工場内では様々な場所を定期的にメンテナンスする必要があります。
そのメンテナンスをする日時のサインを新しく作ろうという事になったのですが、
以前の表示は紙に【いついつの何時からどこどこのメンテナンスをします】という様な表示をしておりました。
しかしいちいち書き換えるのも面倒くさいということで、ダイヤル式の表示を考えることになりました。
簡単に言うとダイヤルを回すと次のメンテナンス場所が表示されるという様な仕組みです。
が…
Aと言う場所は毎週1回必要だが、Bという場所は3週間に1回という様に
メンテナンスを必要とする回数・頻度は場所によって異なります。
これらを同時に表示する為には時計の様に長針が60回動いたら短針が1回動くという様な機構が必要です…
しかも時計と違い、同時に複数箇所を表示できる様にしなければなりません。
でも、誰もそんなもの作った事がありません!
そこで白羽の矢がたったのがこの数ヶ月でCADを猛勉強中だったOくんです。
ちなみにOくんは学生時代に工学の勉強など全くした事がないそうです。
ましてや前職が時計職人だったという事もありません。
しかし彼は時計に使われる機構をユーチューブで調べ、CADの練習がてらにサクッと中の機構を設計してくれました。
画像にはありませんが、ココに歯車を噛ませて複数個の表示が同時にできる様に設計してあります。
デジタルネイティブ世代恐るべし!
このデータがあれば後はお手のモノ!
3Dプリンタで形を作り、型を取って鋳造すれば完成です。
(また完成品が出来上がったらブログに写真を掲載いたします。)
それにしてもこれらの技術を合わせたらもっともっと様々な事が出来そうです。
ちなみに社長の密かな夢は工場全体をピタゴラ装置の様に色んな機構で繋げる事だそうです。