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発達障害部門 第3位

しばらく振りに、発達障害児と学校支援についての記事を続けてみたいと思います(こちらの続きです)

1回目の記事では、学校にどのように支援を求めたらよいか、わが子の特性をどのように説明したらよいか・・・・そこに悩む親御さんとお子さんの状況を記事にしてみました。また、そこを踏まえて学校に説明する上で、次の3点が大切ではないかということを挙げさせていただきました。

1.三つ組の特性だけを説明しても、
 子どもの苦悩をわかってもらうことはできない
・・・
という事実

2.そもそも発達障害の定義であったり、
 診断名にまつわる混乱が、
 親御さんも困惑させているし、
 教職員も困惑させている
ように感じること

3.
子ども達の学校生活での困りごとを、
より具体的に説明し、その対策を一緒に探していくこと

・・・が大切であるということ

今日は1について、さわりだけ話させていただくと、
発達障害は皆さんご存知のように、
「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「こだわり行動」
の3つを根幹とする障害であると言われています。

しかし、実際の生活レベルで考えると、
これだけにはとどまらない多様な障害を内在
しています。

例えば学童期に顕著なのは、
・非常に不器用で、運動面や学習に困難があること
・指示の通りが悪く、どまどいが大きいこと
・感覚過敏を原因として、
 そもそも教室環境への適応が難しい子がいること
 (個人差があるので、全くだめな子と、
  環境調整でやっていける程度の子もいます)
・味覚や触覚が独特であることから、
 偏食傾向や好き嫌いを持つ子が、比較的多いこと
・視知覚認知の問題などで、
 黒板の書き写しや、ノートへの書写など、
 基本的なところに問題を抱える子がいること
・得意と苦手の差が極端で、たとえ学力の高い子であっても、
 他の子では考えにくいような不得手を抱えていること

こうした傾向から、学校生活自体における事柄が、
他の子たちにはなんでもないようなことであっても、
本人には大変な苦痛を伴ったり、
やり遂げるために、大変な忍耐が必要
だったりします。

また、そもそも困難の本質に、
本人も気付いていないことがるので、
自分の状況を説明できないことも多く、
周囲から気付いて、配慮をしてあげる必要があるようです。
(本人にすれば、生まれてずっとその特性を抱えており、
 周囲の子と自分がどう違うのかを、
 理解し説明することなど、まだまだ難しいのです。)
しかし、実際には、見かけにわかりにくい困難なので、
親から、教職員に丁寧な説明がないと、
適切な配慮は成されにくい現状があります。

9/22のセミナーでは、第一部で僕がお話をさせていただくと共に、
パンフレット上の小冊子を配布いたしました。
タイトルを、
高機能自閉症スペクトラム障害(広汎性発達障害)の
 子ども達に必要な配慮について(学童編)
」といいます。

ここには、学童期の子ども達が抱える問題を、
学校生活の中のたくさんの具体例と共に、
その対処法を書いています。

この冊子は、元はといえば、
息子を先生方に説明するためのサポートブックでした。
毎年、これを持って、校長先生と担任の先生に説明していたのです。
そんな中で、「ここに書かれていることは、
他にも該当する子が沢山いるので、
教員の研修資料として使わせてもらっていいですか

というお話があり、そういうことならばと、
家族限定グループワークに来ているお母さん方に配布し、
多くの子達の特徴や対処法を提案してもらい、
編集し直して出来た冊子なのです。

この小冊子は、今後、こころぴあビレッジの
グループ会場で販売してまいります。
また、近いうちに、通信販売も始めたいと思っております。

困っている子達は、全国に沢山いらっしゃるのでしょうね。
また、そこをうまく学校に説明できないばかりに、
悲しい思いをしてらっしゃる親御さんも。

そんな方々の少しでもお力になれればと、
編集いたしました。

9/22のセミナーでは参加者全員に1部ずつ配布したのですが、
それでもなお、書籍販売コーナーで、
まとめて30冊購入してくださった方もあったようです。
きっと何かの講習か、研修資料として
活用してくださるのでしょうね。

小冊子を実際に見た方に、
そんな風にしていただいたことは、
大変嬉しく思っています。

今日は、三つ組以外の特性の説明のところの、
ほんのさわりを記事にすると共に、
こころぴあビレッジで製作した小冊子を案内させていただきました。


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発達障害者支援団体こころぴあビレッジ 行事ご予約はこちらから】
http://cocopv.jpn.org/yoyaku.html

発達障害者支援団体こころぴあビレッジ 行事のご案内】
家族限定グループワーク
高機能広汎性発達障害のご家族(親族含む)が
ご参加いただけるグループカウンセリングです。
日常を離れ、ゆったりと過ごす時間の中で、
同じ境遇を持つ人たちの中で、
悩みを語ったり、思いを話したり、
分からないことを聞いてみたり。
互いの経験を交換し合う中で、
問題を一つ一つほどいていく・・・。
そんなグループを目指して、開催しています。
2012.10.12(金)10:00~14:00
大阪市内の貸し会議室で開催
定員10名(要予約)


発達障害を共に考える会
高機能広汎性発達障害の当事者・家族・支援者の
いずれもがご参加いただけます。
共に互いの話に耳を傾け、思いを感じ、
理解を深めていくためのワークです。
「テーマ」を定めてスピーチ付きのワークと、
「ノンテーマフリートーク」のグループカウンセリングのみと、
2通りのワークで開催しています。

2012.10.27(土)13:15~18:00 開場13:00
大阪市北区にて
テーマ:ノンテーマフリートーク
定員25名(要予約)
思いを語り、聴き、感じるワーク。
気付きの時間をお楽しみください!





フェルデンクライス・ボディーワーク教室は、
8・9月いっぱいは、お休みといたします。