こんばんは!(#^.^#)

 

「真夜中の映画館」に、ようこそ!

映画ナビゲーターの田中です。

 

45年以上映画を観続けている私が、

独断と偏見で選んだ作品について、

好き勝手に熱く語っています。

 

宜しかったら、

お付き合いくださいませ。

 

 

前回、昨年亡くなられた

大林宣彦監督の長編映画初監督作品の

「ハウス」(1977年)

を紹介しましたが、

大林監督つながりで

「時をかける少女」

を紹介します!!

 

と言っても、

1983年の名作

大林宣彦監督、原田知世主演

「時をかける少女」

ではなく、

 

1997年に

角川春樹監督によってリメイクされた

「時をかける少女」

です!

 

 

知っている人、

少ないんじゃないかなぁ・・・

 

主演は、中本奈奈さんと中村俊介さん。

 

二人とも、

この作品がデビューだったと想う。

 

 

芳山和子役

中本奈奈さん

1977年11月7日生まれ

兵庫県神戸市出身の元女優、現雑誌モデル

 

深町一夫役

中村俊介さん

1975年2月16日生まれ

フジテレビの「浅見光彦シリーズ」でお馴染みの

俳優さん

 

この作品の評価は、

かなり低いです。

 

「時をかける少女」は、

1967年に筒井康隆氏が発表した

SF小説が原作になっています。

 

私が、初めて読んだSF小説が

「時をかける少女」

でした。

 

本当に名作で、

NHKで

「タイムトラベラー」(1972年)

「続・タイムトラベラー」

ドラマ化したり、

1983年には大林監督が、

2006年には細田守監督のアニメ映画、

2010年には、仲里依紗さん主演でリメイクするなど、

何度も何度も映像化されています。

 

「タイムトラベラー」(1972年)

芳山和子役の島田淳子ちゃんは可愛かったし、

深町一夫(ケン・ソゴル)役の山下清さんの

未来人感がマッチしていました。

 

「時をかける少女」としては

最高峰の作品でしょう!

 

監督、役者、音楽、ロケ地

総てがパーフェクトでした!

 

 

残念ながら観てないんだよなぁ・・・

何故か興味が持てなくて。

 

 

この作品も良かったですね、

クライマックスは結構泣けました。

 

名作揃いの「時をかける少女」の中で、

角川春樹版「時をかける少女」は、

最低の評価を受けています。

 

大きな原因として、

「あまりにも角川監督の趣味に走り過ぎた」

というのがありそうです。

 

「深町一夫は、角川監督自身で、

芳山和子は、原田知世ちゃんのオマージュ」

なんていう辛辣な意見もありました。

 

そして、

これは私も強く想ったのですが、

主要キャラクターを演ずる役者の演技が

酷過ぎる!!

 

特に、芳山和子の幼馴染の「五郎ちゃん」役は、

中学生の学芸会レベル。

 

脇を、

倍賞美津子さん、伊武雅刀さん、野村宏伸さん、

早見優さん、久我美子さん、渡瀬恒彦さんなど

そうそうたる役者陣が固めているのに、

もったいない。

 

でもね、

私は、芳山和子役の中本奈奈さん

お気に入りです。

 

全編モノクロなのに、

何故、カラー写真があるんだろう・・・

 

「瞳」が好きです。

 

クライマックスの二人の別れのシーンは、

私は、涙なしでは観れません・・・(T_T)

 

でね、この手の身分違いや時代違いのカップルは

悲恋で終わるのが定石です。

 

中国映画でも

人間と幽霊や妖魔とのロマンスがよくありますが、

悲恋で終わります。

 

その、何ともモドカシイ切なさが良いんです。

 

が、この作品、

ある意味「ハッピーエンド」です!

 

大林監督版で、

芳山和子と深町一夫を別れを迎えますが

※深町君が未来へ帰ります

その時に、二人ともお互いに関する記憶を消します。

 

それが、タイムトラベルのルール。

 

ですから、

10数年後に二人はある大学の研究室で再会しますが、

お互いに気づきません。

 

ただ、何故か気になるので

時間差でお互いに振り返る

という、あの名ラストシーンが生まれました。

 

 

ところが、

角川版「時かけ」は、

15年後の飛騨古川の三寺参りの夜、

再会します。

 

※飛騨古川に伝わる「三寺参り」

 

のは良いのですが、

深町君は、

記憶が残ったまま!?

 

和子ちゃんは、

記憶を消されてはいるけど

心の奥底には残っていて、

「あなたを待っていたの!」

と、うれし涙・・・

 

このラストの評価が分かれているのですが

※圧倒的に否定派が多いようですが

私は、たまにはこんな作品があっても良いかな、

って想います。

 

「ご都合主義」でもいいから、

この二人は幸せになって欲しいなぁ

って想う作品が一杯あります。

 

角川監督が、

個人の趣味全開で作った作品

と理解するなら、

こんなラストもアリです。

 

私は、好きです。

 

実は、

私の45年を超える映画鑑賞歴の中でも

この作品はベスト10に入るくらいに好きな作品なんです。

 

DVDも欲しいな

と想うのですが、

Amazonで中古が1万円近くします・・・

 

とりあえず、

サントラ盤を注文しました。

 

アマゾンプライムビデオで観れて

良かった・・・(*'▽')

 

 

 


※予告編が見つからないので・・・💦