通じたんでな, なんでも都心から大勢観光客が来るんで


兵助は寝るヒマさえ無くなってるって ・・・は・な・し・・・