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このところ発達障害児を育てるところで、ついイライラしてしまう・・・という記事を書いていましたが、今日は逆のケースについての記事にしてみたいと思います。父親が尊大型の発達障害の疑いがあり、ずっと苦しめられてきたというお話です。発端はいただいたメッセージです。

普段はメッセージでいただいた内容は記事にしないのですが、今回はご本人から「なにかヒントや思い当たる話がありましたらぜひ、ブログで取り上げていただけましたらうれしいです。」とリクエストをいただいたので、取り上げてみたいと思います。

一応メッセージからなので、お名前は匿名でAさんとしておきますね。
それと全文引用も気が引けるので、抜粋して引用してみたいと思います。

>私の父が発達障害で、
>その特性満開の言動で物心ついたころから、
>私は非常に傷付いてきた、ということなのです。

>父が私に投げ掛ける無配慮な言葉やふるまいのみならず、
>父と出掛けた先で父がとる恥知らずな行動を
>目の当たりにしてはずかしい思いを重ねたこと。(中略)

>私に特性があるかどうか、
>自分では分からなかったのですが、
>非人間的で自らの非を決して認めず、
>かんしゃくもちで短気で…
>ようは尊大型の父とは全く反りがあわず、
>親への感謝すら抱けず・・・・・・(中略)

>ブログには当事者さんや保護者の方がコメントされているようですが、
>私のように、当事者の親に傷つけられた子供というのは、ご存じですか?
>どうやってこの苦しみから脱却できるのか、手がかりを求めています。

まずはAさんへ。
苦しい思いをなさってこられたのですね。
あなたを傷つけ続けてきたお父様のことが
許せないという思いを抱えてらっしゃるのですね。
そして、一部の記載を略しましたが、
そこを読ませていただくと、
そんなお父様をめぐってのお母様も含めたの関わりが、
今の自分の人生選択にも深く影響しているとお感じになって、
「許せない」という思いが一層嵩じてらっしゃるのですね。

さて「私のように、当事者の親に傷つけられた子供というのは、
ご存じですか?」というご質問に対してですが、残念なことですが、
このブログにも、Aさんのような悲痛な訴えをいただくことがあります。
またグループワークでも、このようなお話に出会うことがあります。

誰しも親御さんという存在は大きいでしょうし、
また、親の方に問題があったというのは、
ある程度大きくなってからこそ言えることで、
ずっと、「自分が悪いのだ」
という思いを抱えてこられたでしょうから、
悲痛な訴えには、掛ける言葉もないほどです。

僕が思うところでは、孤立型も尊大型も、
根っこのところでは同じなのだと感じています。
周囲との折り合いが上手くつけられず、
コミュニケーションがつたないところで
トラブルが起きるわけですが、
その時に、自分に抑圧的なのか、
他者に抑圧的なのかが違うだけなのでは、と感じるのです。

尊大型の当事者さんから、
ひどいことをされた側も苦しいと同時に、
尊大型の側も「自分は分かって貰えない」と
もがいている様子を感じるのです。
周囲からすれば、その苛立ちから受ける影響は大きく、
迷惑でしょうがない尊大型の当事者さんであっても、
同時に、そのご本人も周囲と上手く行かないところに
苦しんでらっしゃる、という根っこがあるように感じます。

実際、発達障害者が親御さんである場合、
ご自分のこだわりをお子さんに押し付けたり、
お子さんの行動に対して、柔軟な見方が出来なかったりして、
かなり、押さえ込んだ子育てをしてしまうケースもお見受けします。
(もちろん当然のことながら、これは個性の問題ですから、
 こんなことにならないケースも、いくらでも存在します。)
それと、そこから抜け出すところが、
障害特性ゆえにかなりむずかしい感じで、
長い間、苦しみの連鎖が続く様子も痛感します。

これはある方がおっしゃったことですが、
「私も随分とひどい目に遭ってきましたが
 自分が大人になって、
 ある時期から、親の老化を感じ始めて、
 親の背中を『随分と小さくなったな』と
 感じた頃から、何かが変わってきましたね」と。
そんなところで、親御さんの方に力がなくなってきて、
自分に頼るようになって来た頃から、変わってきたとおっしゃいます。
その方にも、ついに親御さんへの感情に
決着をつける日が来たのかもしれませんね。

今日は、尊大方の発達障害を持つ親御さんに育てられた苦しみについて、考えてみました。

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