神護寺の国宝彫刻(仏像) | 関西の国宝建造物と国宝彫刻(仏像)のすべて

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神護寺は国宝彫刻(仏像)を2件保有するお寺です。

 

基本仏像は写真撮影禁止ですので、ウィキペディアから写真をお借りしています。

 

神護寺(じんごじ)は、京都市右京区高雄にある高野山真言宗遺迹(ゆいせき)本山の寺院。山号を高雄山と号する。本尊は薬師如来、開基は和気清麻呂である。

 

金堂安置

神護寺金堂

 

木造薬師如来立像 もくぞうやくしにょらいりゅうぞう

 

Yakushi Nyorai Jingoji2.JPG
坂本万七 - 日本美術全集 第3巻 東都文化交易株式会社, 1953-04-15, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

金堂本尊。像高170.6センチ、カヤ材の一木造。唇に朱を、眉、瞳などに墨を塗るほかは彩色などを施さない素木仕上げの像である。目を細めた森厳で沈うつな表情と体躯のボリューム感は、親しみよりも威圧感を見る者に与える。図式的・観念的に整えられた衣文などに平安時代初期特有の様式が見られる。下半身では両脚間に「U」字形の衣文を縦に連続させ、その左右に平滑な面をつくって大腿部のボリュームを強調しているが、こうした衣文形式も平安時代初期の如来像に多く見られるものである。図像的には、薬壺を持つ左手を垂下させず胸の辺まで上げる点と(ただし両手先は後補)、右肩から右腕にかけて「横被」と呼ぶ布をかける点などが特色である。『神護寺略記』に引用する弘仁期(810 - 824年)の資財帳に「檀像薬師仏像一躯」とあるのが本像に当たり、神護寺の前身寺院である神願寺または高雄山寺のいずれかにあった像と思われるが、どちらの寺に属していた像であるかについては定説がない。なお、両脇侍の日光・月光(がっこう)菩薩立像(重要文化財)は後補部分が多く。薬師像とは作風も異なっている。日光像の腰から上、月光像の膝から上は後補である。

ウィキペディアより

 

白黒写真ではわかりずらいですが、実際に目にすると素木仕上げのこの仏さまはものすごい迫力です。

素人目に見てもこの像は他とは違うなと感じさせます。

 

 

多宝塔安置

 

神護寺多宝塔

 

木造五大虚空蔵菩薩坐像 もくぞうごだいこくうぞうぼさつざぞう

KOKYUZO Akasagarbha Shingoji.JPG

五大虚空蔵菩薩像のうち蓮華虚空蔵

不明 9世紀ごろ, 図: 飛鳥園 編 - 東洋美術  第3号  飛鳥園、奈良, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

多宝塔に安置。五大虚空蔵菩薩は密教の五智如来の変化身とされる。曼荼羅などの画像では法界虚空蔵(白)を中心に、東・南・西・北にそれぞれ金剛虚空蔵(黄)、宝光虚空蔵(青)、蓮華虚空蔵(赤)、業用(ごうよう/ごうゆう)虚空蔵(黒)を配するが、神護寺多宝塔内では現状、向かって右から宝光虚空蔵、蓮華虚空蔵、法界虚空蔵、業用虚空蔵、金剛虚空蔵の順に横一列に坐す。各像は左手に悟りの障害となる三毒を打ち砕く三鈷鉤(さんここう)を持つ。右手は法界虚空蔵は第一・二指で輪をつくる印を結び、他の4像は宝光虚空蔵が火焔宝珠、蓮華虚空蔵が蓮華、業用虚空蔵が羯磨(かつま)、金剛虚空蔵が独鈷杵(とっこしょ)をそれぞれ持つ。史料から承和年間(834 - 848年)の造像と推定されている。本尊薬師如来立像と同様平安時代初期の作品だが、作風は穏やかで、技法も異なっている。基本的には一木造だが、表面には厚く乾漆を盛り上げ、彩色を行っている。本像は通常は非公開であるが、毎年5月と10月に各3日間ほど公開される。

ウィキペディアより

 

金堂よりさらに小高い場所にある多宝塔に五大虚空蔵菩薩像は安置されています。

通常非公開ですので、ホームページなどで確認の上拝観されることをお勧めします。

 

ここ神護寺は空海ゆかりのお寺です。

空海の住まいであった大師堂や空海自筆の国宝灌頂歴名などもあります。

また社会の教科書でおなじみの伝源頼朝像もあります。

また秋の紅葉も京都でも指折りのお寺です。

一度はここ高雄山を訪れてみることをおすすめします。

 

神護寺大師堂

神護寺楼門

和気公霊廟

拝観

 

拝観時間 午前9時~午後4時

 

拝観料 

 

大人 600円

小学生 300円

 

所在地

 

〒616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地

 

TEL 075-861-1769

 

神護寺HP

 

駐車場 あります 無料

 

アクセス

 

※JR京都駅、地下鉄烏丸線京都駅からJRバス「高雄・京北線」で約50分、「山城高雄」下車、徒歩約20分

※阪急京都線烏丸駅、地下鉄烏丸線四条駅から市バス8号系統で約45分、「高雄」下車、徒歩約20分

 

 

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