勝手に転ばれ、求刑2年6月!? 関電前の反原発で「転び公防」被害に遭ったAさん、いよいよ判決です | 関西大弾圧救援会・東京の会

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いま、関西では「反原発」の声をあげ、何人もの方が理不尽にも逮捕、起訴されています。
まったく他人事ではありません。
おかしいことを「おかしい」と言えない社会になる前に、いまできること…ともに考え、行動を起こしていきましょう! 2012.12.24

明日、8月26日(月)は、Aさんの判決公判です。
14時~ 大阪地裁1004号法廷

去年の秋、Aさんはいつものように、毎週金曜日に関電本店前で行われる「関電包囲行動」に参加していました。
「原発反対!」「再稼働するな!」「電気は足りてる!!」「大飯を止めろ!!!」

いつもより、警察官の数が異様に多かったそうです。

気がついたときには、Aさんは警官に取り囲まれ、まるで”因縁”をつけるような威圧的な語調で責め立てられ、わけのわからないうちに「逮捕」されていました。

被疑事実は、「公務執行妨害」と「傷害」だそうです。

何の混乱も起きていず、交通に支障が出ているわけでもない”いつもの関電前”で、警察にはどんな「公務」があったのでしょう。

柔道有段者の警官が、柔道経験のないAさんによって、巴投げにされたなどとして、転ばされ、怪我をしたのだそうです。
柔道をやっている人って、そんなに簡単に「素人」に投げられたり、転ばされたりするものなのでしょうか。
それともAさんは、類い希なる柔道の才能を秘めているのでしょうか。

”こんなこと”で逮捕され、232日間も自由を剥奪されたまま大阪拘置所に勾留され、顔の向きすらいちいち命令され、「人間ではない扱い」を受けたあげく、裁判が始まれば、検察は2年6月の求刑をしました。

あきれるばかりです。

その判決公判が、いよいよ明日8月26日、大阪地裁で開かれます。

さすがに石井裁判長は、あまりにも無理のありすぎる検察の論告や、警官が警官を庇うためでしかない検察側の証言など、鼻にもひっかけないことでしょう。

万が一にも、「検察と弁護側のバランス」などというくだらない理由で、「間をとって短めの有罪」だなんて、とてもではありませんが、お考えにもなっていないはずです。

世間は見ています。

「反原発!」の声をあげている全国の無数の方が、この裁判に注目しています。
この裁判は、原発のない社会を願う私たち全員に向けられたものであり、Aさんだけではなく、私たちひとりひとりに対して出される判決なのだと思います。

8月26日(月)14時~ 大阪地裁1004号法廷

傍聴は抽選になると思われます。お早めにお集りください。
また、公判の前後にデモや集会も予定されています。
http://blog.goo.ne.jp/kansai-dan/e/5c19fa792f511fb4e949ef06c1ad702b

◆◆◆ 8月26日(月)◆◆◆
◇11:30 中之島水上ステージ、集合(公会堂の南側)
◇12:00 天満署、裁判所へデモ<第1弾>
       ~昼休み 人がいっぱい~
◇13:30~45 裁判傍聴の抽選券配布(本館南側玄関前)
◇14:00 判決公判(大阪地裁1004号法廷)

◇公判終了後、中之島水上ステージに移動。
◇15:00 天満署、裁判所へデモ<第2弾>

◇デモ終了後、
 水上ステージにて、トークあり、涙あり、
 なんでもありの交流会。
 夜までやってるよ~
こちらへも、ぜひご参加を!!


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


最後に。
Aさんをご存知ない方へ。
ぜひぜひ、ご一読くださいませ。

<Aさんの最終意見陳述> 
http://blog.goo.ne.jp/kansai-dan/e/7bbfc1729b6687b23543abb3ebb7618a 

3・11以前、世界中には438基の原発がありました。日本には54基ありましたが、その発電量は世界中のエネルギー需要のたった2%にしか過ぎませんでした。10%にするには、あと1600基いるそうです。

原発を増やしたところで、二酸化炭素は減らせないのはすぐ分かります。
3・11以降、原発が安全・安心でも、エコなエネルギー源でもないことぐらい、皆さんもご存知だと思いますが、いまだに日本では原発が稼働しております。

大量の高レベル放射性廃棄物や、日々垂れ流され続けているトリチウム、セシウム、放射性炭素、キセノン、クリプトン。

人間の力でこれらを無害化するのは不可能な事は、誰もが知る事だと思います。
こんなゴミを300年以上も、誰が管理できるのでしょうか?

その間にも、子どもたちの体を日々むしばみ続けて、海水や空気を汚し続けて行く。子どもたちにはそんな世界に生きさせる訳にはいかないと思い、原発反対運動に立ち上がり、関電前の金曜日のデモに参加するようになりました。

そこには、原発の怖さ・デタラメさに気が付いた多くの仲間が毎週集まっておりました。
それまでは原発は安全・安心でエコだと思っていた人、関心がなかった人、おかしいと思った人、誰に言われるでもなく「原発止めなアカンで!」と思った人が、自分の意思で、たった一人でも毎週の様に集まっているデモでした。

金曜日のデモは、初見の人も多いのですが、顔見知りもおり、会えばあいさつをし、おしゃべりをする、とても和やかな空間でした。

今まで関電前ではトラブルの様な事があったのは自分は見ていないし、聞いた事もありません。

10・5は、公開空地の中まで私服警官が多く入って来るので、彼らを外へ追い出す様に気を付けていました。

この日、私服警官らしき人と倒れたのは事実ですが、倒れただけで逮捕されるんでしょうか?

この後、体の大きな男たちに取り囲まれ、追い詰められて引きずり倒され、むりやり逮捕されました。

こんな異常な原発ありきの政策を何とか止めないと、この星には生物は住めなくなります。
今日生まれた子供が、こんな劣悪な環境でどうして生きて行かないといけないのですか?そんな事を望む親は一人もいません。

自分は結構長く生きてきたと思いますが、小さい子どもたちをこんな世界に生きさせるのはたまりません。

原発はいらん!あかん!と思います。

あかん!いらん!と声を上げただけで、231日、拘束されました。

日本は自由にものが言える国だと習いました。今は違うんでしょうか?

長い拘束中に失くしたものは、Aの時間です。これは返って来ないと思います。代わりに、人の優しさをいっぱい頂きました。

毎日、面会に来て頂きました。Aのことを知らない人からも、差し入れや手紙をもらい、多くの人々に助けられて、今元気に過ごせております。

まだ体も心も元に戻っていませんが、そのうち元のうるさいAが帰って来たら、皆さんのお役に立てる様に頑張りたいと思います。

ありがとうございました。