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特別支援教育部門 第7位

昨日、熱心な先生が、そのあまりに発達障害児を追い込んでしまうことについて記事にしました。今日はそこに寄せられたコメントから、当事者さんの実感のところを書いてみたいと思います。

昨日の記事は、教育熱心な先生には、親としては頭が下がるし、そこはありがたく思うと書きました。しかし、熱心さの余り、「みんなに頑張ってもらっている事は、そちらのお子さんだけ特別扱いは出来ませんよ」と言われてしまう事態になると、親としては得もいえぬ思いを抱え、悶々としてしまう思いについて触れました。

今日は親の目線ではなくて、
こうした事態に対しての当事者さんの実感の部分を、
コメントの引用から感じていただきたいと思い記事にします。

まずは、はねたさんのコメントからです。

>自分の「嫌」は我慢すべき範囲のことなのか、
>そこを超えた辛さなのか、正直なところ分からないです。
>現実にそれで親子関係が悪くなったり、
>仕事を続けられなくなったりしているのですから、
>「我慢すべき」範囲は超えているのではないか?
>と思う一方で、でもやっぱり我が侭で
>我慢が足りないだけなのか?…と考えていたところでした。

このケースは学校ではなく、
成人になった大人としての実感を
書いていただいているのでしょうが、
思いとしては、学童のケースと同じだと思います。

むしろ、反論する術を持たない学童期の発達障害児の場合、
先生から「あなただけ、特別扱いは出来ない」
と言う主旨の事を言われてしまうと、
「自分は、わがままを言っているだけなんだ」
と思い込まされてしまう危険があるように感じます

これこそが、自己否定の典型なのかもしれません。

自分の苦しさもうまく表現できず、
周囲の子との特性差も理解出来てはいず、
そんな子達が追い込まれてしまうと、
自分を責めるしか行き場がなくなってしまうのでしょうね。

こうしたことに関して、居眠り猫さんはこう書いてくださっています。

>教育熱心というのは、一歩間違うと
>後々まで尾をひく自己否定に繋がりますね。

私の小学4年生の時の担任は、
>児童の自発性を重んじる人でした。
>彼は、私の何かと人任せなところを直そうとしたのですが、
>彼の指導は私には不可解で、
>その意図が全くわかりませんでした。
>わからないということは、彼の求める成長もないということです。

>彼は私の全てを否定したわけではありません。
>写生など、良い評価を貰ったこともあります。
>しかし、意味のわからない指導方法と、
>彼がある時ふと見せた蔑みの表情は、
>そうした肯定的評価を台無しにするくらいの
>破壊力がありました。

>特別扱いするほどでもないが、
>さりとて一括指導も通じない児童というのは、
>熱意の罠に落ちやすいのかもしれません。

「熱意の罠」・・・重い言葉です。
「特別扱いするほどでもないが・・・・」というところも。
この一見、「特別扱うするほどでもない」と思われてしまう子に、
発達障害児がかなり入っているのでしょうね。

発達障害児には、受動型と言って、
周囲からの関わりに、それなりにあわせてしまえる子たちも居ます。
でも、この子達に、誤った関わりが重なると、
ひどく重篤な二次障害を抱えてしまうことが知られています

その場は、それなりに合わせていても、
自己否定はしっかりと積み重なってしまうのですね。

発達障害の怖さと言うのは、
その誤りが行われているその瞬間には、
本人に出すら、つらさの自覚が浅いケースもある
ようです。
あとになって、そのキツさが押し寄せてくることもあるのです。
また、その場でもつらさを感じていたとしても、
その気持ちをうまく表現できず、
相手に伝えられず・・・と言った事も多い
と感じます。

教える側も生徒の表情や言動などをみながらやっていても、
定型の子達と発達障害の子達は、
そのあたりのアピールのうまさも違うのでしょうね。

結果、世間では、
悲劇が何度も何度も繰り返されているのだと思うのです。

こうした問題に、
先生側の熱心さや子供の成長を思う気持ちが、
本人にはうまく伝わっていない様子が、
居眠りネコさんのコメントからも
感じていただけるのではと思います。 

こうしたことは、知識として知るだけではなく、
その思いを実感していただくことが、
僕は大切だと思っています。

今日はそんなところを記事にしてみました。


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