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恋人に振られたばかりの主人公・彩芽は、憂さ晴らしで行ったホストクラブのNo.2ホストの右生と、600万を賭けた三ヶ月間のゲーム"Wednesday Lover"を行うことになり――。(R18指定)
【感想】
駆け引きとかゲームといったスリリングな要素と、それに参加する二人の人間的な葛藤といったシリアスな要素が絶妙なバランスで描かれていて、途中でやめられないくらいのめりこんで読み進めてしまいました。
少し危険な恋を読みたいときにお勧めです。
サイト名: 思ひの色~Scarlet
管理人: ryusuke様
若い人が学びや労働を放棄するという日本独特の現象について、日本の社会構造や文化的な背景から考察した本。
【感想】
賛否両論で問題になっている本ですね。
一応、"若者世代"である私から見ると、前半の学びの放棄と自己の立ち上げの部分は少し違和感を覚えました。
他にも、若者世代の視点で読むとところどころ「それはちょっと違うかな」と思う部分もありましたが、それを除いても全般的に興味深い切り口で、現代社会の病巣が考察されていました。
堅いテーマなんですが、読んでいて面白かったです。
これら社会問題についての見方が、この本で少し変わるかもしれません。
ただ、内容は割と過激で断定的、さらに客観的な論拠も提示されていませんので(客観的に数値化することは無理だと著者の方はおっしゃっいて、それは全くそのとおりなのですが)、とりあえずは七割くらいで読んでおくのが良いかなぁと思います。
経営の素人である新人社長が会計のスペシャリストからレクチャーを受けながら傾いたアパレル会社を立て直していくというストーリー仕立ての、企業経営のための会計学の本。
【感想】
会計学にはこれまであまり興味をそそられることは無く、知識も全く無いのですが、全編にわたって平易な言葉で語られており、またストーリー仕立てということで、すらすらと読み進められましたし、もう少し会計について勉強してもいいかなという気になれる本でした。
お手に取られる際には、実際に損益計算書やバランスシートなどを手元に用意してから読むことをお勧めします。
とても読みやすく書かれているので、私のような素人が会計の入門編として手にするには、良い本かと思います。
カリタは、テクはあるけど空気が読めないDJ。
ハコをクビにされ、イベントからもはずされてくさっていたところ、音に対して絵が見える共感覚を持つ女・タマコと出会って――。
デジタルコンテンツだからこそ出来る、音とマンガのコラボレーション。
【感想】
正直、この作品を載せるかどうかすっごい迷ったのですが……まぁ、新しいカタチを知っていただこうという意味で感想を書く事にしました。
全体の印象としては、新しいメディアの形を見せてもらったなぁという気がしています。全十話構成で、一話一話テーマソングやDJのプレイリストなどがくっつく形になっているのですが、「あ、この音好き」っていう音楽が多くて、変な感想になりますけど、いい音楽を聴けたマンガでした(笑)
……ただ、一つの作品としての出来には結構不満が残る部分も。
私が一番気になったのは、肝心のマンガが(テーマの深さに対して)安直すぎないかな、というところ。全十話っていうところが最初にあって、その中に当てはめるように作ったのかもしれませんが……もうちょっとキャラクターの心理とか、深く読んで共感したかったです。
あと、作品の中をクリックするとiTunesが起動してそのシーンに関連した音楽を流す仕掛けになっているのですが、コンテンツの発表から二週間経つとその音楽が有料になっちゃうんですよ。(マンガ部分は無料です)
そうすると結局、iTunesで音を買わない人間にとって、二週間後はただのフラッシュマンガになっちゃうんです。
この作品の最大の特徴が消えちゃうってのはさすがに……どうにかして欲しかった。
とか、どうもネガティブな感想になっちゃいましたが、デジタルコンテンツの新しいカタチの一端を開いた作品であることに変わりはありません。
未読の方は一度どうぞ。インターネットが作る新しい驚きに出会えると思います。
shinzou.jp
目を開けると異世界だった。
過去に飛ばされた麟は、歴史上の人物に出会ってしまう。――麟、麟、お前だけを、愛している。
私の覇王。
出会ってはいけなかったとわかっていても、私はあなたを守りたい。(作品の紹介文より引用)
【感想】
質も量も全く様々なインターネット上でステキな作品に巡りあえるとすごくハッピーになれますが、こちらの作品との出会いも、そんな風に私を幸せにしてくれました。
ジャンルは……何だろう、歴史ファンタジー?とでも言うのでしょうか。
主人公・麟がタイムスリップした先は群雄割拠、動乱真っ只中の戦国時代の日本で……というお話。
戦争を知らない女の子が戦乱を目にして涙する、というのは召喚系ファンタジーの王道ですが、異世界ファンタジーだと一歩間違えるとありがちにとられてしまう設定が、史実に基づいた歴史モノになるとこんなにも面白くなるのかと驚きました。
キャラクターもそれぞれ素敵で(特に主人公の麟が健気で泣けます)、感情移入しながら読めました。
歴史を題材にしたお話に拒否感が無い方には、ぜひお勧めしたい作品です。
(2007年1月現在、連載中です)
私はあなたの神じゃない
高学歴・高収入・身長170cmの新聞記者・スミレ。人生楽勝!かと思ったら、左遷され、婚約者にも振られて失意のドン底。そんなスミレがある日拾ったのは、なんとカワイイ男の子で……。
ペットと飼い主から始まる二人の奇妙な関係が、やがてとても大切なものになっていくまでの話。全14巻完結。
【感想】
麻生みことさんに続き、大好きな漫画家さん第二弾。
小川さんは、前作の「ベイビー・ポップ」からのファンです。
このひとの作品は、下ネタとかもバンバン入るのですが、なぜか全体の印象は全然いやらしくない。すごくポップだけど一癖あって、少しだけ痛みのある暖かさが読後に残る感じが、すごく好き。
そんな好きな漫画家さんが、美少年をペットに!なんていう乙女の萌えツボを刺激しまくる設定のお話を書かれるものだから、とても期待していました。(期待しすぎて、完結から一年以上も読まずにとっておいたくらいに・笑)
結果はもちろん期待以上!です。良い意味で裏切られた……とは陳腐な言い回しですが、まさにそんな感じ。
美少年とヒロインの狭い関係だけがテーマじゃなくて、働く女性のプライドとか、イマドキの少し歪な性と純情とか、精神的な挫折とか、キーワードだけでも並べきらないくらい色んな要素が詰め込まれていて、どのキャラクターにも共感しながら読めました。
どのキャラも好きだけど、後半のモモのイイ男っぷりには激しくやられました。
この作品を読み終わった後、「こんなペットが欲しい……」と思った女性はきっと私だけじゃないはずです(笑
- 小川 彌生
- きみはペット (1)
日本最高学府のT大を舞台に、美人でハイテンションな主人公ヒロミを筆頭に、とっても個性的なキャラクターたちがつづるラジカルコメディ。全8巻完結。
【感想】
麻生みことさん、大好きです。少し捻くれた(?)独特のセンスと直球のストーリーに、毎度毎度痺れます。
前作の「天然素材でいこう」も好きだし、「BELL」も好きだし(ってか、この人が描かれたもので、合わなかった作品って無い気がする)、きっともう一生好きだろうな、というくらい大好きな漫画家さんが描かれたお話です。
文句なしに面白かった。ハイテンションで周囲かまわず爆走してくヒロミが、めっちゃオトコマエで格好よくて、英ニが惚れちゃったのよくわかる。
他のキャラクターもみんなそれぞれ一癖あって、その癖のあるキャラばっかりで織り成されてる話なのに、一話一話ストンって素直に自分の中に入ってくる感じがすっごい好きです。
カテゴリとしては少女漫画っていう括りですが、恋愛要素は薄めで、だいたいはハイテンションなT大生の日常(?)を綴っているので、少女っていうよりも、大学生とかそれ以上の世代の大人(男女問わず)が読んで面白い話だと思います。
んでもって、読んだあとは真面目にお勉強がしたくなる、というとっても珍しい二次作用もあるお話(笑)
- 麻生 みこと
- GO! ヒロミ GO! 1 (1)
舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。どこまで行けばいいのか? どこまで行けるのか? 2人の少女が繰り広げる華麗で激しいバトルを描く、熱狂と陶酔の演劇ロマン。(Amazonより)
【感想】
面白かったけど、面白かったからこそ不満もいっぱいというところです。
一番残念なのは、まだまだ読み足りないところで終わっているところ。
多分作者さんの中には(飛鳥がこの先どうなっていくのかっていうストーリーに)続きがあって、でもページもなくてそこまでは書けないからここで終わります……みたいなちょっと中途半端な感じなのがとても残念。
もう一つ残念なのは、結局は誰の話を書きたかったのかがわかりにくかったところ。
二人の演劇の天才がいて、行き詰った脚本家がいて、アマチュアの劇団員がいて。最初の方では、それぞれがわりと丁寧に書かれているのですが、アマチュア劇団員とか脚本家の扱いが後半にいくほど雑になっていって。
二人の天才が主役なら、最初からその二人だけをもっとスポットを当てて掘り下げて書けばよかっただろうし、他の人たちも主役だと言うんだったら、その辺りをもっと丁寧に扱って欲しかったなぁという感じが……紙面が足りないから仕方ないのかもしれませんが、特に劇団ゼロの人たちが飛鳥と響子のお芝居を見て、一人遠くにいってしまった飛鳥を見て、その後どうなっていったのかとかちゃんと書いてほしかったなぁって思います。
だけど、それを差し引いてもちゃんと面白かったので、その辺りは恩田先生の力量だろうなぁと思います。
この本を読んだら、なんだか舞台を見に行きたくなりました(笑)
- 恩田 陸
- チョコレートコスモス

