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今日は昨日の記事で、発達障害者の記憶に関して、断片的な残り方で連続性がないという特長について記事にしました。すると多くのメッセージやコメントをいただきましたので、御紹介しながら、当事者さんの生の声から、その感覚を感じていただきたいと思います。

まずは、ペインさんのコメントからです。

>今日の記事を読ませて頂き、
>私もこの様なところがあると思い当たりました。
>親にも周囲にも、気が訊かない、努力していない、
>等と厳しい事ばかり言われて辛い事ばかり記憶に残り、
>愛されている、受け入れられている、
>という実感を持てずにいます。
>今まで、積み上げてきたものって自分にあるのかな、
>と思う位自分が空っぽに感じる事が多いです。
>このまま誰ともいい関係を築けず一生を終わるのか、
>と悲しく、絶望的になるときもあります。

非常に痛切なこころの言葉だと感じます。
否定的な関わりばかりが積み重なり、
忘れられない記憶として、残り続ける・・・。
そんな当事者さんの苦しみを感じます。

これは僕の想像に過ぎませんが、
親御さんとて、愛情があって、
それでも厳しい言葉も出ていると推測するのですが、
そういった連続性や因果関係は伝わらず、
悲しい記憶だけが、大きな印象として、
断片的に残っている様子を感じます。

【関係を見直して、話し合いを重ねる中で見えたもの】
同じ状態を別な形に見直せた方もいらっしゃいます。

はねたさんのコメントです。
少し長くなりますが、引用したいと思います。

>以前、『軽い気持ちで「あほやなぁ」』等と言うと息子さんがビックリするような表情をする、『いつも可愛がって、世話をしている訳ですから、そんなことを本気で言う訳がない』のに『その瞬間に掛けられた言葉こそが、「事実」と受け取ってしまう』のだろうか…というエントリがありましたよね。

>私はこの1月に広汎性発達障害と診断されたのですが、その直後の母とのやりとりの中で「あなたのことは諦めているから」と言われたのです。

>私はネットに限定公開している日記に「母に諦められた!見捨てられたんだ!」と書き立てました。

>それに対して「でもお母さんの言動からして、本当に諦めたとは思えない」というコメントをもらったのです。ネットだけでの知り合いの方なのですが、私の書いたものからそのように推測されたのです。

>私も少し冷静になって考えて、母とももっと話し合いました。…結局、母は私のことをずーっと思っていてくれている、ということが今頃になってようやく分かりました。(私は多分NKさんより年上です!)

>なので、前述のエントリがお気に入りで、「ああ、自分も息子さんと同じようなところがあるなぁ」「字面どおりにしか受け取れないからなんだろう」と思っていたのですが、今日のエントリを読んで、なるほど記憶が断片的ということも関わっているのかもしれない…と思いました。ちょっと内省してみます。

この方は、それまでの積み重ねた関係性よりも、
その瞬間に掛けられた言葉に、
一瞬で一気に気持ちがしばられてしまう状態
を、
言葉にして表してくださっています。

記憶の連続性や関連性の把握の弱さのところで、
これまでの親御さんの関わりが印象として強く残っておらず、
そこに、入力された情報の細部に捉われ、
全体を見失ってしまいがちな傾向が、
拍車を掛けて、関係を悪化させた様子
がよく判ります。

ただ、この方の場合、そのことを周囲に発信できて、
その周囲の方々が感じたことを再考してみることで、
自分に起きたことを客観的に見直すことに成功
されています。

こうしたやり取りは、定型発達なら、
親しい友人や家族・兄弟などと頻繁に行われる訳ですが、
発達障害のある方は、こうした関わりの乏しさもあり、
どうしても物事の捉え方が、主観に片寄りがちです。
またその主観に捉われるように、
感情も縛られるので、冒頭の様なことが起こる
ように感じます。

この方の場合、周囲からの反応を得て、
自分を、見つめなおしたことで、
解決の糸口を見つけておられるところが、
非常に大切ではないかと感じます。

感じ方や記憶の仕方に違いはあっても、
だからどうしようもないのではなく、
その特性を持ちながらも、
やはり自分を理解し、相手を理解し、
周囲を理解する中で、解決の扉が開くことがわかります。

特性があるから出来ないのではなく、
そこを自覚し、自分の在り方、感じ方を知り、
その傾向を知った上で、自分が感じた相手の像を見直すと、
特性に捉われない認知が出来るのかもしれませんね


他にもコメントを頂いていますので、
次回も、御紹介しながら、
当事者さんの感覚を皆さんに感じていただきたいと思います。


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