このブログを見ている方の中にはひょっとしてこの4月からドイツ語を習っている人もいるのかも知れませんが、中には心折れかけている人もいるかも知れません。
もし仮に、
der Vater / des Vaters /dem Vater / den Vater
と、格の活用表の暗唱をやっているとしたら、すぐやめた方がいいですよ。
下手をすれば、今頃形容詞まで入れて活用表の暗唱をさせていませんかね?
それは、本当に意味がありません。
本当に後々大変ですよ。
理由としては…
○ 活用表の順番通りに文章で使うことはあり得ない
というのが最大のもの。
だいたい、ドイツ語という言葉は、
誰が どうする 何を
という形が、完了形とか助動詞などが絡まない基本形になります。
ドイツ語の文で例を出すと…
Ein Kind liest jetzt ein dünnes Bilderbuch.
このようになりますよね。
多くの動詞の場合、主格(1格 Nom.)と対格(4格 Akk.)の組み合わせがでてくることが多いのです。
日本での教え方で、対格(4格 Akk.)って一番後に出てきませんか?
ein dünnes Buch, eines dünnen Buches, …
よく使うのに、この暗唱の一番最後ですよ。
話しているうちに、こんな活用表を暗唱している暇がありますか?
ないですよね。
誰が、こんな1~4格なんて決め方をしたのかは知りませんが、話し言葉では使われることの少ない属格(2格 Gen.)が、活用表の2番目に来る意味が分かりません。
だったら、それを文の中で覚えたらいいのです。
文の中で語彙や活用を覚えるのはどの言語であっても原則だと思っています。
そういう意味ではドイツ語圏で販売されているテキストであれば、例文や読み物があるので、それを読んでいれば問題はないかと思います。
それがない環境の場合は…
私のブログで【正課】 Sakura とテーマ付されたものがあります。
そちらをLektion1から順番に読んでみてください。
文章量自体はさほどありませんが、学習の一助になるかと思います。
それに、冠詞は比較的重要ですが、形容詞の活用を間違えた所で致命的になることはまずありません。
そう思って、気楽にどんどん文章を読んで、どんどん慣れた方がいいです。
何度も使っているうちに口癖になりますから、安心してくださいね。
【よろしければ、こちらもフォローどうぞ】
ライター・歴史旅行研究家・英語/ドイツ語トレーナー 山内一輝のブログ
FACEBOOK