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重い二次障害を抱えた発達障害者が、中々積極的になれず、新しいことに挑戦できないというケースがあります。反して、どんどん新しいことに挑戦するときに起こる問題について、今日は記事にしてみたいと思います。


さて、ある知り合いの発達障害者の親御さんは、次のように嘆かれます。
息子が次々と自分で仕事を見つけてきては、
 挑戦するのはいいんだけれど、
 どうみても適正があると思えないのに、
 本人は全く意に介してない様子で困っている。
 実際、働いて数ヶ月すると、ボロボロになって帰ってくる。
 一度など、入院○ヶ月の重傷をおって、
 大変なことになったこともあるんです。
」と。


この親子の事例は極端なケースですが、
成人発達障害者の親であれば、お子さんの同様な行動に
ハラハラすることは多いのではないでしょうか。


一般的に多くの人は就労を選ぶ時、
「やりたい事」より「出来る事」を選ぶことが多いようです。
でも、発達障害者の場合は、
「出来る事」より「やりたい事」を選ぶことが多く、
そこに無理があって、やっては失敗し、
また、繰り返しと言うことが多い
かも知れません。


色々な親御さんからこうしたお話を聞くので、
「困ったことなんだなぁ」と僕も思っていたのですが、
ある時期から、こうした行動が
当事者さんには必要なのかもしれないと感じ始めました。

【意味もなく経験しているのではなく、必要だからやっているかも】
「出来る事」を判断するというのも、
定型発達の想像性や
状況把握・予測能力のようには行かないことが、
「まずはやってみたい」と行動を始めてしまう元に、
なっているように感じます。

そこにあるのは「想像性の困難」と「状況把握の苦手」なんだろうと思います。
この特性が静的に働く時に、しり込みする行動が現れ、
動的に働く時に、少々無謀でも挑戦していく行動が現れるのかなと。

発達障害者には、経験の積み重ねが大事だといいます。
積んだ経験こそが、社会適応の元となり基礎となる

定型でもそれは同じといえるのでしょうが、
比率の高さが全然違うのだと思います。


ある方はこのことを次のように表現されました。
定型発達者[経験+予測]→[行動]→[体験]
発達障害者[経験]→[行動]→[体験]
定型の場合は、経験をいかすのは当然としても、
それを元に、予測する能力の
割り込む余地が高い
ということでしょうか。
また、経験を多面的に置き換えたり、
概念として広く転用できる
事も特徴です。


発達障害者の場合は、予測能力に困難があるため、
判断基準の下に、経験の占める比率が高くなります

また、汎化に困難があるため、
違うパターンに経験したことを活かすことが、
うまくいかない
ようなのです。
「何で、いつも同じミスをするの!」
と怒られてしまうのは、こうした事が原因にあるようです。
本人にしてみれば、違う経験でしかないので、
なぜ怒られたのかわからない・・と言うことになるようなのです。


【自分の経験で道を捜し求めるような生き方】
さて、話を戻して、
当事者さんは何度も挑戦する内に、
経験として自分の得手不得手が見えてきて、
やがて、自らにあった職場を探し始めるのかなと。


本人の中にある動機が大切な発達障害者にとって、
こうしたステップは、
必要不可欠なことかもしれないと思うのです。
たしかに、ハラハラドキドキなのでしょうが、
そこを見守るのも支援するものとして
必要なことではないかと感じたのです。


僕も出来る限り見守る親でありたいと思っています。
きっとそれこそが、
発達障害者の成長に欠かせないものだと思うからです。

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