こんばんは!( `ー´)ノ

 

よりタフに!より美しく!よりアクティブに!

あなたを鍛えて、壊して、癒やす

空手師範の田中です。

 

 

12月9日(日)に開催された

空手道拳道会

第14回愛知県選手権大会

の時のことです。

 

守山道場に通うW・Kちゃんは、

小学6年生の女の子です。

 

しかし、中学生に間違えられるほど大人びた顔立ちをしていて、

更に、(アスリートとして)立派な身体をしています。

 

その身体を活かしたパワーで、

第13回愛知県選手権大会(2017・12・10)

第17回西日本ジュニア選手権大会(2018・5・13)

では、型・組手ダブル優勝して最優秀選手賞を獲得し、

9月に開催された

第21回全国ジュニア選手権大会

では、組手で念願の初優勝を果たしました。

 

身体に恵まれていることもありますが、

それ以上にこの年代の女の子には珍しく

物凄いストイックな女の子です。

 

週に3~4回は道場に来て稽古し、

道場に来ない日も、家で自主稽古しています。

 

ところが、そのストイックさが今回、

仇となってしまいました・・・

 

今年の大会、西日本、全国と優勝しているので、

第7回近畿地区錬成試合(2018・11・25)

某他流派の大会(2018・12・2)

第14回愛知県選手権大会(2018・12・9)

でも優勝し、五冠を目指して稽古にも熱が入っていました。

 

ちなみに、第14回愛知県選手権大会では、

同年代の女の子では試合にならないと判断して、

本人と両親の了承を得て、

小学6年男子の部にエントリーしました。

 

だからでしょうか、家での自主稽古にも更に熱が入りました。

 

しかし、愛知県大会1か月前、

右股関節に痛みを感じて稽古もままならなくなったので、

整形外科で診察を受けると・・・・・

 

上前腸骨棘剥離骨折

 

という診察結果、オーバーワークです。

 

これは、師である私の責任でもあります。

家での自主稽古も、ちゃんと指導するべきでした。

 

1ヶ月は安静と医師に言われ、

当然、近畿錬成試合と他流派の大会は欠場、

愛知県大会に間に合うかどうか・・・

でした。

 

なんとか愛知県大会1週間前に、

医師からの試合出場の許可を貰い、

愛知県大会には出場することができました。

 

ほとんど稽古出来ない中、

型競技では3位入賞し、

組手競技も、男子相手に決勝進出しました。

 

決勝の相手は、守山道場で長年一緒に稽古してきたS・Y君。

 

確か、4年前の近畿地区錬成試合の決勝でも

この二人は試合しています。

(結果は、忘れました・・・・)

 

ところが、W・Kちゃんが右股関節の激しい痛みを訴え、

大会救護の看護師に診せたところ、

試合は辞めた方が良い、とのこと・・・

 

W・Kちゃんは、泣きながら試合をしたいと訴えましたが、

私は棄権させました。

 

小学生最後の試合の決勝戦を

長年一緒に稽古してきた仲間と競い合う。

 

こんな経験は、二度とないでしょう。

でも、無理をして出場して怪我が悪化して、

また1ヶ月も2か月も稽古出来ない事の方が怖かったです。

 

愛知県大会がゴールではないです。

彼女は、来春は中学に上がり、

中学生としての新たな戦場に向かわなければなりません。

 

中学生女子は、1年~3年が競い合います。

パワーだけでは、年上の選手には勝てません。

 

だから、長期間稽古を休んでいる余裕はないんです。

 

W・Kちゃんは、号泣しながらも納得してくれました。

 

 

で、本題はここからです。

 

これは、本人と彼女のお母さんから聴いた話なのですが、

私から決勝戦棄権を言い渡されたW・Kちゃんは、

決勝戦前に相手のS・Y君に、棄権することを伝え、

「ゴメンね」

と謝りました。

 

私は、二人の決勝戦になると予想し、

二人にもそのことは話していたので、

S・Y君もW・Kちゃんとの決勝を愉しみにしていました。

 

だから、棄権すると聴いてかなりショックだったらしく、

二人して泣いたそうです。

 

なんて、かわいい子たちなんだろう!!(#^.^#)

 

で、S・Y君はその時にある決意をしました。

 

S・Y君は、小学を卒業したら空手を辞めるつもりでいました。

私も、そんな気はしていました。

部活(多分、剣道部)を一生懸命やるんだろうなぁ、って・・・

 

ところが、S・Y君は、中学に上がっても空手を続けることを決意しました。

そして、今回出来なかったW・Kちゃんとの決勝戦をいつかやるんだ!と・・・

 

なんか、泣けてきましたね・・・

 

おそらく、公式戦で二人が試合をすることは無いでしょう。

ならば、私が最高の舞台を用意しないといけないね。

 

どんな形になるかは解らないけど、

この二人の「想い」を大切にしたい。

 

二人とも立派な「空手家」です。

二人の師であることが誇らしいです。

 

 

2018年がもうすぐ終わります。

来年は年号が変わり、

文字通り新しい時代が来ます。

 

どんなドラマが見られるのか、

愉しみですね!!

 

私は、感動のドラマをプロデュースしていきますよ!!

 

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