原始神母があなたの街にやってくる~pink floyd狂気50周年2023/12/27 | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 プログレファンは突っ込むだろう、漢字違うだろ、原子心母atomic heart motherじゃねーかと。それはどちらも正しい、このバンドはピンクフロイドに忠実なコピーバンドなのだ。

 コピーバンドといっても、そこんじょそこらのアマチュアのレベルとは段違い、レッドウォリアーズのギタリスト小暮シャケ武彦をはじめに、ツインキーボードが三国義貴(イエモンなどのツアーメンバー。ステージ衣装が帽子ふくめてスゲーサイケ)に大久保治信、ベースとボーカルが扇田裕太郎、ドラムが福岡育ちの柏原克己、リードボーカルがケネスアンドリュー、女性コーラスが冨田麗香に廣野ユキ、ゲストサックスが阿部剛というメンツです。なぜゲストサックスが要るのか?アルバム狂気を完全再現するために必要な楽器プレイヤーなのです。
 再現したセトリは1972年無観客ライブ映画のlive at pompeiそして20分のトイレ休憩を挟んで狂気というラインアップ。MCはアルバムを演奏した終わりにしか入らない徹底ぶり。
 まず衝撃的なのは参加メンツが全員音楽だけで食べてるプロなので、そのプロによる音へのこだわりが半端ないことです、ピンクフロイドは昭和時代にしか来日していないのですが、デイブギ
ルモアのボトルネックをスライドさせまくったギターの音色といい、ポンペイでのニックメイソンの派手な動作にそしてタイムではパーカッションなプレイに集中したドラムといい、シドバレット抜けた後の司令塔だったロジャーの存在感ごりごりなベースといい、そしてSE含めるととても1人では完全再現困難なので2人で務めたリチャードライトのキーボードといい、とにかくレコードを完全に再現し尽くしてるのです。ボーカル2人の気味悪い笑い声とかも含めて。

 あとじかにライブ聞くとバックコーラスというか虚空のスキャットはじめ2人の女性のド迫力の声にシビレまくります。自分の演奏がないときはそのプレイヤーは奥に引っ込むという、あくまで音しか表に出そうとしない徹底した演出も考え抜いてます。客が50代以上の男性が非常に多いのは仕方ないが、また来たら絶対に行きたいライブバンドの1つです、ライブの4日前に偶然ラジオでライブ告知のために流れた1曲を聞いて(虚空のスキャット)、急きょチケット買った甲斐ありました。

 シャケは場数踏んでるプロだからMCも面白かった。
「九州初上陸、こんなに来てくれて感激です。来た人たちも、ピンクフロイドが好きな大人がこんなに世の中に住んでいるの知って感激したんじゃないかな。たいてい学生時代に1人で部屋暗くしてヘッドフォンか何かでだけ狂気聞く体験しかしてなかっただろうから、まさか集団で狂気聞くなんてさ」
「九州もっと来たいけど、飛行機代とかかかっちゃうのがネックなんだよね。もっとカネかけられるようになったら、豚の風船飛ばしたり、ベッド爆発させたり、壁倒したりとかもやりたいね」
「実はアルバムごとに50周年やってるの。だから2022年はファンがいるかどうか知らんけど雲の影50周年やったし、2021年はおせっかい50周年、2020年は原子心母50周年、2019年はモア&ウマグマ50周年やってきた。2024年は対40周年、2025年は炎50周年できるし、2027年はアニマルズ50周年と鬱40周年、2028年は神秘60周年、、、永遠にできちゃうよ。2026年だけなにしようかな」
 狂気の収録曲の終了が近づくにつれて、あーもうライブおわちゃうな2時間は過ぎたしと思いつつ、狂気の曲が終了。そしたらまさかのアンコールに入り、壁の2曲となんと予想もしない15分を超える原子心母をラストに演奏してくれました(そのアンコールのみ写真撮影OKしてもらう)。原子心母はオリジナルメンバーもライブアルバムでプレイしてないんですよね大感激。また福岡に来てくれー