藤本ゲンの「ありがたき幸せ」

藤本ゲンの「ありがたき幸せ」

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最近のブログを書くにあたり、高校一年生のときの記憶がいろいろ甦る。




ある日の放課後のこと。




帰る準備をしていると、クラスの男子が7人で話しているのが聞こえてきた。




どうやらこの後、隣のクラスの男子らと、キックベース(野球のサッカー版)をやろうとなっているらしい。




ただキックベースをやるには、キャッチャーを抜いてもあと一人(8人)必要みたいだ。





「あ、やりたいな。」と思った。




「誘ってくれないかな‥。」と思い、教室を出ずに、忘れ物を探すふりをして、何も入っていない机の中をまさぐる。




その時、児島くんが僕の姿を見つけてくれた。




「あ、アニ(当時の自分のあだ名)がおる!

なあアニ、この後キックベースやらん?」




すごく嬉しかった‥!!




しかし自分が「ええよ!」と言う前に、伊丹くんが口を開く。




「えぇ?アニがおったら、シラけるわ。」




すごくショックだった。




今の自分なら、伊丹くんにこう言うだろう。




「なぁ、めっちゃ傷つくんやけど。僕やって一緒にやりたいんやけど。」




もしくは「なあ伊丹。自分がそう言われたら、どんな気持ちになる?」と言うかもしれない。




極端な話、「なんや、伊丹!オラァ!」と伊丹の胸ぐらを掴んでもいい。




涙を流しながら、大喧嘩をしてもいい。




しかし、その時の自分は、傷つきながら、伊丹に何も言い返さなかった。




そしてヘラヘラ笑ってこう言った。




「ごめん、ピアノの練習があるけん、帰らなあかんのんよー。」




それ以降、完全に心を閉ざした自分は、彼らと一切関わらなくなった。




高校三年間で、唯一、放課後に友人たちと遊ぶチャンスを、自ら放棄した。




と同時に、友人と大喧嘩する機会を、のがした。





ある日のささやかな出来事だけど、この日のことは、その後の人生に影響を与えているなと、最近になって思う。




「アニがおったらシラける」は、なかなかのパワーワードだ。(彼にとっては正直な気持ちかもしれないが。)




悲しかったことを、認めよう。




今も悲しい気持ちがあることを、認めよう。




怒りがあることを、認めよう。