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発達障害があると、どうしても「自分視点」に偏りがちな傾向があるようです。といっても、性格上の自己中心的という話ではありません。人からの目線で自分を評価することが、特性上、この障害にとっては、難しいのかもしれません。今日はそんな記事です。

【他人目線の評価と自分目線の評価】
自分が自分を評価するとき、二つの方法があります。

まずは、自分目線の評価です。
例えば、学生さんが「中々勉強をやる気になれないとき」に、
そこをどう評価したり、感じるかですが、
自分目線だけで見ると次のようになります。

「やらなければいけないのに、始めないなんて、駄目だ」
「一体、なぜ、自分は、こうもすぐにやる気を起こせないんだ」

ところが、これを他人目線で見ると、
別の評価になる場合があります。

「まぁ、いつもいつも勉強は出来ないけれど、
 中くらいの成績ではあるんだし、
 これなら親も怒ってはこないから、
 まぁ、いいだろう」
とか、
「自分には、得意な趣味があり、
 そっちのクラブ活動で頑張っていて、
 先生たちも評価してくれているんだから、
 そんなに、自分を責めることはないや」
と。

こうした考え方は、定型発達にありがちな思考パターンで、
他人の評価で、自分の行動を定めていくことで、
社会や集団のの規範の範囲内に、
自分を調整するやり方なのでしょう。

つまり、「こういうことをしたら、人からどうみられるだろうか」
という視点で物事を見ると、違った評価が出来る
わけです。

「みんな、そんなにガツガツ勉強している訳じゃないんだし、
 まぁ、自分もそこそこはやってるんだから、
 こんなもんだろう」
などと、
他人との比較で、自分の行動を定めるやり方も、
他者目線の評価のひとつです。

【ウソも方便にも、他者目線が利用されている】
例えば、うそをつくときも、
「こういう理由があれば、最悪、うそがばれても、
 周囲から激しく非難されることはないだろう」
というのも、他者目線を使った行動判断です。

また、「あの人になら、
こういう風に言っておけばいいだろう」というのも、
やはり同じ他者目線で、このように、
対人関係を円滑に運ぶことにも使われています。

他者目線には状況判断が欠かせません。
そんなところで、発達障害者には、
他者目線より、自分目線が中心になりがちなのかもしれません。

【自分目線がもたらす、本来正しい行動】
さて、自分目線中心なことは、
何も悪いことばかりとは、僕は思いません。
周囲のムードに惑わされずに、その人なりの基準で、
しっかりとした行動が取れる場合もありますよね。

例えば、世間が戦争に向かっていくとき、
世論すらそれを擁護し、むしろ鼓舞し、
集団の狂気のようなことが起こってしまいます。

そんな時に反戦主義を唱え続けるような人の中には、
ひょっとしたら、発達障害の人が居たのかもしれませんね。
世間が間違っているとき、正しいことを言う人は異端者になります。

村上春樹さんが、原発問題後に、
「これまで『ゼロ原発など現実的でない』と言われた時、
反論できなかったことを反省したい」と述べてらっしゃいました。
これからは「偉大な非現実的夢想家」
でありたいともおっしゃっていました。

この「偉大な非現実的夢想家」とは、
発達障害者にこそ送られるべき賞賛の言葉なのかも入れません。


発達障害のDNAが、人類に脈々と受け継がれているのには、
そんな必要性があるのかもしれませんね。




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