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発達障害部門 第1位

この記事は本日2本目の記事です。
一つ前に、12/10考える会からのお知らせが有ります。
【緊急お知らせ】午後グループワークの部屋が大きくなり、お席を追加! 2011.12.10考える会

発達障害児の行動として、主体と客体の認識不足
というのがあります。小さな子どもですと、誰かが帰宅したときの返答などに現れてきます。今日はそんな記事です。

パパが帰宅したとします。
「ただいまぁ~」

・・・・すると、当時2~3歳の長男は
「ただいまぁ~」と答えていました。

「○○ちゃんは、『おかえり』でしょ」と妻が教えても。
しばらく直るまでに時間が掛かりましたね。

その当時は余り深くは考えませんでしたが、
これも発達障害児のひとつの特徴なんですね。
要は、立場の違いの変化が、中々判らないんですね。
帰宅する側と迎える側で、立場が変わって、
掛ける言葉が違うってことが、
自然とは認識できず、教えられないと直らない


それも発達障害児のひとつの特徴のようですね。

【逆転バイバイ・・・】
自閉症児の大きな行動的特徴にひとつに、
逆転バイバイというのがありますね。
「バイバイ」と手のひらを左右に振るときに、
手のひらが自分に向かっていることを言います。

多くの子ども達は、誰に教えられずとも、
バイバイは、手のひらを相手に向けてやりますよね。
でもこれには、図形の回転認識があるから出来るのだそうです。

自閉症児が逆転してしまうのは、
自分に手を振ってくれる人たちが、
皆こちらに手のひらを向けるから。
だから自分が手を振るときも、
手のひらをこちらに向けてしまうのだそうです。

定型発達児は、こうしたことを教えてもらわなくとも、
自然に認知して、行動出来るんですね。

【3人以上の会話の苦労に発展する、主体客体】
さて、この主体・客体の認識力の問題は、
やがて成長と共に、別のところに現れてくるようです。

3人以上の会話になったときに、
発言者がしゃべっていることが、
誰に対して言っているのか、
誰はそのことを知っているのか、
誰は知らないのか、
そんな認識に問題を起こして、
3人以上の会話についていけなくなる
んですね。
(人によっては、会話の言語理解の即時処理と言う、
 もっと根本で問題を抱える人もいますが・・・)

成人発達障害者には、
ドラマのストーリーを追うのに苦手がある人が居ます。
これも登場人物同士の関係性の把握というカタチで、
主体・客体の問題」が起こっているんですね。
これを「自者と他者の混同」という人も居るようです。

ドラマで盛り上がるパターンのひとつとして、
見ている人にはわかっていることが、
登場人物はまだ知らず、
その問題にどんどん陥れられていくのを、
ハラハラしてみている・・・というのがあります。

また、登場人物中の夫は浮気しているけど、
その妻はまだ知らない。
でも、「隣の奥さんは、そのこと(夫の浮気)は知っていて、
 その妻が、まだ気付いていないことをも知っている。」
などという、設定を楽しむストーリーもあります。

こうした設定が理解できれば、
「いつ、妻にばれるんだろう」
「隣の奥さんは、ずっと黙って、知らん振りが出来るんだろうか」
などと、ハラハラさせられる訳です。

でも、こうした設定が理解できないと、
ドラマのストーリーは、何が楽しいんだか、
登場人物が言っている台詞の意味も、
よく分からずに楽しめない
・・・ということになってしまうようです。

【長男のケースでは・・・】
うちの子も、小学校1学生くらいまでは、
ストーリー性のある本はほとんど読みたがらず、
テレビのドラマにも興味はありませんでした。
好きな番組は、バラエティーとお笑い関係。
あと、サザエさんやちびマル子のような、
15分ものの単発ストーリーなら楽しめました。

でも、このブログでも紹介しているように、
最近は、夜の連ドラもワクワクして
楽しむようになってきています。
登場人物の関係に混乱したときは、
親に聞いてくるようにもなりました。

もし、本人が楽しめるのなら、
親子で一緒にドラマを見ながら、
子どもが理解できなかったところを教えてあげて、
共に、ストーリーを楽しむのも、良いかもしれませんね。

発達障害の脳内に起こってくることは、
このように定型発達者が、
無意識に実行している能力に関係している
ことが多く、
その為、相手になぜそれが出来ないのか、
中々、理解できない
ところがあります。

そんな本当の訳を知ることが出来たなら、
定型発達者側も誤解せず、混乱せずに、
相手に対処が出来ますね。

今日は、「主体と客体の逆転や混乱」から、
「自者と他者の混同」についてを記事にしてみました。



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発達障害を共に考える会
当事者・家族・支援者のいずれもが参加出来て、
共に互いの思いを感じ、理解を深める為のワークです。
事前に「テーマ」を定めてスピーチつきのグループワークと、
スピーチ無しの「ノンテーマ・フリートーク」の2通りで開催。
今回は、午前に勉強会を開催し、午後はグループワークです。
発達障害の家族や支援に関する悩みなどについて、
参加者の方々の思いを、共に語り、聴き、感じるワークです。

2011.12.10(土) 10:00~16:45(開場9:50)
テーマ「発達障害 特性理解の為の1日ワークショップ」
定員20名(要予約)


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2011.1.13(金)10:00~14:00
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