村長である。


本日は一年半私が担当していたクライアントさんへ最後の挨拶で伺った。


約一年半前。


私はこの担当者にこう言ったのをよく覚えている。


死ぬ気でやります。


と。


当時この担当者から、うちの会社は正直嫌われていた。


数字を伸ばす上で重要なキーマンであったが、とにかく嫌われていた。


しかし、私が担当になる前から、私の上司達が熱心に通い、提案し、ようやく掴んだチャンスであった。


だからこのチャンスは外せない。
絶対に自分が掴み取る。

死ぬ気でやりますとは、大袈裟かもしれないが、自然と言っていたのは事実でもある。

その発言から一年半が経ち、今ではその担当者は最重要顧客の1人である事に間違いはない。

当時この企業を担当していたのは私とK笠君の2人だけのチームだった。

この担当者との接触を皮切りに、取引が増えていき、今では社員は5名体制。

契約社員を合わせると20名以上のチームとなっている。

photo:01


photo:04


photo:03



本当に紆余曲折が沢山あり、問題も多くあり、忙しくてメンタルがやられそうになった事は何度もあったし、苦しくて泣きそうになったことも多かった。


それでも数字が伸びていくのと共に、新しいメンバーが増えていくのが楽しかった。


そして、今日その最後の訪問であった。


この担当者は、本当に仕事ができる人であった。

それ故か、全てにおいて厳しい。

そして、めちゃくちゃ怖い。

何度もアピるが、怒るとほんとに怖いのだ!


常に失敗は許されず、接する時は言葉一つに意識を集中させていた。


そんな担当者から、長野さんあっての今だと思いますよ。

と言って頂けたこと。

そして、何より嬉しかったのは、来月から昇進されるという事だった。


マンモス企業故、この担当者のポジションから、更に上に上がるのは本当に限られた一部の人だけである。


マジで凄いんです。


私がどこまで貢献出来たか分からない。本当に微力だと思う。


しかし、営業として大切な事は、お客様にとって、その人にとって有益となれる営業であるかどうかだという思いは以前から強くあった。


もちろんこの人の実力が殆どだし、自分が何をした訳でもないが、出世されると聞いて、マジで泣きそうになった。


お世辞でも何でもなく、心の底からおめでとうございます。

と、伝える事が出来た。

この企業を担当してきた中で、嬉しい事はたくさんあった。


ありがたいお言葉を頂いた時


うちの会社のシェアが1番になった時


会社から表彰された時


その中でも断トツで嬉しかった。

横に私のメンバーも一緒に座っていたのだが、まじで視界が涙で歪んで危なかった。

そして、これは営業としてのやりがいだなと改めて感じた。


しかし、よくよく考えると、私、、、

もう営業ではないが、、、


ただ、今日の出来事は、真の村長に一歩近づいたはずである。

rakugaki:01