東大の足切り、東工大の女子枠、新共通テスト・・・ | 塾なし中学受験⇒大学受験へ

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予習シリーズを使って塾なしで中学受験を経験しました。
中受2019年組の上の子、今年はいよいよ大学受験生です。
これから一年は大学受験に向けてつづっていきます。

東大の足切りの倍率のラインが低くなりました。

そのため例年通りの志願者数であれば、約1000人が足切りに引っかかり、二次は受けられなくなります。

東大は共通テストの比率が低いため、二次対策中心にやってる子にとって、この夏の勉強のスケジュールを直前で変えざるを得ない子も出てくるでしょう。

例年通りであれば、受験戦略として共テは例年の最低点を超えるレベルが取れればいいやと、共テ対策は最低限しかするつもりのなかった子も多いかと思います。

 

共テと二次は、同じ科目でも問われる方向性が違いますし、求められる力も違いますから、それぞれの対策が必要です。

二次は取れるけれど共テは苦手な子もいますから「東大志望者なら共テは取れて当たり前」なわけでもないでしょう。

上位層には特に問題がない変更でも、やはりボリュームゾーンの子達にとって、受験半年ちょっと前の変更はちょっと酷な気がします。

2025年度から共テは変更もあり科目も増えますし、例年以上に共テ対策が必要となっていますから、東大志望者は二次対策の科目数が多い分、より一層大変になると思います。

 

首都圏の受験生にとって、自宅通いをするのであれば、理系は東大から東工大、文系は東大から一橋へ変更を考えるかもしれません。

東工大は今年度から推薦での女子枠が増え、一般入試の人数が減ります。

それなら女子枠狙うほうがいいかもと思う女子は出てくるかもしれません。

ただ今まで推薦受験を考えていなかった子が、この夏から準備して間に合うとも思えません。

また東工大や一橋を第一志望にしていた子にとっても恐怖ですよね。

東大志望の子達が共テ後に志望校を変更したとしたら、それまでの模試の判定も信頼できなくなります。

 

こういう重要な変更に関しては、受験生が大変な思いをするだけなので、できる限り早めの通達が必要だと思います。

実際には2年ルールというものがあり、重要な変更がある場合には、2年前にはお知らせが必要となっていますし。

結局大変な思いをするのは受験生です。

例年通りの準備をしていて、本来ならば順調に合格できていたはずの子が、半年ちょっと前に受験の戦略自体を変更しなければならないかもしれませんし、落ち着いた気持ちで勉強に向かえない可能性も出てくるわけです。

 

受験生は受験に向けて早くから準備しています。

ただでさえ新しい共テに不安を抱えながら勉強しているわけで、余計な不安や心配を増やすことなく、せめて高3の一年間は受験勉強に注力できるようにさせてあげたいです。

東大のようなトップの大学が直前に変更することで、他の大学にも影響が出るわけですから。

 

まだ募集要項が出ていない大学も多くありますが、今月中には出揃うと思います。

きちんと募集要項は確認しなければなりませんね。