思い出の豆ご飯 | 関西介護ナビ.com 立ち上げ準備中スタッフBLOG

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立ち上げ準備BLOGです。高齢者・身障者介護施設は星の数ほどありますが、その介護施設の特色も様々です。利用者さんの立場に立って、その要望、希望に応じた施設選びが出来るようにお手伝いをさせて頂きます。関係ない話も交えて綴っていきます。宜しく御願いします!

数年前に実父が亡くなりました。


死因は、認知症から来る心不全。



認知症を発症して僅か、3ヶ月程で


あの世へ急ぐように旅立っていってしまいました。



発症のきっかけは愛犬の死。



その愛犬の火葬をしに、家を出た数時間後


家に戻ると、


そこには、訳の解らない事を話す実父が居ました・・・。



その父との3ヶ月は密なものでした。


急な発症、そして田舎と言うこともあり、


なかなか施設も、介護も手配したものの


結局は来週、施設に・・・という時に


間に合わず、自宅で静かに亡くなってしまいました。



そんな中での思い出の話です。


ある日、家に戻ると


『ご飯を炊いておいたよ』という父。


未だこの頃は、こういう事は出来ていたので


安心して任せていたのですが、


炊飯器を開けると


白いご飯の中に、黒い点々が・・・・。



『コレは?』と聞くと


『豆ご飯にしたよ。豆があったから。』


え?豆なんかあったっけ???


と思い、良く観ると・・・・


ドッグフード・・・でした・・・。


正直、 この瞬間に背筋が凍りつきました。



今となっては、人生の中で父と密に過ごした時間の中の


思い出の1ページでもあり、


天国で再び会うときには絶対に、


笑い話にしてやろうと思っているwのですが


あの時は本当に、パニックになりました。



認知症・・・と漠然と解っていても


どうしようもない現実を目の当たりに突きつけられた気がしました。




父は僅か3ヶ月程で、日に日に衰弱をし、


あっという間に寝たきりになり、


最期には私が、2週間ぶりに数時間家を出た


その数時間の間に、静かに独りで、


息を引き取っていました。



父独り、子独りだったので、


かなりショックでした。(母は10数年前に他界済み)



父が、最期心不全で殆ど苦しまなかったという状況


(眼にも充血も無く、綺麗なものでした。)


これだけが救いでした。



3ヶ月間独りで、山奥の田舎の家で


介護をしましたが、


正直本当に辛かったです。



無念にも3ヶ月で逝ってしまいましたが



父とあんなに密に話をして、時間を過ごしたことは



今までお互いに仕事、仕事で無かったと思います。





後悔の念、もっとああすればよかった・・・


勿論未だに思っています。


しかし、周囲の人たちに


きっと貴方一人に迷惑を掛けて


心の優しいお父さんだったから


長い間世話してもらうのも辛かったから


最期に子孝行されたんだよ・・・・って


言っていただけたのですが、


当時はもう、後悔の念だらけ・・・だったのですが


やっと最近になって少し・・・だけ、


そうかもしれないな・・・なんて思ったりもしています。




それにしても、


あの『豆ご飯』



未だにあの時に見せた父の嬉しそうな、


そして得意げな笑顔が、忘れられません。



ドッグフードを見るたび、未だに


あの情景が浮かびます。。。



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何気ない風景の中に思い出が、いつまでも残っているものですね。。。



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