ウマ娘オルフェと池添騎手 | kansai-0624さんのブログ

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よろしく。

池添騎手はX(旧Twitter)などでも『ウマ娘』について触れられていますが、初めて『ウマ娘』を知ったときのことを覚えていらっしゃいますか?

池添僕はマンガを読むのが好きなので『ウマ娘 シンデレラグレイ』で知りました。史実の競走馬の戦績はもちろん、レース前後のやり取りなどもかなり忠実に再現されているのがおもしろいですよね。

――そんな『ウマ娘』に今回、ついにオルフェーヴルが登場することになります。テレビアニメ第3期で名前が出るなどファンから待望されていたウマ娘ですが、彼女のビジュアルを見て、いかがですか?



池添すごく凝ったイラストですよね。茶色っぽい髪の毛なのは、馬のオルフェーヴルが栗毛だからかな。

――金の装飾が施されているのも印象的です。

池添これ、多分名前から来ていますよね。オルフェーヴルが“金細工師”という意味なので。

――確かに。勝負服の袖などは、競走馬の勝負服のデザインがもとになっているのかもしれません。

池添本当だ。髪型がセンター分けで色が違うのも意味がありそうですよね。

――馬のオルフェーヴルの前髪と流星の色を組み合わせたものに見えます。あとは馬のオルフェーヴルの愛称である“暴君”のイメージを反映して君主っぽい雰囲気がありますね。

池添うん、カッコいいと思います。オルフェーヴルは、最初はカード(サポートカード)として登場するんですよね?

――そうですね。育成ウマ娘として登場するのはもう少し先になるのではないでしょうか。

池添なるほど。どんなキャラクターになるのか楽しみです。


――オルフェーヴルとのコンビはご自身初のダービー制覇、そして三冠を達成したということで、やはり思い入れも強いのではないでしょうか? 

池添何と言ってもダービーは別格です。ダービーで“1番人気で”勝つことは、ジョッキーにとって最高の栄誉ですから。皐月賞でそれを意識して、ダービーを勝った後は三冠確実と見られ、三冠を獲ってからも三冠馬として“負けてはいけない”というプレッシャーが出てきて……。

 オルフェーヴルが引退するまで、プレッシャーはきつかったですね。レースの日を待ち望みつつも、一方でその日が来てほしくないと思う自分がいました。

――乗りたくない、と思うときも?

池添いえ、騎手なのでそれはないです(笑)。ただ、オルフェーヴルが負ける姿は想像できなかったのですが、それだけに「負けたらどうしよう」と形のない不安が出てきて、という感じでした。

――三冠に挑む際に、警戒していた相手はいたのでしょうか?

池添あまりライバルと捉えていた馬はいませんでした。僕が能力を発揮させてあげさえすれば、誰が相手でも勝てると思っていました。

――菊花賞では、三冠達成後にまた振り落とされてしまうということもありましたね。

池添じつはダービーでもその動きをしていたんです。ゴール後に向正面まで流して走らせるのですが、そこで外ラチに向かって突っ込もうとしていました。そのときは何とか未遂に終わりましたが……。まわりに馬がいなくなって1頭になると、そういう動きをしようとするんです。

――4歳春の阪神大賞典では、一度レースをやめようとしてスピードをかなり緩め、再び走り出して2着に食い込むという驚きの走りもありました。

池添池江先生(オルフェーヴルを管理していた池江泰寿調教師)もインタビューなどで言っていますが、あのレースでは先生から「先行してほしい」という注文があったんです。

 それでいつもと変えて前目につけたら、ずっと逃げようと力んでしまいました。だから、抑えようとしてずーっと手綱を引いていたんですが、もう腕がパンパンになってしまって。やっぱり、1馬力は人間の力じゃ制御できないんです(笑)。

 逃げ馬がいなかったのも悪い方向に出てしまいましたね。2周目の1コーナーで何とか戻していたんですが、3コーナーでとうとう吹っ飛んでいってしまいました。

――私もあのレースを見ていましたが、ファンとしては「負けて強し」と感じました。

池添まるでマンガのような出来事でしたね。

――オルフェーヴルには引退してからもよく会いに行かれているそうですね。

池添オルフェーヴルとドリームジャーニーにはいまでも毎年会いに行っています。デュランダルは、亡くなってからはお墓参りになりましたが、この3頭は毎年ですね。自分が乗っていた馬に会いに行くのが好きなんです。「いまどうやって過ごしているのかな」とか考えながら。亡くなった馬のところにも、機会を見つけて手を合わせに行っています。

――今回、オルフェーヴルが『ウマ娘』に登場するわけですが、池添騎手がウマ娘のオルフェーヴルの能力をつけるとしたら、どうなるでしょう?

池添いちばん得意な距離は2000メートルとか2400メートルだと思います。脚質は差しかな。優れていたのは、スピードはもちろんですが、スタミナも無尽蔵にありましたね。能力も高く、GIレースにはすごい馬が集まっているのですが、その中でも頭ふたつみっつは抜けていました。

――ウマ娘たちには“固有スキル”という、レース中に順位など特定の条件を満たすことで発動できる能力があります。こちらについてはいかがでしょう?

池添特定の条件というのはあまり思いつかないですね。基本的には自分の形なら、どんなときでも力を発揮できる馬でした。

――ウマ娘のオルフェーヴルがどんな能力になるのか、育成ウマ娘としての登場が待ち遠しいですね。

池添そうですね。『ウマ娘』のゲームはこれまでプレイしてこなかったですが、やってみたくなりました(笑)。『ウマ娘』は3周年を迎えてますます人気の高い作品で、その中でオルフェーヴルが登場すると聞き、改めてビックリしています。自分が乗せてもらって思い入れがある馬なので、それがキャラクターになるのは楽しみです。皆さんもぜひ楽しんでもらえたらと思います。