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発達障害部門 第3位

先日、兵庫県下の親の会の方々とお話をする機会がありました。そんな話の中で、興味深いお話を聞きました。小さな親の会がたくさん存在する中で、それぞれの会における参加者の構成年齢が偏りやすく、経験が次の世代に伝わらなかったり、積み残された問題がそのまま放置される傾向があるというのです。今日はそんなお話です。

【親の会同士の交流から】
この集まりで、幼少期や学齢期の子どもに対する支援について、
最近は、いろいろと体制作りが進んできてはいるが、
特にグレーゾーンや高機能と呼ばれる子達について、
引き受け先が無く、宙に浮いている
」という意見が出たとき、
他の親の会からこられた方が、こんなお話をされました。

「そういえば、かつては私達もそれで悩んでいた。
 でも、今は思春期から
 成人期に達した自分の子達のことを考えるばかりで、
 当時、その問題を積み残したままだった
のを、
 今、思い出しました」と。

「そうして思うと、自分達も子どもが小さいときは、
 その子を育てる事に精一杯で、
 そんな意見を役所に集約して伝えたり、
 『後に続く人が困らないようにがんばろう』
 なんて、考える余裕も無かった。
 きっと今、小さな子を持つ親御さんも、
 きっとそうなんだろうなぁ」と語られたのです。

そしてそこに、小さな親の会たちが、
二極化して経験が生かされず、
意見集約がなされない問題がある
と、
おっしゃったのです。
 
その方いわく、
「自分のところの親の会も、発足から15年程が経ち、
 抱える子の年齢も高校生から
 成人期に入った親ばかりになっている。
 いざ、そうなってしまうと、
 我が子たちを、どうして就労させようかとか、
 自分達が居なくなった先に、
 どのような自立の道を付けようかといったことばかりに、
 気が行ってしまう
のです。」
 「そして、多くの親の会では、
 どうしても同じ年代の親たちが集まりがちで、
 世代を通して必要な支援について、
 経験が受け継がれたり、
 それをまとめて役所に陳情するような事が、
 難しい状況になっている
」ともおっしゃっていました。


【学童期の親が、先の見通しを持つために・・・】
でも、僕自身は、自分の体験から、
学童期のお子さんを持つ親御さんであっても、
思春期や成人期の子を持つ親御さんの話を聞くことは、
非常に意味のある事
だと考えています。

発達障害というのは、定型発達には、
中々理解や想像の付かない世界です。
学童期の子どもを育てるにしても、
大人になったときの先の見込みを持っていたり、
見通しを持って、今を関わる事は、
とても大切
だと感じるのです。

そういう意味では、私どもの
「こころぴあビレッジのグループワーク」は、
開催日に参加する以外に、
会の運営での付き合いや負担などもありませんから、
世代の違う親御さんとのお付き合いも気楽で、
「親の会」とは違ったメリットが
あるかもしれないとも思いました


また、「家族限定グループワーク」は、
親御さんのつらさに焦点を当てたワークですが、
「発達障害を共に考える会」は、
当事者・家族・支援者が共に介して、
互いの思いを感じたり、相手の心情を受け取る事で、
考えて理解するのではなく、
相手の実態を感じて理解するための会です。
こちらの方などには、成人当事者さんとの
貴重な関わりの場としても、
有意義ではないかと思っております。

ぜひ、学童期のお子さんをお持ちの親御さんも、
どうぞご参加いただけたらと思っています。

もちろん、「家族限定グループワーク」も、
決して思春期・成人期限定ではありませんので、
こちらへのご参加も歓迎しております。

【親の会同士の交流や意見交換の大切さ】
さて、話は戻りますが、
世間の親の会でこうした二極化が進み、
かつて積み残された課題が、
今でもそのまま残ってしまって、
先人達の経験や対処法が、
中々伝えられていない現状があるというのを、
今回始めてお聞きしました。

実は、この交流会には、
地域の市町の職員さん(公務員さん)も参加されていて、
「役所が事業を進める上で、住民さんのニーズを
的確に知るというのは大切なことです。
親の会さんの側も、いかに必要なニーズを意見集約して、
役所に伝えていくかを意識していただけるとありがたい」
という貴重なご意見も頂きました。

兵庫県の支援センタークローバーさんでは、
研修活動などを通じて、
親の会同士の交流促進も意識してらっしゃるとか。
こうしたことに力を入れておられる理由が、
この日、少し判った気もしました。

発達障害を抱える親は、
どうしても、今の大変な現状にばかり目が行きがちですが、
誰かが、その意見を集約したり、
世代間を繋ぐような事も大切なのだろうなぁと、
実感させていただいたお話でした。


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発達障害者支援団体 こころぴあビレッジ 行事ご予約はこちらから】
http://cocopv.jpn.org/yoyaku.html

発達障害者支援団体 こころぴあビレッジ 行事ご案内】
発達障害を共に考える会
当事者・家族・支援者のいずれもが参加出来て、
共に互いの思いを感じ、理解を深める為のワークです。
事前に「テーマ」を定めてスピーチつきのグループワークと、
スピーチ無しの「ノンテーマ・フリートーク」の2通りで開催。
今回は、午前に勉強会を開催し、午後はグループワークです。
発達障害の家族や支援に関する悩みなどについて、
参加者の方々の思いを、共に語り、聴き、感じるワークです。

2011.12.10(土) 10:00~16:45(開場9:50)
テーマ「発達障害 特性理解の為の1日ワークショップ」
定員20名(要予約)


発達障害 家族限定グループワーク
日頃の生活を離れ、ゆったりと過ごすお時間はいかがでしょうか
同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、
わからにことを質問してみたり、
互いの経験を交換し合って、
問題を一つ一つほどいていく・・・
そんなグループを目指して、開催しています。

2011.1.13(金)10:00~14:00
大阪市 北区・中央区の貸し会議室にて開催!
少人数制(10人程度) 要予約

フェルデンクライス・ボディーワーク教室
ゆったりとした時間の中で、
ココロとカラダの調和を取り戻していく教室です。
無理な姿勢や激しい運動は一切ないので、
お気軽に御参加いただけます。

お時間はいずれも18:30~20:30
2011.12.07(水)
2011.12.20(火)
大阪市北区・中央区の貸し部屋にて開催!
少人数制(6~8人) 要予約