地震で自宅が全壊、事務所が中規模半壊になってから半年ちょっとが経ちました

3ヶ月弱住まわせてもらった親戚宅から、3月末にみなし仮設住宅のアパートに引っ越して3ヶ月半。元の家の1/4サイズの小さなアパートから子供たちは以前と変わらず学校に、私と旦那は仕事に行って、不便ながらそれなりに日常生活を送っています

ずっとこんな生活をしていると、元の生活の方が長い夢を見ていたような、現実味のない感じになってきます

なるべく考えないように、なんとか1日1日をやり過ごしています


今日は、久しぶりに元の家に行って来ました

うちを含めて全壊になった家は周囲に6軒。大規模半壊、中規模半壊で住み続けることは難しく、引っ越して行った家が3軒。みんな公費解体予定です

裏の家はもう解体が完了して更地になっていました

なるべく心のスイッチをオフにして行くようにしてたのに、今日は無防備に入ってしまったら、現実をまともに受け止めてしまって、悲しくて苦しくて堪りませんでした







なんでこんなことになっちゃったんだろう

当たり前だった日常がもう戻って来ることはありません

終の住処のつもりで、この先もずっとここで暮らしていくはずだったのに


うちも公費解体を申し込んであって、10月末にはこの家がなくなります

まだきれいなのになぁ。外壁も壁紙もまだ塗り替え、張り替えしたばかりなのになぁ








15年前に中古の家を買って、フルリフォームして引っ越して来たマイホーム

知り合いの大工さんにもたくさん工事をお願いしたけど出来るところは極力自分の手でやりました

壁の漆喰も、外壁の塗装も、杉のフローリングのオイルコーティングもみんな自分の手で


壁紙の張り替えも一部屋は自分と大工さんでペタペタノリをハケで塗って貼って、柱も柿渋色のワックスを自分で塗って…

住みながらもあちこち手を入れて…


あとローンが9年残った状態で取り壊すことになるなんて夢にも思いませんでした


ローンはこのまま払い続けないといけないし、家を壊した後も固定資産税は払い続けないといけないし、この先も大変です


能登にはもっと大変な人達もたくさんいるし、まだ避難所暮らしの人たちもいるから、みなし仮設住宅に入れて、前と同じような生活を送れているだけでも充分ありがたい話なんですが…


本当人生何が起きるかわかりません

地震保険は入っておけば良かったなぁ、と後悔してます

命さえあればなんとでもなるけど、日常ってこんな簡単に消えてなくなるんだなぁと諸行無常を実感してます


まぁ、それなりに元気に日常を過ごしています

覚え書きでした