【過去形】ほとんどの動詞が「子音は一緒」=「強く変化する動詞」【Starke Verben】 | Kazuのかんたんドイツ語 【文法・語法・会話】

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ドイツ語は難しい?いえいえ、実は英語よりも簡単です。挨拶・発音・数字から、ドイツ語を簡単に分かりやすく解説します。単語の増やし方、動詞・前置詞の格支配や名詞の性の学び方も解説していきます。マルチリンガルの私が、外国語一般の学習方法についても紹介します。

Guten Abend(Tag)!

今日は、過去形(Präteritum)の続きです。

その中でも、「不規則」動詞なんて言い方がされる動詞たちの話です。



前回、「過去形」について知っておいて欲しいこと、というテーマでお話していますので、こちらも併せてご覧ください。

最低限、「過去形」について知っていて欲しいこと 【Präteritum】
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11901417364.html





それでは、本題です。

ドイツ語の動詞で、
「過去形」や「Partizip II」を作るときには、規則がありました。

「過去形」 :「語幹」+「te
「Partizip II」:「ge」+「語幹」+「t




例を挙げだしたらキリがないですが、
「原形・過去形・Partizip II」の順番に並べると …

sagen ・ sagte ・ gesagt
hören ・ hörte ・ gehört
bauen ・ baute ・ gebaut
kaufen ・ kaufte ・ gekauft
wohnen ・ wohnte ・ gewohnt


…といった感じになります。


これで対応できない分を、「不規則動詞」と言ったりします。

「不規則」というと、「覚えなきゃ」と思ってしまいがちですが、
「不規則」と言うほど出鱈目なのか、と言われると違うように思います。
それは前回にもお話した通りです。

実際、
ドイツ語だと、これらの動詞を指して、「Starke Verben」という言い方をしています。


この訳語としては、「強変化動詞」という訳語があてられています。
その表現の方が随分いいです。
(何の説明もなしに、この単語を使われると、正直つらいとは思いますが…)

なぜならば、
語幹の子音自体が残っているケースがほとんどなのです。



子音まで想像つかないくらい変わってしまうような大きな例外を最初に言っておくと…

sein ・ war ・ gewesen
haben ・ hatte ・ gehabt

denken ・ dachte ・ gedacht
bringen ・ brachte ・ gebracht
schneiden ・ schnitt ・ geschnitten
stehen ・ stand ・ gestanden
ziehen ・ zog ・ gezogen

gehen ・ ging ・ gegangen
essen ・ ・ gegessen
sitzen ・ saß ・ gesessen
tun ・ tat ・ getan


くらいのものです。
これだけ覚えられれば、あとは慣れで対応できるレベルです。

しかも…
・「war」「hatte」は、このブログではすでに扱い済み。

ドイツでのドイツ語の授業では、先に完了形をやって、
普段よく使う過去形として、「war」と「hatte」の話は済ましてしまいます。
ある程度慣れてしまっている人も(まだ)多いと思います。

日本(の大学)でドイツ語やっている方は、こちらもご覧ください。
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11641219327.html



・「dachte」「brachte」「schnitt」「stand」「zog」は、「Partizip II」から形が想像しやすい。

少しだけ説明しておくと、
「Partizip II」から、前の「ge-」と(あれば)後ろの「-en」をはずしてみてください。
すると、「過去形」に似た形になりませんか?


この2種類については、完了形に慣れた方だとそんなに問題にならないと思います。


そうなると、あと問題は「ging」「aß」「saß」「tat」くらいのものです。

あとは、動詞の原形から子音は変化しないので、何とかなりそうな気がしませんか?



中には、「完了形」と「過去形」を同時に教えられた人もいるかもしれませんが、
その方は、先に「完了形」をキッチリやることをオススメします。


ドイツ語圏に行って使う頻度は、「完了形」も含めて「Partizip II」を使う機会の方が、
圧倒的に多いですので…

そのためには、Sakuraの「Lektion7」から復習するのが、近道かと思います。

http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11637189997.html



さて…
話を元に戻すと、じゃあホンマかいな、ということで、
試しに、全部「過去形」で文章を書いてみますね。

Unser Zug kam gegen halb drei nach Nürnberg an.
Aber das war schon zu spät. Der Zug nach Berlin fuhr schon ab.
Deswegen blieb ich in der Nähe vom Hbf und trank Kaffee.
Aber die andere gingen in die Altstadt.



上の文章で出てきた動詞のリストです。
an|kommen ・ an|kam
sein ・ war
ab|fahren ・ ab|fuhr
bleiben ・ blieb
trinken ・ trank
gehen ・ ging(en)



「ging」を除いて、案外何とかなりそうな気はしませんか?

ちょっときついというのであれば、こういった物もありますが…

Starke Verben 1

Starke Verben 2

いきなり暗唱する必要はありませんよ。

というのは、
上の表を見てもらうと、
多くの「強変化動詞」の語幹の子音は一緒だということに気付くかと思います。

(ちなみに、下の表は、語幹の変わるものだけを取り出しています)

形はいきなり覚えなくても、最初は「読めさえすればいい」のですから、
こんな表を手元に置いて、ドイツ語の文章を読んでも構わないんです。

いきなり完全にやろうと思ってもしんどいだけです。

そう思って、徐々に慣らしていけばいい…というスタンスで行ってみてはいかがでしょうか。

相手は人間の言葉です。
そんな出鱈目なことはしないものです。



過去形には、ちょっとだけ注意の必要そうな動詞もありますので、
コチラもご覧ください。

注意!「bot?」「bat?」形が紛らわしい動詞の過去形
http://ameblo.jp/kantan-doitsugo/entry-11904862264.html




それでは。

Tschüss!



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