「関東オークス・Jpn2」(12日、川崎)
鞍上が母のバースデーに最高のプレゼントだ-。1番人気に推されたJRAのアンデスビエントが7馬身差の圧逃劇。人馬そろっての重賞初制覇を決めた。2着には6番人気の船橋ミスカッレーラが入り、3着には高知の8番人気グラインドアウトが奮闘した。なおミスカッレーラは「第28回スパーキングレディーカップ・Jpn3」(7月3日・川崎)への優先出走権を獲得した。
この日も好スタートから問答無用のハナを主張したアンデスビエント。終始余裕を持った逃げっぷりで、一度も並ばれることのないひとり旅。終わって見れば7馬身差の圧勝。2連勝で3歳ダート女王の座を射止めた。
2年目の田口にとっても、これがJRAを含めて初の重賞タイトル。しかもこの日は、母・広美さんの50回目のバースデー。その母は元・笠松競馬のジョッキーとして活躍。父・輝彦さんも騎手から今は同競馬場の調教師というサラブレッドの中で育った。「重賞で1番人気の馬を任せてくださったオーナー、西園先生、厩務員さん、生産者。関係者の皆さんに感謝です」と、あどけなさの残る丸顔をクシャクシャにして、スタンドからの大歓声に応えた。
ルーキーイヤーの昨年は35勝で