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今日は未診断の成人当事者さんの、子どもの頃の違和感について記事にしてみたいと思います。

 さて、かつては発達障害という概念も社会になかったことから、現在、成人されている方の中には、最近まで自分が発達障害であるとは知らなかったという人が、少なくありません。ただ、こうした方々にお話を聴いても、多くの人は、「ずっと、何かが違う。みんなには、自分にない何かがある!?」と違和感を感じていたといいます。

 こうした違和感は、周囲がどんどん大人びていく小学校4年生あたりから顕著になるようですが、僕の知る限りでも、早い人なら、幼稚園時代に、すでに違和感を感じていたという方もいらっしゃいます。

多くは2つのパターンがあるのかなぁと考えます。

ひとつは、周囲の子達がわかることが、自分にはわかりにくいと感じたとき。(場の空気であったり、暗黙の了解の様なもの)

もうひとつは、周囲の子が簡単に出来るようになることが、自分にはいつまで経っても上手く出来ないとき。(不器用さから来る運動の苦手や、学習障害など)

ただ、こうした状態の当事者さんが苦しいだろうなぁと思うのは、
自分には何が出来なくて、何がないのか、
本人には判りようも無い
と言う事です。

その何かを「持っている者」には、
「相手が持っていないモノが何であるか」がわかりますが、
元々、「持ち合わせていない者」には、
「それが何なのか、決してわからない」ということです。
ただ、「何かが足りない」と苦悩するのみ、なのかもしれません。

自分には何が足りないのか、
また、なぜそれが足りないのか判らない・・・・・。
僕には想像することしか出来ませんが、
自分がそんな思いを抱かざるを得ないなら、
どんな気持ちで、日々を暮らすだろうと考えるのです。

【僕が子どもの頃に感じた疑問】
僕は、実は小学生の頃に、ふと考えたことがあります。
「自分が見ている色は、本当にほかの人と同じなのだろうか?」と。

学校で色弱の検査はすでに受けている年齢でしたから、
自分が、色の区別を正しく出来ていることは、
当時わかっていました。

でも、ふと思ったのは、
「自分の見ている色は、ひょっとしたら、人と違っているんじゃないか」
もっというと、人はみんな、
本当に同じ色を見ているのだろうか
という疑問です。
もし同じだとしても、それを、誰がどうやって
確かめるのだろう
と疑問を感じたのです。

その頃は、それ以上考え込むこともありませんでしたが、
最近になって、特異な色弱傾向を持つ人に出会いました。
その方は、見える映像が全体に青味掛かっているのだそうです。
赤や黄の受容体に弱さがあるのかもしれませんね。

ただこの方、「自分のこの見え方が好きだ」とおっしゃいます。
一度、色弱補正のメガネを掛けて、
街を歩いたことがあるそうなのですが、
余りに鮮明な色彩に、刺激が強すぎて嫌だったとか。
そして、その青味掛かった色彩で見る植物の緑は大変美しいそうで、
その人にとっては、その色彩が一番なのだそうです。

でも、この方も、自分に色弱があると診断されて、
初めてそのことに気付き、
そしてやがてそれを受け入れたんだと思うんです。
自分が人と違っていることが判り、
そして「違っている自分でもいい」と思えたことが大事
だと思うんです。

【自分が何者かわからない、混沌とした苦しみ】
自分が何であるかわからないまま、
周囲にはあるものが自分にはない。
そしてそれが「何なのか」よく判らない。

こんな混沌とした自分ってどうなんだろうと、想像します。

発達障害の子ども達は、
きっとそんな不安に包まれている時期が
長いのだろうと考えるのです。

だからこそ、大人達は、こうした子達が安心して暮らせるように、
包み込んであげる必要があるのかもしれないですね。

苦手なことがあっても、そんな君でいいんだよ。
得意なことを伸ばして、
イキイキとしている君ならそれでいいんだよ。

そんな目線で、見守ってくれる大人が周囲に居たなら、
冒頭に書いたような不安に苛まれることなく、
日々を暮らしていけるんじゃないかと思うんです。

今日は、計り知れない彼らの不安の一端に、
思いを寄せてみました。
皆さんもそんな彼らの不安な心情に、
一度、思いを寄せてみてはいかがでしょうか・・・・

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