今回の東京行き、メインは勿論『オレまつり』でしたが、次に良かったなぁと思ったのがこの 『生誕120年記念 カリスマ挿絵画家・高畠華宵点 少女よ、永久にそのよき日を愛せ…』展。

上野にある(文京区弥生に地籍はなります)『弥生美術館・竹久夢二美術館』で開催されています。
元々、夢二の絵が好きで以前一度伺ったことがあるのですよね。
その時は松本かつぢ展をしていて、華宵先生の作品は常設展のワンフロアしか展示されてなかったのかな。
それなのにこの人の絵好きだ、と思わせるエナジーがあったのですよね。

なので再訪。


どうも華宵先生は今では美少年を描いた作品で評価されているようですが、私は華宵先生はつややかな女性を描いてる作品が好きだなぁ。
とりわけ、
華宵先生の描かれるファッションが好き。
だから今回の特別展は夢中になって見入ってしまいました。


大正、昭和初期のファッションも好きなんですよねぇ。
多分それは映画『細雪』に影響されたんだと思います。
華宵先生の描く半襟、着物、羽織の組み合わせが映画もそうだけれど、小説の『細雪』で四姉妹が身につけていたのはこんなだったんだろうなぁと思えて、憧れてしまうのです。
これは華宵先生がファッションリーダーであって、当時の女性たちが「華宵ごのみ」の着物を着ていたというのが正しいのでしょう。


華宵作品『真澄の青空』


黒地に白と水色の鈴蘭、濃い緑の葉が描かれた着物に、朱地にピンクの薔薇が大きく描かれた羽織を羽織るだなんて、してみたいけど出来ない組み合わせですよ。
きあんちゃん、似合いそう。

(弥生美術館・竹久夢二美術館サイトよりお借りしています)


当時のファッション事情、髪型、化粧品、写真などと関連づけて展示されているからもう内容が盛りだくさんすぎて大変です。
まず絵の細部まで見て、説明文もじっくり読み、中には若かりし田中絹代さんの写真なんかもあったりするから喜んで見てたら、気が付いたら1時間半経過しておりました。
それからまだ夢二美術館での『夢二と謎の画家・小林かいち展~大正ロマンから昭和モダンへ、花開く絵葉書・絵封筒の美~』を見て、グッズを選んで。
滞在時間2時間半ですよ、いやぁ、満喫しました。


華宵先生に熱烈なファンレターを書き送っていた女学生の皆さんは今、何歳になられたのかしら。
手紙の文体もそうなのだけれど、イラストに合う作品を選んでみましたという当時の投稿誌に寄せられた彼女たちの詩を読めたのも、興味深かったですよ。
本当に昔の女学生はこういう口調で喋っていたんだと驚いたというか。
口語って時代とともに変わっていくから難しい。
そして何が凄いって“華宵”って普通に変換候補に出てくるとこが凄い。


複製とはいえ六曲一双屏風『移りゆく姿』は圧巻でした。
極彩色の麗しき女性が60人。
極彩色なんだけど色彩が全体としては淡くて、日本女性の美を再認識します。
これで買ってきた本にカラーでこの作品が載っていたら大満足だったのになぁ。
その点以外は、読み飽きることのない素敵な本です。


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参考サイト
弥生美術館・竹久夢二美術館 公式サイト

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