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発達障害のある人の中には、こだわりがあったり、習慣的な行動を好んだり、また、融通が利きにくいという方もいらっしゃいます。突発事項への対処や、臨機応変な対応が苦手だったりします。今日はそんな特性について掘り下げてみますね。

【発達障害があると、融通が利きにくいですか?】

もちろん個人差のある事ではありますが、
多少、その傾向はあると思います。

融通が利かないというよりも、
臨機応変に状況に対応したり、
柔軟に、突発事項に対処するのは、
難しい傾向がある
ように感じます。

この特性は、発達障害の根幹である
「想像性の障害」に根差していますから、
程度の強弱こそあれ、
発達障害の当事者さんのほとんどが
持ち合わせている特徴だと思います。


しかし、その程度は、個人差による強弱の他に、
その時々の精神的な安定度に左右される
ようにも感じます。
つまり、安心できる環境や得意なことをしているときには、
次に書くような特徴は穏やかに現れたり、
問題にならない程度になるようです。

逆に言うと、混乱の中にいる時や、
安心していられないような状況では障害特性が強く出て、
周囲にとっても困った特性となるような傾向があるようです。


 

この障害を持つ方は、次のような傾向があるようです。

・視点や気持ちが、特定の1点に集中しやすく、そこから次に、どんどん切替えていくことが難しい

・感覚過敏や未来予測の困難から、習慣的行動を好む傾向があり、柔軟にスケジュールを変えていくことが苦手な人もいます。

・自分のペースや手段・方法で物事を進めると、高い能力を発揮出来るのに、手段・方法を限定されたり、急かされたりとペースを乱されると、途端に能力の目減りが起こりがちです。

・比較的安定したルーチンの中にいると上手くいくことでも、突発事項が頻発したり、常に状況変化への対応を求められると、元々出来たことまで、出来なくなってしまうようなことも起こります、

 こうした傾向は、集団生活では周囲と馴染みにくい要素となりがちです。その人独自のやり方や、ルーチンを好むことが、集団行動に反するととられることもあるからです。特に日本社会は協調性や同一性を重視する傾向が強いので、この障害を持つ人達が疎外されやすいのかもしれませんね。

しかし、誰もがが同じで、
歩調を合わせることばかりにこだわるのでなく、
ひとりひとりの個性を尊重し、
それぞれが得意を生かしていく事も、
大切なのではないでしょうか。

ひとりひとりが、自分の能力を最大限に発揮していく事の方を、
むしろ大切にして欲しいと思うんですよ。

【特性はそこに存在するけれども、活かすも殺すも周囲次第】
発達障害を持つ人達は、周囲が誤解してきつく指導したり、
社会の常識でしばりすぎたりさえしなければ、
その心は、必要以上に頑なになることもなく、
むしろ彼らなりのゆっくりとしたペースで、
真面目に、熱心に、こつこつと、
丁寧な仕事をしてくれる人達だと、僕は感じています。

今の社会は、こうした良さをドンドン切り捨て、
工業化や規格化や、製造部門の海外流出などで、
何事も効率化やコスト的な価値判断にばかり、
片寄りすぎているのだと考えます。


職人の世界に、
「名人と呼ばれる人ほど、不器用である」
という言葉があるそうです。

「もの覚えが良い人は、飽きるのも早い。

 道を極めるような人は、不器用なくらいで丁度いい」


不器用でも、コツコツと積み上げる。
そこを大事にしてきた人たちの言葉なんでしょうね。
以前は、こんな風に人を育てる風潮が、
この国にはあったのだと思うのです。

ぼくは、達人と呼ばれるような職人技や、名人芸こそ、
発達障害の方たちが、
自らの能力を、極限まで高めた結果ではないかと思っています。

一昔前は、取り立てて特別支援などといわなくても、
発達障害の人たちも、
大切に育てられてきたのだと思うんです。

定型発達(健常者)的な能力のところで、
瞬発的な判断力や、柔軟な対応力も、
今の時代には大切なのでしょう。

しかし、そればかりに片寄った結果、
僕らの社会は、定型発達(健常者)にとっても
生きづらくなっているのではないかと、最近思うんですよね。


当事者さんには、定型の能力との競争に生きるのではなく、
自分の特性の良いところで
勝負をしていただきたい
と思います。
地道にコツコツ丁寧に・・・なら、負けることは無いと思うのです。


p.s.この記事は、最近就職がかなった、
  僕の友人の当事者さんのことを思って、
  リニューアルをして記事にしてみました。
  彼へのエールの気持ちもこめて書きました。
  友人の再出発に「がんばれ!」の気持ちをこめて!
  「でも、決して、無理しすぎず、ボチボチとね・・・」

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