・目次

1. エピローグ

2. 大好きな高校野球

3. 5リーグ対抗戦

4. 大学野球の大衆化

5. 東京六大学野球連盟

6. まとめ


1.エピローグ 

私の夢を語らせてください。


私の夢は「関西学生野球連盟を日本一の大学野球連盟にすること」です。日本一とは硬式野球部が結果的に野球で日本一になるということではありますが、その過程に私はこだわりたいと思っています。


私が理想とするのは関西の大学野球の大衆化です。

※大衆化・・・一般の人々の間に広く行き渡ること


自己紹介が遅くなりましたが、私は関西学生野球連盟に所属するとある大学で4年間応援団に所属していた者です。大学時代に硬式野球部応援で関西学生野球連盟さんにはたくさんお世話になりました。私が4年間連盟に関わり、感じたのは「なぜこれほど魅力のある大学野球にもっと多くの人が観戦に来ないのか?」ということでした。関西学生野球連盟の注目カードである関関戦や同立戦でもスタンドの空席は目立ち、一部の関係者だけしか試合を観に来ないことに歯痒さを感じていました。大学を卒業して時間が経ち、胸に残っていたその思いが私をこのブログを書くに至らしめました。


2. 大好きな高校野球


少し話は変わりますが、私は高校野球のセンバツ大会・夏の甲子園が小さい頃から大好きでした。満員の甲子園球場・全試合生中継の全国放送。その中で負けたら終わりのトーナメント戦を戦う高校球児の必死な姿に憧れ、私は小学生の時に野球を始めました。高校野球は私に「高校生になったら、いつか甲子園で野球がしたい。」という夢を与えてくれました。結果的に高校で甲子園出場は叶いませんでしたが、高校野球があったからこそ、小中高で10年間を野球に懸けて過ごすことができ、沢山の貴重な経験をすることができました。


また一方で選手としてだけではなく、観客として小さい頃から甲子園球場に足を何度も運び、現地で試合を観戦してきました。今はスマホからオンラインで入場券を予約できますが、少し前までは早朝から列に並んで入場券を購入していました。早起きして始発の電車に乗って球場に向かい、少しでもいい席で試合を観戦するために電車の最短乗り換えルートやチケット列までの最速の行き方を突き詰め、入場券争奪戦に参加しているほどの熱狂的な高校野球ファンでした。


高校野球の何がそんなに私を魅了していたのか、それは野球はもちろんですが、華やかなアルプススタンドの応援でした。迫力あるブラスバンドの演奏、一糸乱れぬチアのダンス、心臓に響くような野球部とお客さんの声援・拍手。その全てが私の心を動かしていました。私の感覚としては「甲子園に野球を観に行くというよりは、応援を観に行く。」そんな感覚すらありました。それほどに甲子園の応援が私を魅了していたのです。私が大学に入学し、応援団に入ったのも、実は高校野球がきっかけでした。「人の心を動かす応援がしたい。」その一心で応援団に大学生活4年間を捧げました。


3. 5リーグ対抗戦

関西の大学野球連盟では毎年6月末ごろに関西オールスター5リーグ対抗戦という関西の5連盟によるトーナメント戦が行われています。初めて5リーグ対抗戦を見たのは私が大学1回生の時でした。関西学生野球連盟代表の試合を友人と観戦したのですが、休日の試合にも関わらず客席がガラガラで静まり返った中で試合が行われていました。「これだけ素晴らしい選手が集まって試合をしているのに、なぜこんなにも人が観に来ないのだろうか?」とまた疑問を持ちました。(当時の代表には現在阪神タイガースでプレイする佐藤輝明選手がいました)それと同時に誰もいないこのスタンドに関西学生野球連盟の6大学応援団が集まって、応援をすればもっと華やかで人が観に行きたいと思えるものになるのではないかと考えていました。


それから3年が経って私が4回生になった時に、5リーグ対抗戦での6大学合同応援を提案し、1回生の時に思い描いた想像を実現することができました。始めた当時はコロナ禍真っ只中だったので、声を出すこともできず制限がかかることが多かったのですが、自分の思いを今後に伝えていくためにも、合同応援を実現できたことは大きな一歩だったと思います。下の写真は2023年の5リーグ対抗戦の関西学生野球連盟スタンドを映した写真です。6大学の野球部員・応援団総勢300名ほどがスタンドに駆けつけ、声出し応援も解禁し、凄まじい迫力の応援が繰り広げられていました。

これだけの迫力ある応援は人の心を動かすと思うのですが、まだ世間には認知されず、一部の関係者しかスタンドに集まっていないのが現状でした。5リーグ対抗戦は世間に関西学生野球連盟の野球並びに応援団の魅力を発信できる場であり、より多くの人に認知されていけば、普段のリーグ戦に興味を持って観戦に来てくれる人が増えるのではないかと考えています。私が高校野球の応援に惹かれて野球を観に行くように、6大学の迫力ある応援を観て、大学野球に興味を持ってくれる人は必ずいると思います。


4. 大学野球の大衆化

話を戻して、私がなぜ関西の大学野球を大衆化したいと考えるかと言いますと、関西学生野球連盟には高校野球に負けない人を惹きつける魅力・ポテンシャルがあると考えているからです。


そして、大学野球の大衆化の先にはこれから関西学生野球連盟でプレイする選手達・スタンドで応援する未来の応援団員への私の思いがあります。


選手達には多くの観客の声援を力にして、甲子園を目指した高校時代のようによりいきいきとプレイを楽しんでほしいという思いがあります。野球選手なら誰しも多くの観客が入る球場で野球をしたいと考えるものです。


応援団員には1人でも多くの人にここで応援団を経験して味わってほしいという思いがあります。年々団員の減少が応援団にとって深刻な課題になっています。時代錯誤な部分もあり学ランを着て応援する指導部・リーダー部には学年に1人も入部しないことが近年ではどこの大学でも起きています。関西学生野球連盟が大衆化され、ここで応援団になることを目指す人が1人でも多く増えてほしいと心から願っています。


5. 東京六大学野球連盟


大学野球で最も大衆化が進んでいるのは東京六大学野球連盟です。大学卒業後、私は東京で就職をしたので何度も神宮球場に通い、試合を観戦しました。特に驚いたのは早慶戦には多くの一般客が訪れ、大きな神宮球場が満席になっていることでした。同じ大学スポーツとは思えない客足に驚きを隠せませんでした。


高校野球にも同じことが言えますが、もちろん東京六大学野球連盟は歴史の長さが違います。100年以上続く高校野球、東京六大学野球連盟も1925年に発足しています。それに対して関西学生野球連盟が発足したのは1982年です。歴史に差はありますが、これからの歴史を作っていく私たちの働きかけ次第で、関西学生野球連盟はより多くの人に愛される連盟になっていくのではないかと考えています。


6. まとめ

関西学生野球連盟に多くの人の注目を集め、大衆化する手段の1つが応援であると私は考えています。大学応援団は母校を心から愛し、魂のこもった応援を繰り広げています。その応援には人の心を動かす力があり、世間の人々の心を掴む力があると考えています。私は応援団の視点から関西学生野球連盟の素晴らしさを世の中に発信していきたいです。


現時点で思いつく方法は限られていますが、関西の大学野球を大衆化する方法は他にも沢山あると思います。多くの人の賛同と万人の知恵があれば、より大衆化を進めていけるのではないかと考えています。


大衆化によって選手達と応援団員に留まらず、いずれは関西の大学野球から地域を盛り上げて、世の中に活力を与えられるような連盟になっていってほしいです。その先に「関西学生野球連盟を日本一の大学野球連盟にする」という私の夢の実現があります。夢の実現には長い時間がかかると思っています。実現をするためにはまずは夢を思い描き、発信していくことが大切であると考えました。


お世話になった関西学生野球連盟並びに大学応援団へのせめてもの恩返しとして、これから少しずつ夢の実現に向けて行動していきたいです。関関戦や同立戦でわかさスタジアム京都が満員のお客さんで埋まる光景をいつかこの目で見てみたいです。


こごまで私の胸の内を書き起こしてきましたが、正直今の自分に何ができるのかはわからない状況です。読者からの反対意見もあるかもしれません。今できることとして、ブログに私の思いを書き綴ってみました。私の思いがこのブログを見てくださる誰かに届き、少しでも実現の方向に向かえば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。