最高の秋晴れ | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

朝目が覚めると、眩しいくらいに朝日が差し込んでくる

   二階に巣くっているので、妨げるものがないからモロに陽が


東の窓の障子を開けてみる

  サッパリとした空気と共に 寝ぼけ眼に陽が注ぐ


大爺が稲刈りも終わり、小さな川のたまり水の所に

   逃げ遅れた魚たちがいたんだと言って、

      ウオーキングの途中で捕ってきた魚を焼いている匂いがプンプン


鮒、ナマズ、ドジョウいっぱいいるんですね

   そのたまり水の所にいる魚を目当てにサギがきているんです


サギったって、オレオレ詐欺じゃーないですよ

   鶴のような鳥のサギで~す


最近はホント増えてきています

   そのフン公害に参っているところもあるやに聞いています




そうして朝ご飯を食べてから、

   いつものようにウオーキングに出掛けていったんです


コース歩いていたら、コンコンコーンって 澄み切った音が

   音のする方見てみると雀くらいのキツツキの仲間かな


木を叩いていたんです

  こう云うときにカメラを持ってくれば良かったと思うんですよ


しばらく行くと、イチョウの下では銀杏を拾っている人がいます

   臭いからか、準備万端で霧中で拾ってました



もうそろそろ落ちてくるのはお終いだと思うのだが

   まだまだ団栗が痛いほど落ちてくる


団栗が頭に出てくる民話があるんで

   ちょっと書いてみよう



昔あるところに、彦市と言う働き者の若者がおったと
     ある日ナ、彦市が山に芝刈りに行き
       昼飯食うべと、おにぎり広げたときだったと



   突然!!団栗がゴツーン、ゴツーンと頭にぶつかってくんだと
      『いててててっ!やけにいきよい良く落っこちてくる団栗だワイ』
  

  『しゃんねーな、あっちさ行って食うべ』

  そう言った 途端、竹の皮にのっかっているおにぎりが??
     ふわ~浮かんだと思ったら、おにぎりムシャムシャ
      


  音を立てながら消えて行っちゃうんだと『ヒエーッ、お化けー』

 


  彦市はビックリしちゃって、吹っ飛んで帰るとナ
     その訳を、村の人に言うと、
        『そいつは、隠れみのを着た天狗の仕業じゃ』



   『そうか、それじゃ俺らがしかえしをしてやんべ!!』


   ひこいちはそう言って、かまどから火ふき竹を持ち
     山に戻ると、その火吹き竹を 目にあて
        『うわ~い、都がよく見える、あれが東京タワーか、すげーなー』


   彦市が楽しそうに してんのを見た天狗はナ
      姿を現して来てナ、『小僧、その遠めがね わしにも覗かせてくれっ!!』



   『とんでもねー、これは俺らの大事な宝もんじゃ、貸すわけにいかねー
     でも~、天狗さまの 隠れみの貸してくれれば、
     


   これっ!貸してやっても良いんだが!!』

   『じゃーちょっとだけだぞっ』そう言ってナ、取りかえっこしたと       


天狗はナ、あっちこっち覗いても見えないんだと
   そのすきに天狗の隠れみのを着込んだ彦市は、姿が消えてしまってナ
       『や~い天狗、俺らのおにぎり盗んだ罰だ、これはいただきー』


   大喜びで山を下りてくるとナ
      ふもとの茶店で、お客さんが旨そうな団子を食ってんだと



   彦市は早速隠れみのを着てナ お客さんの隣に行くと
       団子がス~と浮き上がり、パクッムシャムシャ!!
   



   『ヒエー!!お化けだー 』とお客さんは腰ぬかしちゃったと
       『いゃ~うまかった、旨かった、流石天狗の隠れみのだワイ』


   家に帰った彦市は、箪笥の中にみのを隠すと
    そのまま寝てしまったと



   母親が帰ってきて、箪笥を開けてみると
      『彦市だな!こんな、こきたね~みのを入れておくのは?』
   

 そう言ってナ、かまどで燃しちゃったと
   きな臭いニオイでおきっと、すでに灰になっちゃってた



   ガックリしてナ
      灰をすくってみると、なんと、すくった手が消えるんだと
   

 そんなもんで
   裸になって灰をぬり、おそば屋さんに出かけていったと
 

  お客さんの横に座るとナ おそばをツルツルツル食ったと 

   『キャーおそばが・・・』



   ところがおそばを食ったもんだからナ 口の周りの灰が取れちゃって
      口だけが空中に浮いたと
   

『たいへんだ!!口の化け物じゃ、天狗の仕業じゃ』

   そう言って追っかけ回したと
      彦市はたまらず川の中に ザブ~ン
   


 灰が取れて裸になった彦市は
    『ゴメンナサイ、ゴメンナサイ
       もういたずらはしません、許してちょうだい!』



              おしまい


ウオーキングしながらブツブツ言って歩っていると

   俺を追い越してゆく人が、変な顔をして行くの


一人言を云っているように思うのでしょうね

   俺の方は人がどう思うと構わない気持ちですから


続けていると、知っている人が今度は追い抜く

  そして 世間話をしながら歩くんですね、そうすると同じコースでも短く感じられる


不思議ですよね、

   子供向けの天狗さんの隠蓑


このお話は結構知られていますよね


    団栗がとんだ方向に行っちゃったみたいで





                   kanya-suzu