日々、更新している医療情報です。
以前、ブログにご紹介したDMATの奈良県立医科大学の西尾健治医師は、本日より再び宮城県の気仙沼に発たれました。
一方で、現地に飛んでいきたい気持ちを抑えながら、大切な日々の診療に従事されている医療者も多く、本当に頭が下がります。
そんな気持ちで、日々情報をお送りくださる京都の医師より提供された情報を掲載します。
【医療】
インフルエンザが再流行(国立感染症研究所から)
避難所 低体温症に注意
被災地 低体温症の危険性高く 日本登山医学会が注意呼びかけ
東日本大震災の被災地の東北地方について気象庁は、 16日以降、日中でも
1月下旬から2月上旬並みの真冬並みの冷え込みとなるとして、警戒を呼び掛け
ている。避難所での食料や燃料不足が指摘されるなか、登山医学の専門家でつく
る日本登山医学会は被災者が低体温症にかかる危険性が高いとして、低体温症の
予防法などを分かりやすく解説したブログを開設、注意を呼びかけている。
https://aspara.asahi.com/column/eqmd/entry/oMBqzSqm18
死体検案書の簡略化要請 遺体埋葬迅速化で厚労省
2011年3月18日 提供:共同通信社
厚生労働省は17日、東日本大震災の犠牲者の遺体埋葬を迅速に行うため、犠
牲者の遺体が多数見つかっている岩手、宮城、福島の3県に対し、埋葬に必要な「死
体検案書」の記載を簡略化するよう要請した。
死体検案書の作成は医師法で定められ、遺体を検案した医師が死亡者の氏名、
生年月日、死亡の年月日時分、場所、死亡の原因となった傷病の名称などを記載する
。しかし、厚労省は今回の震災では「死亡したとき」「死亡したところ」「直接死因
」など必要最小限の記載でもかまわないとした。
厚労省は既に犠牲者の埋葬について、墓地埋葬法に基づく許可証がなくても、
弾力的に埋葬を認める方針を都道府県に通知している。
慢性疾患の薬紛失 処方箋なしで調剤
2011年3月17日 提供:読売新聞
東日本巨大地震を受け、厚生労働省は17日までに、慢性疾患の医薬品を避難
中になくした被災者が処方箋なしでも紛失した分を受け取れるよう各自治体に通知し
た。
被災地では医師と連絡が取れない場合も多いが、お薬手帳などで安定した慢性
疾患の治療継続中であることがわかれば、処方箋の必要な薬でも薬局などで受け取る
ことができる。ただ、対象になるのは紛失した分に限る。
避難中に薬を飲みきった場合などは、改めて処方箋が必要となるが、電話連絡
等で医師が後日、処方箋を発行することが確認された場合は薬を受け取れる。
福島原発30キロ内の入院患者 搬送へ
3月18日 22時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/k10014773101000.html
被災地の患者受け入れで体制整備が必要-日病協・邉見議長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000009-cbn-soci
かかりつけ医の活用を=「大病院はパンク寸前」-仙台市医師会
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011031801206
病院間で薬を融通しても薬事法違反とはならない。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015drb.pdf
【原発】
敷地内の放射線量が減少 福島第1原発
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011031801000936.html
福島原発から10キロ以内の町から逃げてきたみなさんが、多く
会津若松市に避難されてきています。「原発難民」と表現された方がいましたが
、実際ホントにそういう状況です…
harusan1966 via twit SH
原発から80km離れている会津若松にも放射能を恐れて運送会社が入ってこないとのこと。“福島県”というだけで物流が断絶されている。このままでは福島県がダメになってしまう。運送会社のみなさんどうか恐れないで!県民はあなた方を必要としています。
chibamasayuki via web
CBニュース
放射性物質の不安、透析危機に追い打ち- 「情報ない」郡山の開業医
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/33147.html
#iryou
福島第一原発には2011年3月18日の段階で279人いる。体につけた線量
計が80mSvになるとアラームが鳴り作業を中断していたが「100mSv近くに
なる作業員が増えてしまい一部で超えるケースが出始めた」。政府は15日、作業員
の被曝線量の上限をmSvから250mSvに引き上げている
yamamoto1208 via web
【支援】
佐久総合病院の色平先生より、RT希望です。「南相馬、早く救出してあげない
と、7万人が見殺しになりかねません。この一週間、陸の孤島となっています。入境可
能な線量レベルであることを保健所トップが話しています。7万人はバス100台確保
できてガソリンがあっても西に山越えなので数日要します
binryuw via web
東北自動車道は、全線「緊急」自動車のみに制限されている。「緊急」車両とする
車窓掲示用カードは、県警からの承認を得て車両の所轄警察署が発行する。
所轄警察署で申請に必要な書類は、1現地からの要請を確認できる文章、書面等
2車検証と運転免許証 3印鑑 4警察署に用意してある申請書(被災地へ向か
う日程、利用ルート等を記載)
これら書類が揃えば、その場で車両ナンバーや使用期限等を書き込んだ「緊急」
と書かれた光るカードとカード使用許可証の二枚一組で発行される。
東名川崎インターから仙台までの走行距離は、東北自動車道を利用して約400キロ
弱。ドライバーとなり得るメンバーとして2名は必要と考えます。現地での給油
は殆ど不可能と考えられる為、必ず復路の分も含めた約900km程走行可能な ガソリ
ンを用意しておくべきと思います。出発前は給油待ちしているスタンドでも、待ち
列に並ぶ前に近くで車を止め、「緊急」カードを持って、スタンドスタッフに掛け合
ってみてください。スタンドによっては横入りさせてくれる場合もあるようです。
満タンでも900km走行が出来ない場合には、必ず予備タンクを積んで行ってくださ
い。
ガソリン専用の予備タンクは、必ずしもスタンドにはありませんので、必ずホ
ームセンターなどで事前に購入しておいて下さい。
予備タンクへの給油は、セルフのスタンドでは給油できない場合もありますが「
緊急」車両のカードを提示すると、スタンドの方が優先して給油してくれます。東
北自動車道の約半数のサービスエリヤで緊急車両への給油も可能ですが、 サービス
エリヤの表示灯が消えている場合もあり、うっかりすると通過してしまう場合もあり
ます。また、スタンドによっては、緊急車両でも30Lまでしか給油してくれない所、
サービスエリヤの中でもスタンドが閉まっている場合もありますので、くれぐれ
もガソリンの問題は余裕をもっておいて下さい。ガス欠となると帰って来れません!
16日夜の帰路では雪が降っていました。当日は薄っすらと積もる程度でしたが、
必ずスタッドレスかチェーンをご用意ください。
報道によると、新潟ならびに東京から、JR高速バスが1日1~2往復出るようにな
っているようです。 一度ご確認ください
●宿泊関連
出発に際して用意しておくべき物品
仙台市内は夜中は氷点下となります。現地にいらっしゃっていた先生方は、仙台市内のホテルや近くの温泉、 山形市内のホテルから連日1時間半かけて往復する先生、自前かレンタルかキャンピングカ
ーでいらっしゃっていた先生も居たようです。レンタルのキャンピングカーは現地で移動の必要も無いのでお勧めかもしれません。仙台市内のホテルはどこも一杯で、到着してから宿を探すのは至難の業です。まして被災民の方も宿を探していますし、各種支援の方々も宿を探していますので。また、仙台市内のホテルは電気と水道が確保されていても、都市ガスが止まっていますので、給湯も暖房も止まっています。従って、ホテルとは言え必ず寝袋か毛布を持参し、体に毛布を巻いてから布団を掛ける事をお勧めします。 我々は車中泊のつもりだったのですが、 我々と入れ替わりで帰られた横浜市医師会の先生が泊まっていたツインルームにエキストラベットを入れた状態で引き継がせていただく事ができましたので、15日の夜はそこを利用させていただきました。三名利用で、素泊まり¥13000程度。室内には電気ポットがあったため、用意して行ったカップラーメンと、ソーセージで夕食です。朝の洗顔も氷水のような冷たさでしたが、石鹸の用意をしていなかったので必ず用意していってください。歯ブラシは
ありました。 TVは震災の際に落下したようで、アンテナが根元から折れており、見ることが
出来ませんでした。そこで、用意しておいた充電コードを繋いだままで携帯電話のワンセグTVを見ていました。 名古屋市医師会さんは、検視検案会場近くの温泉を確保できたようで、 お風呂にも入れたようです。
いずれも食事の確保は難しいかもしれません。仙台市内でも食べられるお店を探してもなかなか見つからないと思いますので、滞在中の食事は必ずご用意ください。
●支援活動中の服装等
検視検案の会場は、非常に大きなアリーナであり、何しろ底冷えします。必ず、ホカロンなどをご用意ください。特に靴下は厚手のものがお勧めです。服装は各支援団体で制服を用意されていると思いますので、 インナーで十分暖を取れるものを着てください。ヒートテック素材やスキーなどで着用するインナーをイメージしていただけると良いかも知れません。
検視検案の際には、ビニール素材の防汚服や前掛け、 ゴム又はプラスチック手袋を必ずご用意ください。ジャンパーの上からでは防汚服の袖も通りません。
●昼食、休憩時間の飲み物
会場には電気が来ていますので、電気ポットを用意しておけば 昼食に暖かいカップラーメンなどが食べられると思います。電気ポットさえあれば、休憩時間に暖かい物も飲めるでしょうから、インスタントコーヒー、ティーバック、紙コップなどを用意しておいて下さい。我々はポットが無かったため、キャンプ用のバーナーで持参していた水を沸かし、ラーメンを食べたり、ペットボトルのお茶を温めて飲む事が出来ました。もし可能なら、卓上カセットコンロと小さいお鍋かヤカンがあると食事にもバリエーションが出ます。
●検視検案関連
少なくとも16日の現状は、1被災地では、海水が引ききっていないか、 沼地状態の中から水を含んだ服と共に引き上げる事が困難で、遺体の回収作業が進んでいません。現状ではまだ半数も回収でき体内状態と思われる。2現場から引き上げられても、学校など被災地近隣遺体安置場や、グランディ21のような検視検案所(検視検案体制の問題から県域で数箇所のみ)まで遺体を移送する事ができず、現地の路上に並べて置かれているだけの遺体が山ほどある。3検視検案所に身元不明のまま移送
してきても、一家全滅などで確認に来る人が居ない限り検案書作成後の遺体は置き去り状態で、会場に入りきらなくなる。4実際の移送は2tアルミトラックにシートで包んだ遺体を6対ほど乗せて、パトカーなどの先導車と共に片道?~30分かけて運び込む状態。即ち、県内検視処理数の約4割を占めるグランディ21の場合、往復1時間で6体、トラック3台程度で運んでいる為、一日に120~140体が限界。5検視検案は明らかに溺死であっても、検視官らと共に1体あたり15分程を要しており、県内最大規模の検視検案場であるグランディ21で検視台が7台あっても1日に検視検案が140体程度に留まる。このような検視検案体制を続けていると、全てを処理するまでに1ヶ月以上の時間を要す。
現在、14大都市医師会連絡協議会からに留まらず、日医でも検案医の支援要請が出ているため、連日8~10名の医師が全国からグランディ21に集まっている。更に現地の警察医が数名出動されている為、検視台の数(グランディ21に7台、県域でも15台程度か)以上に検視検案医が集結している為16日から京都府医師会の二名が県域安置所に回る事になった。
最新の情報によると、宮城県は非常事態として土葬が認められることとなったようであり、今後各安置所に検案のために巡回するようになるかもしれない。またそうでもしないと遺体が腐敗してしまう。
検案に必要な物資として、印鑑(検案書作成用のためシャチハタ不可)、検案書作成には自分の診療所名の入った横判ゴム印、ボールペン、ビニール製の防汚服、使い捨てレインコートなど、ゴム又はプラスチック手袋、身元不明遺体の場合DNA検査用の採血に使う3~10mlのシリンジ、18G採血針もしくはカテラン針(心室血もしくは鎖骨上静脈)、時に顔等がめくれている場合もあり縫合セットもしくは絹糸(18G針に絹糸を通せばセット不要で縫合可)
針とシリンジは遺体の数だけ必要となる可能性もあり、 十分な料を用意した方が無難と思われます。
更に17日現在の検視検案体制では、まだ安置所巡視体制をとっていないため医師がダブついてしまっているようです。検視検案のため現地に向かう前には、必ず仙台市医師会に出動のタイミングを確認してください
1995年の阪神大震災のときも、被災地から離れた高見の見物野次馬ほど「被
災者が苦しんでいるのに不謹慎だ」と表現の自由(ユーモア、お笑い、興行、映画、
音楽など)を「やめろ」「制限しろ」と反民主主義的なことを平気で主張した。まっ
たく同じ現象がネットで可視化されている。
hirougaya via web
今回車が入れない場所に徒歩で物資を運ぶのはヤマト運輸だけです。国からの要請に他は断ってしまったようです。(阪神のときと同じように)いつも来てくれる方が一ヶ月は会えないだろうからって挨拶に来てくれました。ヤマト運輸頑張れ。超頑張れ。
phpbeginners via web
【薬剤】
現在、あすか製薬においても様々な方策により 供給の再開を検討していると
のことですがが、現状においてはこれらの医薬品の処方期間を出来る限り短縮してい
ただき、出来る限り多くの患者の治療ができるよう、貴会管下関係医療機関へご周知
くださいますようお願い申し上げます。
チラージンのメーカー あすか製薬横浜支店からの回答
1.現在の流通在庫 本日便で武田薬品より全国の特約店センターに在庫分を全
て郵送いたしました。
各特約店には22日(火)には到着予定です。
2.工場の在庫
いわき工場(福島県)の倉庫在庫分(0.8ヶ月)を 昨日から取り出す作業を
しておりますが難航しております。(建物の損壊のため取り出しに時間がかかっておりま
す。)
3.工場の原末在庫
いわき工場の生産ラインは破壊され復旧に時間がかかります。よって、原末を外
部業者の生産ラインに乗せ製剤化することが決定いたしました。50μgのみの生産
になります。
4.海外からの輸入
アイスランドのアクタビスから輸入の件、厚生労働省の結果待ちです。
以上により4月中旬からは輸入品も含め正常復旧予定です。
その続報。患者21人死亡は異常な現実。RT @keynesian2010: RT @satohirox
マスコミの情報を鵜呑みにする、貴方のような人にはぜひ→
http://bit.ly/g8Weh0
RT 朝日記者が双葉病院長から取材。「搬送に長時間かけ
たためで、国や県の責任」
WHOは18日原発から半径20キロ圏内を除けば、現時点で東京都内を含め日
本への渡航を制限する必要はないとの見解を公表。東京からの「避難」や、日本から
輸出された食品への「警戒」も不要だと指摘。http://bit.ly/fUuxHK
毎日jp編集部
IAEA専門家チームの評価の結果「東京で健康上の危険はない」。
http://bit.ly/gn0glD
WHOは「気持ちは分かるが、東京からの避難は不要。日本
への渡航制限の必要なし」。 http://goo.gl/3RWPH