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この2日にわたって、ビジョン(視知覚認知)トレーニングセミナー関連の記事を書いています。今日は、視知覚認知の中の、三次元形状認知や空間認知の問題について記事にしますね。

昨日は、本読みや黒板の書き写しについて、
その困難の原因に、視知覚認知の問題があると書きました。

もう少し詳しく補足しますと、
定型発達児の場合は、こうしたことに必要なの能力、
つまり、眼球の運動機能や、脳の認知能力、
また目と手の連携などが、
おおよそ5~6歳で完成する
といわれています。
しかし、発達障害児の場合は、この完成が
10歳くらいまで遅れることが多い
そうなのです。

しかし、これらの能力や機能は、
訓練である程度、完成を早められる
ことが分かっており、
米国の研究では、1日15分程度のトレーニングを、
3~4ヶ月続けることで、完成に近づけられる
そうなのです。

しかも、このトレーニングは家庭でも出来るので、
本読み字の勝手読みや行の読み飛ばし、
あるいは黒板の書き写しの苦手は、
ある程度、解消できるそうなのです。

【3次元認知や、空間認知の問題】
さて、今日の本題です。

機能は主に、焦点の移動や、眼球運度など、
目を動かすことを中心に記事にしました。

今日は、脳の機能のほうに焦点を当てます。

昨日も書いたように、見るというのは、単に、
「眼球の奥の網膜に像が映る」ことではありません

その情報を「脳が認識」して、
始めて「見えた」事になる
わけです。

例えば、背景と図を識別する「図地弁別」という機能があります。
出来る人にすれば何でもないことですが、
背景と図形の形を区別して認識できないと、
字や物の形を正確には把握できません。

また、物を見たときに、
その奥行きを正確に把握する
のも、
視知覚認知の能力です。
奥行きがつかめないと、物の形は正確にはわかりません。

発達障害児・者には、顔を覚えられない人がいますが、
これは、形状の認知や、顔の凹凸を認知できないために、
起こることが多いそうです。

また、人の図形認知は、回転も脳内でやり遂げます
子供向けの平面パズルは、
複雑な形をしていますが、
それを適正にまわして、はめ込むことができるのは、
脳内で、図形を回転できるからです。

また、図形認知は、3次元での認識も含まれます。
人は物の形を見たとき、
その物体の見えない側がどうなっているのか、
経験からある程度推測すること
が出来ます。
また、三次元で認識した物体は、
脳内で回転して理解すること
も出来ます。

機械設計などの職につく人は、
こうした回転認知を駆使しているといえるのでしょうね。

これらの視知覚認知機能の改善というと、
「短期間で解消」とは行かないといいます。
でも、こうした認知能力を高める研究は進んでおり、
学習障害や発達障害を持つ人が、
問題を軽減する事は出来るそうです。

【視知覚トレーニングで広がる世界】
ぼくは、これらの事を知るまでは、
長男の学習障害の事で悩んでいました。
どうみても、集中力や注意力の問題にしか
見えなかったからです。

勉強をみてやっていても、
ついつい、きついことも言ってしまいます。
やがて、だんだんこちらも腹が立ってきたりもします。

でも、真実を知って、息子に悪い事をしたと感じ、
これはすぐに検査をしてやらねばと、
北出先生を訪ねたのです。

そして、昨日の記事に書いたような問題は、
3ヶ月ほどで、かなり解消したのです。

うちの長男の場合、今日の記事に書いたような困難は、
ほとんどありませんでした。
むしろ、幼児期より平面パスルも立体パズルも得意でした。
なので、こちらの訓練の成果については、
僕自身には成果とか実績はありません。

ただ、成人当事者さんとお話していると、
ここに書いたような多くの困難が原因となっていそうな、
そんなエピソードを沢山お聞きします。

事務処理が苦手な当事者さんは、多かれ少なかれ、
こうした問題を抱えているのではないでしょうか。

今日は、図形認知や空間認知について記事にしてみました。

興味を持っていただければ、
ぜひ、セミナーへのご予約お願いします。
ありがたい事に、昨日より早速、
どんどんご予約をいただいております!
ありがとうございます!

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