国宝 海住山寺五重塔(かいじゅうせんじごじゅうのとう)
鎌倉前期1214年
三間五重塔婆、本瓦葺、初重もこし付、もこし銅板葺
貞慶の在世中に建立が開始されたとみられ、貞慶の一周忌の建保2年(1214年)に完成した。
貞慶の弟子で海住山寺を継いだ慈心上人覚真(藤原長房)が仏舎利七粒を塔に安置したとの記録があり、これが塔の完成を意味するものと解釈されている。屋外にある木造五重塔で国宝・重要文化財に指定されているものとしては、室生寺五重塔に次いで日本で二番目に小さい。この塔の特徴は初層の屋根の下に裳階(もこし)と呼ぶ庇を設ける点である。裳階をもつ五重塔としては法隆寺五重塔の例があるが、現存する平安 - 鎌倉時代の五重塔では海住山寺塔のみである。裳階には壁を造らず開放とする。塔身の初重内部には四天柱(仏壇周囲の4本の柱)はあるが、心柱はなく、心柱は初層天井の上から立っている。初重内部の四天柱の間には東西南北の4面とも両開扉を設け、厨子状の構えとするが、仏塔の内部をこのような構成にするのは珍しい。各扉の内側には天部、僧形などの仏画を彩色で描き、長押や方立にも彩色文様を施すが、いずれも剥落が著しい。日本の仏塔では、軒の出を支える組物は、肘木を3段に持ち出す三手先とするのが通例だが、本塔では各重とも二手先組物とするのも異例である。
海住山寺(かいじゅうせんじ)は、京都府木津川市加茂町にある真言宗智山派の仏教寺院。かつて恭仁京があった瓶原(みかのはら)を見下ろす三上山(海住山)中腹に位置する。 山号は補陀洛山(ふだらくさん)、本尊は十一面観音。奈良時代の創建を伝え、鎌倉時代、貞慶によって中興された。国宝の五重塔で知られる。仏塔古寺十八尊第三番。
ウィキペディアより
木津川市の三上山登っていくと海住山寺はあります。
車はかなり道幅が狭くややこしいです。
この五重塔は東寺や興福寺の五重塔と比べるとかなりコンパクトです。
しかしフォルムは大好きです。
裳階のついた五重塔は法隆寺五重塔とこの塔のみです。
五重塔の組物
海住山寺のその他の見どころは
文殊堂
本堂
山門
鐘楼
拝観
拝観時間
午前9時~午後16時30分
本堂(本尊重文十一面観音菩薩) 400円(入山料を含む)
※ハイキング・写真撮影・散策等の方は入山料お一人100円
(文化財特別公開期間中の入山料は300円)
駐車場あります 無料
所在地
〒619-1106 京都府木津川市加茂町例幣海住山20
TEL 0774-76-2256
アクセス
電車・バス
※JR加茂駅→奈良交通バス「和束町小杉」方面行きで3分、「岡崎」下車、徒歩40分
※木津川市コミュニティバス「海住山寺口」下車徒歩25分(土日祝日運休で、平日も運転本数が少ないので注意)