南京大虐殺78年祭?嘘も方便ですが、大嘘はいけません! | ビジネス中国語 漢和塾の窓

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漢和塾の代表、小川善久が綴る中国ビジネス関連ブログ

  日曜日の夜、前回の出張に続いて夜のジョギングを敢行しました。さすがに、霧雨の冬の夜、さらに北京では大気汚染が騒がれる中、人影もまばらでしたが、川沿いの歩道には、今日も何人かのおじさんが、どんな魚を獲っているのかは不明ですが、日本で言うところのドブ川に網を投げていました。また、路上生活者がいると思われるテントがいくつか歩道を陣取っていたのが前回と変わったことでしょうか?最初はマスクをしながら走りましたが、途中で苦しくなり、結局はノーマスクで8km走りましたが、空気よりも、多分に酸性雨の可能性がある霧雨が、ただでさえ薄い髪の毛に影響しないか、ちょっと心配です。


  部屋に戻り、これまた久々に中国のテレビをつけましたが、河北衛視なるテレビ局では、「南京大虐殺78年祭」なる番組が放映されていました。例によって、戦時中の古い映像を流しているわけですが、居並ぶ中国人を機関銃的なスピードで撃ち殺す場面や、土に埋める場面だけは、弾丸飛び交う中にも関わらず、寄りの映像があったり、手前のピントが綺麗にあっていたり、他の映像に白い斜線が入っているのと比べると、白黒ですが鮮明で、明らかに別の時代に撮影(演出?)されたものであることは、素人が見てもわかります。


  報道によると、南京大虐殺の蛮行の資料は日本軍が破棄したとのことで、なぜか毎日新聞がそれを保管していたと紹介され、さらに日本人には馴染みのない「東史郎氏」が半ば英雄的に語られていました。何度でも繰り返しますが、戦争は勝てば官軍の殺人ゲームです。被害者がいないはずがないですし、劣勢、あるいは敗北した側の被害は間違いなく甚大になります。南京入城を美化したり、南京事件はなかったなどと言う日本人も問題だと私は思います。が、いずれにしても、戦争状態の南京で殺人があったことは間違いないとしても、当時20万人の人口の都市で6か月で30万人を虐殺?アメリカ式に原爆でも落とさない限り、いや、落としたとしても算数の答えが間違っています。


  もちろん、60チャンネル近くはある中国のテレビが皆、そんなことで盛り上がってるのかと思いきや、その時間は「河北衛視」と欧米人が英語で報道する「CCTV‐NEWS」だけ。また、記念式典にも政府の要人は参加を見送ったとのこと。少なくとも日本語で書かれているこのブログが理解できる中国人の知識層の方なら、原爆投下を責められたくないアメリカと、被害者ビジネスの中国人勢力、さらには売国日本人まで加担して作り上げたフィクションではないかと疑ってみる余裕はあるはずです。最近のアメリカの教科書では被害者40万人になっているとの報道も見かけましたが、桁違いな嘘は、方便にもなりませんね。