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昨日は、まだ友達の輪に入る段階まで成長していない発達障害児の状態について記事にしてみました。自分の周囲に対して、同類意識すら持てていない状態についての記事です。いわゆる「自分」しか認知にないような状態といいましょうか。(でもこれ、人として冷たいとか、そんなんじゃないんですね。なぜなら、大人になったその子は、今、とっても素敵な女性になって、人との関わりが嬉しくて仕方ないらしく、友人との交流も楽しんでおられます。当時は認知の成長段階で幼かっただけなんですね。だから、ご安心くださいね。発達障害児は、人嫌いで、人と関われない訳ではなさそうなんです。)今日はそこから「他者」を意識する段階について記事にしたいと思います。

心理学上の三項関係とは
「自分」と「他者」と「その関係性」の三つを言うのだそうです。
昨日の記事の段階の幼児が、「自分」という存在しか持ちえず、
周囲を「怪獣としか思えなかった」としたなら、
まだ「他者」という存在が認知されていないことになります。

もう少し成長してくると、周囲が視野に入ってきて、
「自分」と「他者」が存在
してきます。
しかしこれではまだ、人間関係は始まりません
この両者に関係性が出てきて、
初めて人は関わることになるようです

ここが未発達だと、
人との関わりの弱さ」を持っているなどというようです。

うちの次男は2歳半になっても、正にこんな状態でしたね。
ボールを投げてあげると、とっても喜ぶのですが、
そのボールは僕に投げ返さず、
でたらめな方向に投げるだけでした。
キャッキャ、キャッキャ言って喜んでいるのですが、
所詮は一人遊びなんですね。

これが3歳3~4ヶ月を過ぎたあたりから、
僕に投げ返すようになったのです。
なぜそれをするかというと、
僕に投げ返したときに、
僕がうれしそうにしていることに気づいたから
だと思います。
僕が嬉しそうにするのが、自分にとっても嬉しいので、
でたらめに投げず、僕に目掛けて投げるようになったのでしょうね。

ここに生じたのが、「自分」と「パパ」と
「ボールを受け取りあう喜び」
という3つ目の関係性
なのだそうです。
もう、ボールというモノと戯れているだけの世界ではなくなって、
ボールを解して、他人と気持ちを共有できるようになったのですね。

この気持ちの共有の発展系が、
友達同士の「わぁ、すごぉい!」「へぇ~やったぁ!」といった
気持ちの盛り上がりの共有ではないか
と僕は考えています。
そして、発達障害のある子たちには、
こうした気持ちの盛り上がりについていけない子達が、
結構居る
ように感じます。

「どうして、友達が作れるのか判らない」
「なんで、自分は輪に入れないのか、理解できない」
といった状態の子達の多くは、
こうした複数の子達が交し合っている
気持ちの盛り上がりについていけず、
輪の外にぽつんと居ることが、どうもありそうです。

同じ気持ちの盛り上がりが起こらない側からすれば、
なぜみんなが一緒に盛り上がっているのか、
まったく理解できないのでしょうね。
・・・・と他人事のように書きましたが、
きっと僕も小学校時代は、
そんな子供だったのではないかと思い出します。
まったく友達がゼロというほどではありませんでしたが、
人付き合いの良いタイプの子とばかり遊んでいた記憶があります。
だから、この状態に困っている子達の気持ちが、
なんとなく少しは判ります。

こうした気持ちの共有というのは、
認知の成長と共に出来るようになるのでしょうが、
定型発達のこの場合は、
年齢なりに遅れることなく出来るように成る子が多いので、
改めて、成長の過程といってもピンとこないかもしれません。

しかし、これも認知段階の過程と考えるなら、
出来ない子には、いくら背中を押しても、
出来ない
ということになります。

子供のころに「友達を作りなさい」
と言われて途方にくれた・・・、というのは、
きっとまだ成長過程にある子達なのではないかと思うのです。
無理なことを強要して、自己否定を蓄積しないようにというのは、
こんな認知の仕組みからもいえることではないかと思います。

定型発達者にとっては当たり前すぎて、判らないことが、
発達障害児には起こっていることを知ると、
彼らに無理を強いる必要はなくなるのではないでしょうか


今日は「気持ちの共有」と「友達関係」について、記事にしてみました。


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