皇居や警視庁の地図表示が改竄 グーグルマップで被害
(産経ニュース2015.4.20)





インターネット検索大手の「グーグル」が提供する地図サービス「グーグルマップ」
の表記が一時、改竄(かいざん)されていたことが20日、分かった。すでに修正
されている。

被害は20日夕に確認され、皇居内の建物に「オウム真理教皇居支部道場」と
表示されたり、警視庁本部には「恒心教警視庁サティアン」と表示される状態に
なっていた。

広島市の原爆ドームには「核実験場」と表示され、大阪城や兵庫県姫路市の
姫路城、島根県出雲市の出雲大社でも「サティアン」と表示されている施設が
確認された。グーグルは、悪質ないたずらとみて順次削除している。

グーグルの担当者は「ユーザーから提供された地図に表記の間違いなどが
あった場合、削除するなどの対応をしている。(今回のような書き込みを)
防ぐシステムを用意しており、その改善に努めている」としている。


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グーグルマップの地図上の表示は、利用者が変更や加筆を自由に申請することが
できる。ただ、実際に表示されるまでには審査をへる必要があり、今回は何者かが
何らかの方法で審査をすり抜けて書き換えているとみられる。

改ざんは世界各国にも広がり、米ケネディ宇宙センターは「恒心教宇宙開発局」に、
銃撃事件にあったフランスの新聞社「シャルリー・エブド」本社は「恒心教パリ
総合サティアン」などと表示された。

「恒心教」はネット上の掲示板などでつくられた架空の宗教だとみられる。