中国で書かれた最古の占い書に、『易経』(えききょう)という本がある。
この本の第一章の中に、
『吉凶悔吝(きっきょうかいりん)は、動に生ずるなり』
と書かれているのだが、これは、
『「運の善し悪し」は、「人々の動きから生まれる」』
つまり、
『運は動より生ず』
という意味だ。
実は、今から約150年前に、ものの見事にこのことを実践した人物がいる。
坂本龍馬
である。
彼は、土佐藩を脱藩した1862年から、京都で亡くなる1867年までの6年間に、日本の西半分を目まぐるしく動き回った。
その距離たるや、何と、約4万1千キロ。
だが、その結果として世の中が動き、明治維新が成立したのである。
そもそも、
『すごい人』というのは、『すごい動き方』をしている。
『自分は運が悪い』
とか、
『なかなか運が開けない』
という人は、
『動き方が足りない』
か、
『動いていない』
かの、いずれかと考えてみては如何(いかが)だろう。
視点がものすごく狭くなっていないか。
狭いところでモノを見ている状態では、間違いなく、『運』は開けて行かない。
もっともっと視野を広げて、もっともっと動き回ろう。
運は、動く事によって変えられる
のである。